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「財政破綻のプロセス」(前半)三橋貴明 AJER2022.1.4
    

 

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自己実現的予言 財政破綻論者たちこそが「経済」を壊すんだよ [三橋TV第494回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/jtBSRmxEArk

 


 本日11時からの経済財政諮問会議で、内閣府の「プライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)」の試算が公表されます。
 個人的に興味があるのは、21年度のPB赤字の見込み額です。昨年7月の試算では、37.8兆円となっていましたが、これが増えたのか、減ったのか。


 昨年、補正予算を組んだため、増えてないとおかしいのですが。
 もっとも、たとえ増えていたとしても、またもや「繰越額」を巨額化し、PB赤字を圧縮してくる可能性もあります。

財政黒字化、26年度に前倒しへ 税収上振れで1年早く 内閣府試算
 財政健全化の目安となる国と地方の基礎的財政収支(PB)の黒字化が実現する時期について、2026年度とする新たな試算を内閣府がまとめたことが13日、分かった。
 昨年7月の前回試算の27年度から1年前倒しとなる。経済対策などによる景気の押し上げを通じ、税収が上振れすると見込むためだ。
 政府が14日に開く経済財政諮問会議に新たな中長期の経済財政試算を提出する。PBは、政策経費を借金に頼らず、税収などの財源でどれだけ賄えているかを示す指標。
 試算では、名目3%超の高い経済成長が続くことを想定する。25年度にPBを黒字化する政府目標については、社会保障費の抑制など、従来と同様の歳出改革を続ければ、達成可能とする。』

 うん。名目GDP3%成長ね。PB黒字化目標で、政府支出を抑制し、国民からの徴税を増やし、いかにして3%を達成するというのでしょうか。
 魔法使いにも無理ですわ。


 ところで、
「財務省がPB黒字化路線を堅持するため、GDPが増えず、却って財政赤字が増加する」
 という事実が知れ渡って参りましたが、財務省はそんなことは百も承知でしょう。
 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】


現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

【非金融法人企業、一般政府、家計、海外の資金過不足(兆円)】


http://mtdata.jp/data_78.html#kabusoku


 日本政府を財政黒字にしたいならば、方法は簡単です。バブル期のように、一般企業(非金融法人企業)がカネを借りまくる環境にすれば良いのです。


 そのためには、現時点でPB目標を破棄し、一般企業の投資意欲が高まるように政府が支出しなければならない。(あるいは、減税)
 

 とはいえ、財務省は口先では「PB黒字化が重要だ」と言いつつ、PB黒字から遠ざかる緊縮財政を続けるでしょう。結果、財政赤字は増え続けるわけですが、実はそちらの方が財務省にとって都合が良いのです。


 財政赤字が拡大し、PB黒字化から遠ざかれば遠ざかるほど、財務省は、
「国の借金で破綻する。財政は極めて厳しい状況だ。よって、この予算はカット。これもカット」
 と、査定の権力を振るえるわけです。


 逆に、政府が本当に財政黒字になってしまうと、財務省は査定を強化する大義名分を失います。
 

 先日の高家さんの例に従うと、
所得が激増している家庭の「財布の紐」を握っている人の権力は小さくなる
 という話でございます。


 現在の財政破綻を巡る議論は、「正しいか、間違っているか」ではなく、政治権力の闘争なのです。この本質を、早急に国民や政治家で共有する必要があります。
 

 そもそも、財務省はPB黒字化を望んでいないのです。

 

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