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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

高校生以下お断りの図書館や公共施設が続出。これが安倍首相の全国の小中高等学校一斉休校の弊害だ。専門家会議も同罪。青少年に罪はない。

2020年03月06日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

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 新型コロナウィルス対策としては、百害あって一利しかないような安倍首相による突然の全国の小中高等学校一斉休校の要請。

 単なる要請で、安倍首相自身が各地の判断でと後から付け足したのに、なんと3月5日の段階で99%の小中高等学校が休校しているそうです。

 なんという右へ倣えのファシズム的体質なんでしょう、日本。

 だから、緊急事態宣言なんて出したらどうなることか、空恐ろしいわけです。

 政府の専門家会議は、若者が症状の出ないうちに新型コロナウィルスの感染を広げる可能性があるという見方を発表してしまいましたが、それを根拠づけるエビデンス(証拠)はないことを認めています。

 単なる推論です。

 ところが、いま、学校の一斉休校を超えて、小中高等学校生お断りの施設が急増しています。

 まず、次のNHKのニュースをご覧ください。

「高校生以下お断り」新型ウイルス リスクを減らす手立ては?

2020年3月5日 18時53分 NHK

新型コロナウイルスへの対策として子どもの利用を制限する施設が相次ぎ、戸惑いの声もネット上で広がっています。臨時休校で子どもたちの生活も変化を余儀なくされる中、何が起きているのか、取材しました。(ネットワーク報道部記者 正亀賢司・井手上洋子・國仲真一郎)

相次ぐ「どうして?」 
さまざまな施設の利用制限、文部科学省や新型コロナウイルスの専門家会議の対応が発端でした。

多くの学校で臨時休校となったため、文部科学省は児童や生徒に対し、基本的に自宅で過ごし、不要不急の外出をしないよう求めています。

そして専門家会議は、感染しても症状の軽い10代などの若い世代が気付かぬうちに重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があるとして、人が集まる風通しの悪い場所に行くのを避けるよう呼びかけています。
こうした動きに伴って子どもの利用を制限する施設が各地で相次ぎ、ネット上には数多くの意見が寄せられています。

「過剰反応しすぎじゃないのかな」「禁止にするなら年齢関係なくすべき」など批判的な意見や、「なんで大人はいいのに高校生以下はだめなの?」といった疑問や戸惑いの声が出ています。

一方で、「感染を防ぐために休校にして不用意な外出はしないようにするんじゃないの?」など、臨時休校中の子どもたちはできるだけ外出を控えるべきだという声も見られます。


“子どものことを第1に”
長崎県美術館では3月2日から24日まで、高校生以下の入館を控えてもらうようにしました。


県教育委員会が県立の図書館や体育館などを対象に高校生以下の利用を停止したことにならって、美術館も同様の対応をとることにしたそうです。

美術館の担当者は「臨時休校で人が集まる場所を避けて自宅で過ごすよう呼びかけられる中、やむをえずこうした対応をとりました。子どもの健康を第1にした方策だと考えています」とする一方、「何が正しいのか見えないということもあるのですが…」とも話していました。

長崎県教育委員会にも話を聞いてみました。

ーーーどうして「高校生以下」なんでしょうか?
「文部科学省からの要請にもとづく学校の臨時休校に伴って、児童生徒が集まって活動することがないよう、利用を停止しました。子どもたちの安全を第1に考えるという観点です」
ーーー子どもだけでなく、すべての人を対象に利用を停止する考えはありますか?
「現時点ではありません。国からの要請もそこまでは至っていないですし、一律ですべての県民を対象にした休館は理解を得られないと考えています。高校生以下の利用を停止していることについては、理解してもらえるよう話をしていかないといけないと思っています」
年齢による制限はしない図書館も
図書館でも子どもの利用を制限する動きが各地で出る一方、ふだんとほぼ変わらず受け入れを続けるところもあります。


1日に1000人ほどが訪れるという東京 渋谷区の区立中央図書館もその1つです。

本の読み聞かせや映画の上映会など人が多く集まるイベントは中止し、館内に消毒液を置いたり、部屋の窓を開けて換気をしたりしていますが、今のところ子どもを含めて、本の貸し出しや閲覧はふだんと変わらずに行っています。

勝部弘樹館長は、今後の状況によっては閲覧室の休止など追加の対策をとる可能性はあるとしたうえで、次のように続けました。

「子どもも高齢者もどなたでも利用できるのが図書館です。サービスを縮小せざるをえない場合でも、年齢で区切るのではなく、どなたに対しても一律に縮小するのが筋だと考えています」


陸上競技場や体育館、水族館でも 


子どもの利用を制限する動きは美術館や図書館にとどまりません。

沖縄県宮古島市の陸上競技場やトレーニング室、体育館などがある平良体育施設は、市内の学校が臨時休校になったことに合わせて、3月3日から15日にかけて小中高校生の利用を断っています。

施設を管理する協会によりますと、陸上競技場はふだん部活動などで使われることが多く、初日の3日も小学生や高校生が来ましたが、利用できないことを知ってそのまま帰ったそうです。

宮古島市内にはほかに市営の体育館が2つありますが、これらも同様に小中高校生は利用できなくなっているということです。

また、鳥取市の鳥取市教育センター体育館は、3月2日から24日にかけて平日昼間は保護者の同伴があっても小中学生の利用を断るとしています。

理由について教育センターでは「新型コロナウイルスで不要不急の外出はしないよう国が求めているのを踏まえ、教育委員会と相談して決めた」と説明しています。

さらに、新潟県上越市の市立水族博物館「うみがたり」は、3月4日から24日まで「すべての小学生・中学生・高校生はご入館いただけません」としています。

3月は春休みで例年は入館者が多いということですが、2月の最終週も人は少なく、施設の担当者は「経営的には大変厳しくなるが、やむをえない」と話しています。
換気が重要・人数を絞り込む
感染症に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は「WHO=世界保健機関は小中高校生の感染する確率は低いとしており、子どもの施設の入場や利用を制限することは行き過ぎた感じがする」と話しています。

愛知医科大学 森島恒雄客員教授
そのうえで施設側の対策の重要性を指摘しています。
森島客員教授
「大切なことは窓を開けるなどして換気を行い『密閉空間』にしないこと。大人数を受け入れてしまえば、学校を休校とした意味がなくなるので、人数をある程度絞り込むことが必要」
帰宅したら手洗い・うがいの徹底を
東京 港区のみなと保健所で所長として新型インフルエンザの対応にあたり、公衆衛生学が専門の青山キヨミ医師は「施設の利用を断られても元気な子どもたちは受け入れてくれる施設を見つけ出そうとする。そうなるとある特定の施設に子どもたちが殺到したり、カラオケなどの密閉空間に集まったりして、かえって感染のリスクを高めてしまうことになる」と指摘しています。


そのうえで、子どもたちに外出先から戻った際の注意を呼びかけます。
青山キヨミ医師
「子どもたちには、図書館などで過ごしたり、外で遊んだりして家に帰った際の手洗いやうがいを徹底するようにさせて、家庭にウイルスを持ち込まないと意識づけることが重要」
模索が続くからこそ
目に見えない感染症が広がる中、高齢者など重症化しやすい人の命を守るため、子どもも大人も感染防止の行動が大切なのは間違いありません。一方で取材で感じたのは、施設の利用制限の意図が肝心の子どもたちにどれだけ伝わっているのかという疑問です。

地域の状況に応じてさまざまな模索が続く中、感染拡大を防ぐために効果のある方策を着実に行っていくためにも、子どもたちの声に向き合うことが必要だと感じました。

「新型コロナ 高校生以下お断り」の画像検索結果

 

 学校や図書館で新型コロナウィルスが感染した、クラスターが発生したという事例は一例も報告されていません。

 そもそも、学校は一定の規模以上ですと保健室があり、養護教員がいて、いまだと空き教室もあって、むしろ非常に安全な場所です。

 図書館なども、広々としていて、クラスターが発生しているライブハウスなどに比べたら安全なのは明らかですよね。

 学校や図書館を閉ざして、学童保育に集中させるなんて最悪です。

 

 子供達が行きがちな場所で危ないのは、むしろ狭くて密室で換気もいいと言えないカラオケボックスやゲームセンターです。大人のいくパチンコとともに、こちらを規制するのならわかります。

 学校が一斉休校の今、青少年が一番本を読んだらいい時期なのに、図書館に行けないなんて不合理極まりないです。本も読めない、スポーツもできない、若者はどうしたらいいんですか。

 日本図書館協会の図書館の自由に関する宣言には

『いかなる差別もあってはならない』

とあります。

 むしろ、今こそ高校生以下の青少年に開放すべきなのです。

政府の専門家会議はこんな推論をしていますが。。。。

 

10代以下の子供の感染率が低いというエビデンスに全く反しています。

 

 

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中国疾病対策医療センター・米国立衛生研究所「若者の感染者は少ない」vs日本政府の専門家会議「若者が感染拡大のもと?根拠はないが説明がつかない」。専門家まで安倍首相への忖度を始めたら世も末だ。

学校一斉休校のしわ寄せ。厚労省と文科省が学童保育に「児童同士は1ⅿ以上の間隔を開けるようにしろ」と通知。それが無理なのがわからないの!!?

安倍首相「小中高等学校の一斉休校を要請したのは、専門家が1~2週間が新型コロナ感染拡大を防ぐ山場だといったから」。なのに、3月10日をめどに緊急対応策を出すよう指示(呆)。

ひとり親家庭の貧困率は先進国でワースト1位。安倍首相の行き当たりばったり学校休校はシングルマザーと子どもを殺す。

安倍首相のやってるフリ炸裂!急に全国の小中高等学校は休みにして、学童・保育園・幼稚園は開校を要請。共稼ぎの片方が会社休んでも休業補償は出ない。この政権もう終わってる。

 
 
そもそも学校の授業が何週間もなくなってしまうのが国家的損失。
 
それを補えるのが、経済に余裕のある裕福な家庭の子だけというのでは教育における格差を広げます。
 
そういう安倍首相の一斉休校という暴挙を取り繕うために、新型コロナ感染の「主犯」を若者のように印象付けた政府の専門家会議の罪は重いです。
 
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2 コメント

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Unknown (suterakuso)
2020-03-06 20:44:49
このことについては、私は、安倍と「日本人」が悪い、という考え方の方が正しいと思います。別に専門家会議を善玉と考えて肩を持つわけではありませんが、次のような理由からです。

〇「専門家が若者が感染を媒介すると言っているから」という理由で高校生以下を断っている施設はありますか? ないのではないでしょうか。ここにあげられた例は、あくまでも高校生以下は、安倍が一斉休校を要請して、それにこたえて、学校が休校中は外出を控えるように指示をしているから、という理由ですよね。

〇先日の記事にあげられていた専門家会議の若者が媒介する例は、まさしくこの記事にあげられているライブハウス、カラオケボックスであって、図書館等ではないですよね。屋外スポーツ施設なんかは、まさしく屋外なので、完全に、学校が外出するなと言っているのにけしからん、というだけのつまらない理屈です。

〇とはいえ、本当に感染に警戒するのなら、図書館や美術館といえども十分に開放的な空間とはいえません(蛇足ですが、まして保健室など言語道断です。インフルエンザなどが流行中の保健室や病院など、私ならそういう場所には不用意に近づきたくありません。)。本当に警戒するのなら、冬の間は図書館や美術館は、高校生以下に限らず閉館するべきだと思います。とはいえ、私は、今の時点でするべきともするべきでないとも、それこそ専門家でないので、言うつもりはありませんが。

〇どう見てもこのことは、学校が安倍の要請をはいそうですかとあっさりと決めたように、それぞれの機関が、横にならえであっさりとそうしているのだと思います。つまり、こんな日本人が悪いのです。

〇もちろん、専門家会議も、自分たちの方針でない、とか、効果に懐疑的、とか、それぞれが言うのではなく、共同で大々的に声明を出すべきではあるとは思います。そういう意味では専門家会議も悪いと思います。

ちなみに、私は、私は無理をして働けるところがすごい & 簡単に休む奴は情けない、系の人たちにこそ、今、お前らこそ、公衆の敵だ、と言ってやるべきだと思います。まさしく、このくらい、とか言いながら、実はウイルスキャリアとしてウイルスをまき散らして、他人を害する可能性があるのですから。



先週末、安倍と「日本」ついての記事を自ブログで書きました。よろしければご覧ください。

利己、臆病、欺瞞、それが「日本」~~一斉休校 安倍独断 から~~
https://suterakuso.hatenablog.com/entry/2020/02/29/162838


Unknown (ラベンダ)
2020-03-07 00:43:31
図書館員の倫理綱領(利用者に対する責任)ですね。
記事の見出だしを見て真っ先にそれが頭に浮かびましたが、しっかりとそのことを解説していただき感謝です。

しかし、まさか図書館が政府の圧力に屈してしまうとは(嘆)。
この件とは話がずれますが、一応この機に図書館について知らない人はこれも覚えておきましょう。

「図書館の自由に関する宣言」
図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。

1:図書館は資料収集の自由を有する
2:図書館は資料提供の自由を有する
3:図書館は利用者の秘密を守る
4:図書館は全ての検閲に反対する
5:図書館の自由が侵されるとき、我々は団結してあくまで自由を守る

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