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「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、林千勝先生(近現代史研究家)が加わって下さいました。
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保守とは何なのか?「革命政党」大阪維新の会が教えてくれた真実 [三橋TV第313回] 

https://youtu.be/GWIapm1vBo8

 

 本日はチャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。11時からLive配信もするそうです。
https://youtu.be/-vIkPWAw4no

 昨日の月刊三橋メンバー・経済塾メンバー向けメルマガにも書きましたが、最近、政府も報道も「デフレギャップ」に関する表現が変なのです。


 デフレギャップ(総需要の不足)=需給ギャップのマイナス=GDPギャップのマイナス、です。
 内閣府の統計によると、4-6月期のデフレギャップは対GDP比で10%。年換算すると、約55兆円。


 とうわけで、現在の日本は、
年換算すると55兆円規模の需給ギャップのマイナス、GDPギャップのマイナスがある
 状況になります。


 ところが、

【持続的な経済成長への回帰に向けて 参考資料】

経済対策、需給ギャップ55兆円など踏まえ規模検討=西村再生相

 と、経済財政諮問会議や一部の報道が、「需給ギャップのマイナス」「GDPギャップのマイナス」を、「需給ギャップ」「GDPギャップ」と呼ぶようになったのです。需給ギャップやGDPギャップでは、ギャップがプラスなのかマイナスなのか分かりません。


 穿った見方かも知れませんが、
予算規模を抑えるために、政治家や国民に需要不足、デフレ深刻化という真実が伝わるのを、可能な限り抑え込みたい
 と、考えた「誰か」が、「マイナス」という表現を使うことを嫌がっているのかも知れません。


 ともあれ、いずれにせよ第三次補正予算、特に新規国債発行に対する攻撃キャンペーンが始まるだろうなあと思っていたら、案の定。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

『[社説]3次補正をいたずらに膨らませるな
 菅義偉首相が追加経済対策を策定すうよう指示した。2020年度第3次補正予算案を21年度当初予算案と一体で編成し、新型コロナウイルスの感染防止と景気の本格的な回復を後押しする。
 先行きは予断を許さないとはいえ、日本は社会・経済活動の正常化に向かってゆっくりと歩み始めている。3次補正の規模をいたずらに膨らませるのではなく、「賢い支出」を心がけるべきだ。
(中略)
 日本経済は戦後最大のマイナス成長に沈んだ4~6月期を底に持ち直しているが、コロナ前の状態に戻るまでには時間がかかる。民間需要の回復を下支えする何らかの対策が必要なのは確かだ。
 しかし異例の給付金などで家計や企業を支えた過去2回の補正とは、局面が変わってきたのも事実だろう。もう少し抑制的な姿勢で臨み、優先度の高い施策を絞り込んでもいいのではないか。
 安倍晋三前政権は使途を事前に定めない予備費10兆円を2次補正に盛り込み、雇用維持や生活支援に充てると説明してきた。この予備費を7兆円以上残したまま、またしても大型補正を組むというのは、財政運営の規律や節度を欠くと批判されても仕方ない
 雇調金やGo Toの止血剤としての役割は認めるが、これらに長く頼り続けることはできない。民間の創意工夫を生かす環境を整えながら、公的な助成や補助を縮小する道を探ってほしい。
 新型コロナの感染防止策も聖域ではない。21年度当初予算案の概算要求は過去最高の105兆円超にのぼったが、コロナ関連を中心に金額を明示しない項目も多かった。3次補正と合わせてしっかりと内容を精査し、無駄やばらまきを排除する必要がある。
 デジタル化や脱炭素社会への投資にも同じことがいえる。「国土強靱(きょうじん)化」と銘打った防災・減災事業も、必要性を厳しく問わなければならない。』

 社説なので、日経の「会社としての意見」ということになります。


「またしても大型補正を組むというのは、財政運営の規律や節度を欠くと批判されても仕方ない」
 財政運営の規律やら、節度やら、くだらない「倫理的価値観」のために、国民は困窮の中で我慢しろ。」

 

 自殺者を増やせ、コロナ死を増やせ、災害死を増やせというわけですね。

 規律、節度といった、倫理的価値観のために。
 

 しかも、相変わらず「無駄やばらまき」といった抽象用語で、財政拡大を批判。お前ら、何十年、同じことをやって、日本国民を殺せば気がすむんだ?

【年度別プライマリーバランス「赤字」額の推移(兆円)】


http://mtdata.jp/data_72.html#PB2

 すでにして、新規国債発行(PB赤字)はリーマンショック期、東日本大震災期の二倍の金額に達しています。30兆円規模の第三次補正予算が組まれると、三倍規模に達します。


 で?
 

 デフレギャップが拡大している以上、インフレにはならず、国債金利も上がらない。
 で、何が問題なの、日経新聞?


 新規国債発行しても、何の問題もない。それにも関わらず、倫理的価値観のために我々に「死ね」と言いたいの? そうであるならば、はっきり言えばいいのに。


 実際、財政規律、節度といった倫理的価値観に基づき、過去二十年以上も緊縮財政が推進され、大勢の国民が死んで来た。


 ふざけるな! と、政治に声をぶつけて下さい。


 我々が必要とするのは、国民殺しの倫理的価値観ではない。「所得」なんだと。
 

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