株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「財務省が掲載している決定的な証拠」(前半)三橋貴明 AJER2022.6.14
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

高家望愛が三橋先生に聞いてみた「結局、政治って何なんですか?」[三橋TV第573回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/V3jJBtHB8B4

 


 かなり、深刻な問題に気が付いてしまったのですが、衆院選の小選挙区制や参院選の一人区は、
「一人しか当選しない」
 わけです。

【政治経済マトリクス】


出典:中野剛志(評論家)

 例えば、今後、日本で反グローバリズムの政治パワーが高まっていったとします。衆院選の小選挙区で、「左寄り反グローバリスト」と「右寄り反グローバリスト」が支持を受け、それぞれ30%の得票率だったとします。


 ところが、「右寄りグローバリスト」である自民党が40%取った場合、反グローバリズム勢力は敗北することになってしまうのです。


 反グローバリズムの得票率が「合計」で60%だったとしても、分裂しているとグローバリズム自民党に勝てない。

 別に、右も左も一緒になれ、と言いたいわけではありません。 


 ただし、歴史的にグローバリズムに対抗するには「連携」するしかないわけです。そして、連携が行われない場合に、圧倒的にグローバリズムに優位な状況をもたらすのが「小選挙区制(一人区)」なのでございますよ。
 

 小選挙区制を日本に導入した際に、ここまで考えていた人がいるとは思えませんが、少なくとも結果的に、
「日本はグローバリズムに有利な選挙制度になっている」
 のです。


 ところで、昨日の岸田総理大臣の「便乗やったフリ・エネルギー対策」ですが、結局のところ、元々動かす予定だった九基の原発を稼働させても、「電力危機」は免れないようですね。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

第四十一回「皇統論 平将門の乱-新皇ー」「歴史時事 神がそれを望んでおられる」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「9基でも需給厳しく」 電事連会長、原発再稼働で
 電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は15日に開いた定例記者会見で「(最大9基の原子力発電所を活用しても、)冬の需給が厳しい状況に変わりはない」と話した。発電用燃料の確保に向けあらゆる手を打つのに加え、老朽火力発電所の再稼働や企業の自家発電設備の電力を調達して供給力を積み増す。
 岸田文雄首相が14日、今冬に原発を最大9基稼働させると表明したことを受けて発言した。9基は関西電力、四国電力、九州電力の原発だ。池辺会長は「9基のうちほとんどは既に冬の供給力に織り込まれている」と指摘。その上で「冬に原発を運転できるように工事や検査にしっかり取り組め、という叱咤(しった)だと受け止めた」と話した。(後略)』

 いや、池辺会長、「叱咤」ではないでしょう。単なる便乗やったフリ・エネルギー対策です。


 さすがに、この状況で総理大臣が「エネルギー対策」を何もしないわけにはいかないため、元々、九基の原発が動くことに「便乗」して、対策をやったフリをしたかっただけです。


 何しろ、肝心要の柏崎が再稼働しないのです。今ここで、
今冬を乗り切るために、東電HDは柏崎を動かせ。文句は俺のところに言ってこい
 と、政治決断をせずに、何が内閣総理大臣ですか。というか、今、政治決断をしたとしても、今冬ギリギリだと思いますよ。


 総理が本気でエネルギー対策をやる気ならば、原発を全て再稼働し、稼働させつつ検査する「グローバルスタンダード」を採用するべきなのです。


 それにしても、わたくしの周りにも、
「岸田総理、原発、動かすんだって! 見直した!」
 という声が少なくなく、ビックリしてしまいました。いや、落ち着け。岸田内閣が本気で国民のエネルギー安全保障を考え、原発を「追加的」に動かすことを「政治決断」したならば、わたくしも見直しますが、初めから稼働することが予定されていた原発を「ダシ」にした、
「岸田総理は、原発九基稼働させることを表明しました。キリッ!」
 といったチンケなプロパガンダに騙されてどうする。


 まあ、今回はあまりにも露骨なので、相当な方々が「政府のやり方」に気が付いたことでしょうけれども。


 ところで、今冬を乗り切るために、発電会社は老朽化したコスト割れする火力発電所を動かし始めるでしょう。その「損失」を、政府が補償するというのであれば、まだしも納得できます。


 とはいえ、現実には「消費者への料金に上乗せ」してくると思います。実際、経産省でそういう議論になっている。


 日本政府は、国民の負担を重くすることについてだけは躊躇ない。原発の追加的な再稼働は決断できませんが、国民負担を増やすことは瞬時に決めます。


 こういう政府だよ、ということを「コミュニケーション」により共有していくしかありません。問題が分かっている人を増やす。


 そして、問題が分かっている人が多数派になったとしても、反・自民党政府、反・グローバリズム勢力が「連携」していなければ、勝てないのが小選挙区制であり、参院選一人区なのです。


 さあ、どうします。皆さんの意見をコメント欄に書き込んで下さい。
 

「日本国民よ、連携しよう!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。