本紙の直撃に応じた三原じゅん子議員

 三原氏は総裁選で有志議員による「菅義偉を応援する会」メンバーとして菅氏を支え続けた。

 菅氏が岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)に圧勝した結果に、三原氏は「私も支えてきましたので、横浜から総理か出たというのは、私にとっては地元(神奈川選挙区)ですから、格別な思いでいっぱいです」と話した。

 菅氏は16日の臨時国会の衆議院本会議で首班指名を受けた後、新閣僚の面々を発表する。三原氏は菅氏と同じ神奈川選出の国会議員ということもあり、サプライズ初入閣の可能性が取りざたされている。

 党内では菅氏が女性閣僚を現状の3人から増やすという見方が出ており、三原氏も初入閣組の1人に目されている。

 三原氏は本紙に「ない、ない、ない、ありませんよ」と笑って言いつつも、初入閣の意欲について直撃すると「新しいスタートラインに立ちやりたい」と、意欲をこう明かした。

「閣僚人事は〝菅カラー〟を強く打ち出してもらいたい。(菅氏から)与えられたことはなんでも全身全霊を傾けてしっかりやりたい。(芸能界から政界進出して)丸10年、党内で雑巾掛けの仕事はしてきた。そろそろ(閣内で)何かやりたい気持ちがあります」

 安倍晋三首相(65)のもとで自民党女性局長として活躍した三原氏。菅新政権では自身の初入閣に関係なく女性閣僚の登用を強く望んでいる。

「我が党には政策ごとに優秀な女性議員が大勢いますのでぜひ、菅氏に起用してもらいたいです」

 芸能界出身の閣僚は過去に、宝塚歌劇団出身の扇千景氏(87)が森喜朗内閣で国土交通相。山東昭子参院議員(78)は科学技術庁長官を歴任した。民主党政権時代の菅直人内閣で蓮舫参院議員(52)が内閣府特命大臣を務めた。

 自民党関係者は三原氏の初入閣について「組閣では『絶対にない』といわれた議員がフタを開けたら入閣したことはありました。初入閣の可能性はある」と話している。