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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

安倍首相が中東に行く自衛隊にお気楽な訓示「私と日本国民は、常に諸官とともにあります」。自衛隊護衛艦「たかなみ」がアラビア海域に出発。これは憲法9条違反の違憲で危険な船出だ。

2020年02月02日 | 安倍政権の戦争法

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 アメリカ有志軍とイランの間の緊張が高まる中東の海域に向けて、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が2020年2月2日午前、横須賀基地から出発。防衛省設置法の「調査・研究」の規定に基づき、自衛隊が国会の承認もなく長期間派遣される初めてのケースで、2月下旬から情報収集や不審船の警戒にあたります。

 護衛艦にはヘリコプター2機を搭載し、部隊は隊員およそ200人で編成され、イランとアラビア半島の間にあるオマーン湾などで、日本に関係する船の安全を確保するために必要な情報収集にあたります。

 たかなみやP3C哨戒機が収集した情報は、アメリカ有志軍に届けられることになっていますから、イランにとっては自衛隊のやっていることは敵対行為。もし、アメリカとイランの間で戦争になれば、もちろん、イラン軍が自衛隊を攻撃することは十分あり得ます。

 そうなると、個別的自衛権の行使として、日本がイランに反撃する可能性があるので、日本が第二次大戦後初めて戦争をする可能性があります。

 自衛隊自体が攻撃されなくても、アメリカ軍がイランに攻撃され、日本国が存立危機事態だとなると、こちらは安保法制が発動して集団的自衛権の行使で自衛隊がイランと戦争状態に入ることになりかねません。 

 このような一触即発の危険のある地域に自衛隊が行くことで、日本が戦争をする可能性が大いにあるのですから、これ自体があらゆる戦争を放棄した憲法9条に違反した自衛隊の派兵ということになります。

自衛隊員は中東派遣に向けて家族と涙の別れ。安倍首相は安全なサウジアラビアでイランとは無関係なお話だけしているこの悲劇。

中東地域・アラビア半島海域に、国会の承認もなく防衛省設置法を根拠に自衛隊を「派兵」する3つのリスク。

 

 

 この日、安倍首相も出席して、たかなみの出発式が行われ、安倍首相は訓示の中で次のように述べました。

「護衛艦『たかなみ』の出国に当たり、自衛隊の最高指揮官たる内閣総理大臣として一言申し上げます。
 本日、稲葉司令、新原艦長を始めとする、諸官208名の、士気旺盛な姿に接し、大変頼もしく感じました。また、諸官を直接激励することができ、大変嬉(うれ)しく思います。

 去る1月11日の夕方。私を乗せた政府専用機は、サウジアラビアに向かう途中、夕焼けに染まる北アラビア海、オマーン湾の、正に上空にありました。諸官がこれから赴く海域です。これらの海域は、年間数千隻の日本関係船舶が航行し、我が国で消費する原油の約9割が通過します。そこは日本国民の生活を支える大動脈・命綱と言える海域です。

 これら日本関係船舶の安全を確保することは、政府の重要な責務であり、そのために必要な情報収集を担う諸官の任務は、国民の生活に直結する、極めて大きな意義を有するものです。諸官の任務の遂行に当たっては、関係国の理解と、この地域の緊張緩和と情勢の安定化のための努力が必要なことは言うまでもありません。

 

 我が国は、米国と同盟関係にあり、同時にイランを含む中東各国と長年良好な関係を築いてきています。私自身、先般中東各国を訪問し、自衛隊の派遣を完全に支持する、協力支援を惜しまない、との力強いサポートを得ました。また、イランのローハニ大統領に直接説明し、我が国の取組の意図について理解を得ました。今後も、こうした日本ならではの外交努力を尽くしてまいります。

 『たかなみ』の乗員諸官。この重要な任務に、限られた時間でしっかりと準備を整え、士気高く臨んでくれている諸官一人一人に、敬意と感謝を表したいと思います。 船舶運航関係者、日本企業、そして国民が、諸官の活動と『たかなみ』のプレゼンスを大変心強く思っています。

 また、御家族、関係者の皆様には、日頃『たかなみ』の乗員諸官を支えていただき、本当に有難うございます。心配や不安もある中、伴侶であり、お子さんであり、お父さんである、大切な方々を、このように任務に送り出していただき、心から感謝を申し上げたいと思います。自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣として、『たかなみ』の乗員諸官が安心して、その任務に専念し、その任務を無事完遂できるよう、また、御家族の皆様が安心して日々を過ごしていただけるよう、政府として万全の態勢をとることをお約束いたします。

 『たかなみ』の乗員諸官。諸官が遠く中東の洋上にあっても、私と日本国民は、常に諸官と共にあります。諸官におかれては、その誇りと自信を胸に、任務に精励してください。」

 

 安倍首相は

「これら日本関係船舶の安全を確保することは、政府の重要な責務であり、そのために必要な情報収集を担う諸官の任務は、国民の生活に直結する、極めて大きな意義を有するものです。」

と言いますが、自衛艦が日本籍の船を直接護衛するわけではないので、自衛艦が調査・研究活動をやるとなぜ日本の船の安全を守られるのかちっともわかりません。

 そもそも、日本に原油を運ぶ船のほとんどは日本籍の船ではありません。

この人、こういうところに座るの本当に好きだよね。

安倍首相が中東訪問を再決定。トランプ大統領様がイランへの攻撃を控えるといってくださり、安全になったから、やはり中東に行きますという安倍氏の恥の上塗りが半端ない。

ゴーン氏に続いて安倍首相も逃げる!あなたは、自分が怖くて行くのを中止した中東地域に、自衛隊はあくまで派遣するのか?!

 

 

 また、

「たかなみの乗組員が遠く中東の洋上にあっても、私と日本国民は常に彼らと共にあります」

とかきれいごとを言っても、私たちが彼らを守ってあげることなんてできませんし、安倍首相だって彼らを守る能力もつもりもないのです。

 なにしろ、トランプ大統領に義理を果たすためだけに、自衛官の命が危機にさらされ、ひいては日本に暮らす人すべてが戦争に巻き込まれる危険性があるのです。

 こういう最高司令官をもって自衛艦の方々が非常に不幸だと思いますので、有権者の私たちができるのは、この内閣総理大臣を交代させて、自衛隊を日本に呼び戻してあげることしかありません。

「米国によるイラン軍司令官殺害に関する 社会権の会(防衛費より教育を受ける権利と生存権の保障に公的支出を求める専門家の会)の声明発表!!!

トランプ米大統領が「自衛」と称してイラン司令官を殺害。2020年1月から派兵される自衛隊がいよいよイラン戦争に参戦する。。。

 

 

いったん戦争になったら、死ぬ人の数は新型肺炎の比ではないし、相手を殺しちゃうかもしれないんですから、こういうことこそ報道されるべきですし、私たちも関心を持つべきです。

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中東への自衛隊派遣 海上自衛隊護衛艦部隊が横須賀出港

2020年2月2日 11時39分 NHK

中東地域への自衛隊派遣で、海上自衛隊の護衛艦の部隊が2日午前、神奈川県の横須賀基地を出港しました。今回は、防衛省設置法の「調査・研究」に基づいて、1年単位の長期間にわたり、自衛隊が海外に派遣される初めてのケースで、今月下旬から現地で任務を始める予定です。

派遣されるのは海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」で、2日午前、横須賀基地で、安倍総理大臣も出席して出発式が行われました。

この中で、派遣部隊の指揮官を務める稲葉洋介1等海佐が中東地域への出発を報告しました。

護衛艦は隊員が乗り込んだあと、午前10時半すぎ、家族らが見送る中、出港しました。

護衛艦にはヘリコプター2機を搭載し、部隊は隊員およそ200人で編成され、イランとアラビア半島の間にあるオマーン湾などで、日本に関係する船の安全を確保するために必要な情報収集にあたります。

今回の中東地域への派遣では、P3C哨戒機の部隊が先月からソマリア沖のアデン湾で、海賊対策の活動と並行して情報収集の任務にあたっています。

今回は、防衛省設置法の「調査・研究」に基づいて1年単位の長期間にわたり、海外に自衛隊が派遣される初めてのケースで、日本に関係する船が襲撃されるなど、不測の事態が発生した場合には、海上警備行動を発令して、対応するということです。

「たかなみ」は、今月下旬に現場海域に到着して、任務を始める予定です。

安倍首相が訓示「極めて大きな意義」


安倍首相が訓示「極めて大きな意義」 
出発式で安倍総理大臣は派遣される隊員に訓示し「諸官がこれから赴く北アラビア海、オマーン湾は年間数千隻の日本関係船舶が航行し、わが国で消費する原油の約9割が通過する。日本国民の生活を支える、大動脈、命綱といえる海域だ。日本関係船舶の安全を確保することは、政府の重要な責務であり、そのために必要な情報収集を担う諸官の任務は、国民の生活に直結する極めて大きな意義を有する」と述べました。

そのうえで「わが国は米国と同盟関係にあり、同時に、イランを含む中東各国と長年良好な関係を築いてきている。イランのロウハニ大統領に自衛隊派遣について直接説明し、わが国の意図について理解を得た。今後も、こうした日本ならではの外交努力を尽くす」と述べ、引き続き、中東の緊張緩和に向けた外交努力に取り組む考えを示しました。

指揮官「教育訓練踏まえ必要な対応」


指揮官「教育訓練踏まえ必要な対応」 
派遣部隊の指揮官を務める稲葉洋介1等海佐は2日、出港を前に、記者団に対し「しっかり準備をしてきたので、今回の任務に万全の態勢で臨めると思っている。日本船舶の安全確保のために情報収集活動をしっかりやっていきたい」と述べました。

そのうえで、不測の事態への対応については「事態や対象船舶によって対応できる内容が異なるが、それについてはしっかり教育訓練をしてきた。教育訓練を踏まえ必要な対応はやりたい」と述べました。
調査研究に基づく派遣 武器使用の判断 難しい状況も
今回は「調査・研究」に基づく派遣で、不測の事態が発生した場合には海上警備行動を発令して対応することになっていますが、保護するのが日本船籍の船か、襲撃を行っている相手が誰かによって武器の使用などの対応が異なり、状況によっては難しい判断を迫られることになります。

◎保護対象が日本船籍
防衛省によりますと、このうち日本船籍の船に対する襲撃の場合、まず、相手の船に対し、無線や拡声機を使ってさまざまな言語で呼びかけて所属や目的を確認し、行為がやまない場合には停船などを要求し、それに従わない場合には武器の使用を警告します。

それでも従わない場合、必要と認められる範囲内で警告射撃などの武器の使用を行うことができます。

◎保護対象が日本船籍以外
一方、外国船籍の船に対する襲撃の場合、日本人が乗っている船や日本の会社が運航する船など日本が関係する船であったとしても、武器の使用は難しいということです。

防衛省は「船の保護は船籍を登録している国が行う」という国際法上の原則があるためだと説明していて、外国船籍の日本関係船舶の場合は、相手の船に近づいて襲撃をやめるよう呼びかけるなど強制力を伴わない範囲で、できるかぎりの対応をとるとしています。

◎国などによる襲撃の場合
また、襲撃を行っている相手が国や国に準ずる組織だった場合、武器を使用することは海上警備行動の権限を超えるとしています。

去年6月に、ホルムズ海峡付近でタンカーが攻撃を受けた事件では、イランやイランの「革命防衛隊」の関与をアメリカなどが指摘していますが、こうした場合には武器を使用することは困難だとしています。
元海将「任務増も安全確保を」
自衛隊の中東地域への派遣について、去年まで海上自衛隊で自衛艦隊司令官を務めた元海将の山下万喜さんに聞きました。

「調査・研究」に基づく派遣については、「海上自衛隊では日頃、わが国周辺の日本海や東シナ海で何が起こっているか情報収集しながら緊迫した環境のなかで警戒監視を続けていて、今回の活動は、その延長線上にあると認識している」としています。

そのうえで、「行動をどこまでやっていいのかという行動基準に従って、何をしたらいいのかをずっと怠らずに検討し、必要なら訓練をすることが、極めて重要な注意点だ。現場部隊が何かを判断しなければいけないところで迷わないようにしていくことがこれから重要だ」と指摘しています。

また、海上自衛隊の任務が増えていることについて、「1隻増やして派遣するということはどこかにインパクトがあると言わざるをえない。任務そのものも余裕がなくなってきているのではないかと思う。任務が増加しているなかで、いかに隊員の練度を保ちながら安全を確保するか、そのバランスが大事で安全をおろそかにするような状態になってはいけない」と指摘しています。
海自の艦艇運用はひっ迫
海上自衛隊では、中国の海洋進出や北朝鮮の弾道ミサイルへの対応などを背景に任務が増えています。

海上自衛隊の艦艇は、日本周辺の海域でふだんから警戒監視を行っていて東シナ海では、中国海軍の尖閣諸島周辺での活動など海洋進出の活発化を背景に、継続的な警戒にあたっています。

また、3年前から国連の安保理決議に反して北朝鮮の船舶と外国の船舶が洋上で物資を積み替えるいわゆる「瀬取り」の警戒のため監視にあたっています。

さらに、防衛省関係者によりますと、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射を受け、去年11月以降、イージス艦を日本周辺の海域に展開させて警戒にあたっています。

これに加えて、今回、新たに中東地域に護衛艦1隻が派遣されるのに伴い、次の派遣に備えて別の護衛艦も準備の態勢をとる必要があるということで、艦艇の運用がさらにひっ迫すると指摘されています。

海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長は、先月の記者会見で、「新たに1隻、海外に派遣することで装備のふり回しは厳しくなる。国内で通常行っている業務を削ることも検討している」と述べています。

 

 

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3 コメント

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殺すな、殺されるな (ゴメンテイター)
2020-02-03 02:50:08
安倍も一緒に行って安倍だけ帰ってくるな。

多くの方が、このニュースを見てそう思ったのではないでしょうか。

そして、自衛官の皆さんは無事に戻ってきてください、と。

自衛官の皆さんが、殺すことなく、殺されることなく、無事帰国されることを願います。
[わが軍] (バードストライク)
2020-02-04 15:37:19
安倍「私と日本国民は、常に諸官と共にあります」

なら お前が一緒に行ってこい!
Unknown (あ~あ)
2020-02-07 07:47:21
こういう言葉は言ってはいけない。
はっきり言えば嘘だから。
自衛隊とともにあるのは自衛隊だけだ。

私は今回の船出は必要なこととは思わないが、保守勢は必要なことと思うのかもしれない。
しかし、必要なことと思っても、ありがたいと思っても、ともにはない。
ある筈が無い。
彼らに何か事が起こった時に具体的に何をすると言うのか?

かつての戦争では具体的に語ってさえいたのにいざとなったら知らんぷりを決め込む人がたくさんいました。
特に特攻隊を送り出した者に多かった。

耳障りが良く、しかし具体性に欠ける発言ほど注意すべきです。

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