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「節電要請、節ガス要請、そして、節食要請」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.19
  

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小選挙区制という「壁」反グローバリズム勢力よ、連携せよ![三橋TV第575回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/AlXojJ1lskQ

 

 

 ロシア-ドイツ間のノルドストリームは、予定通り、昨日、定期点検を終え、ガスの供給を再開しました。
 ドイツとしては戦慄の状況だったでしょうが、ロシアあるいはプーチン大統領に「ガス・パイプラインのバルブ」という兵器を持たれていることに変わりはありません。


 ロシアではなくとも、「他国」にエネルギーや食料、工業用原料の供給を「依存する」ことの意味が、2月24日以降、世界的に明らかになりつつあります。


 日本の場合は、食料・エネルギーの外国依存はもちろんのこと、災害大国でありながら、国内への防災投資すら出し惜しんでいるわけで、話にならないわけですが。


 史上最も暑い6月が終わったと思ったら、各地で豪雨が相次ぎ、「記録的な大雨」という用語が飛び交っています。


 先日、仙台で講演した際にも、土砂災害警報のアラームが出席者(や私)のスマホから飛び交っていました。
 

 国土交通省が全国の鉄道橋の総点検をしたところ、監視や補修・補強が必要な橋が53か所で確認されたとのことです。

豪雨で流失の恐れある鉄道橋53か所、JRが5800か所点検…監視や補修必要
 国土交通省は19日、河川に架かる鉄道橋の総点検で、豪雨で流失する恐れがあり、監視や補修・補強が必要な橋が53か所で確認されたと発表した。
 点検は昨年9月からJR各社が約5800か所を対象に実施。橋の流失の原因となる、橋脚の根元の川底がえぐられる「 洗掘せんくつ 」が起きていないかなどを調べた。
 その結果「緊急に措置が必要な橋」はなかったが、53か所は洗掘の進行がみられるなどし、「監視や補修・補強が必要な橋」とされた。(後略)』

 道路橋のみならず、鉄道橋もかなり傷んできています。
 建設したはいいものの、緊縮財政で民間含めて「保守」(メンテナンス)費用をケチって来た以上、当然、こうなります


 わたくしに言わせれば、インフラストラクチャーという「下部構造」を維持、改善していく活動こそが「保守」でございますよ。
 

 無論、社会制度や文化・伝統などの「保守」もあるのでしょうし、世間一般に「保守派」と名乗っている人は(ちなみに、わたくしは名乗ったことがないので、保守派扱いするのやめて下さい)その意味で「保守」という言葉を使っているのでしょうが、ならば、「改革! 改革!」言うの、やめろよ、という話。


 保守はメンテナンス。改革は、「抜本的改革」という言葉が示すように、スクラップアンドビルド。一度、ぶち壊して新たな制度を設計、導入する、非・暴力的革命が改革です。(だから「革」が入っている)
 

 そういう意味で、「抜本的改革」が大好きだった石原慎太郎は、保守派ではないのですよ、わたくしに言わせれば。
「天皇陛下! 靖国神社! 英霊! 憲法改正!」
 とか言っていれば、日本では保守派になる。と、言われれば、「はあ・・・」としか言いようがないのですが。

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

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第四十一回「皇統論 平将門の乱-新皇ー」「歴史時事 神がそれを望んでおられる」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

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 ところで、日本のいわゆる「なんちゃって保守」問題はともかく、インフラの保守ということであれば、多くの国民が同意するでしょう。ここで登場するのが、
公共事業の予算をつけても使いきれず、翌年度に繰り越しになっているじゃないか
 プロパガンダなので、ご注意を。

予算繰り越し、22.4兆円 過去2番目の水準―国の21年度決算
 財務省が5日発表した2021年度の国の一般会計決算概要によると、22年度へ繰り越された額が22兆4272億円に上った。新型コロナウイルス対策のため規模優先で巨額予算が組まれ、執行が遅れたことなどが原因。年度内に予算を使い切る「単年度主義」の原則を守れなかった格好だ。繰越額は、過去最大の約30兆円に膨らんだ20年度決算に次ぐ規模となる。
 21年度予算はコロナ対応の長期化を受け、当初予算と補正予算を合わせた歳出総額が142兆5992億円に膨らんだ。繰越額が大きかった主な事業は、公共事業関係(4兆円強)のほか、飲食店の営業時間短縮などに伴う協力金(3.6兆円)、コロナ禍で減収に陥った中小企業向けの「事業復活支援金」(2.3兆円)など。』

 他の事業は分かりませんが、こと公共事業費4兆円強の繰り越しについては、当然の話であり、同時に「良いこと」だったりします。


 理由は、
1.そもそも通常予算ではなく、毎年度10-12月期、1-3月期に補正予算で公共事業費を数兆円規模で増やしているため、年度中に消化できるはずがない。巨額繰り越しが出ない方が、むしろ異常。
2.通常は年度初め(4-6月期)に公共事業の発注がなく、土木・建設業者が苦しんでいたが、繰り越し分の消化により、仕事の平準化がある程度実現している。
 

 2についてですが、通常予算のみだと執行が7月以降になるため、普通は4-6月期に仕事が全くなく、事業者を苦しめていました。何しろ、仕事がなくても人手を確保し続けなければ、7月以降に苦しむことになる。


 というわけで、事業者は「公共事業発注の平準化」を求めていたのですが、これがなかなか(何十年も)実現しない。とはいえ、昨今は年度後半に公共事業積み増しを含めた補正予算を組むため、その多くが繰り越され、4-6月期に「仕事」になり、非常に助かっている、という話なのでございます。


 もっとも、こんな事情を知らない多くの日本国民は、
「公共事業費を年度内に使いきれない! ムダだ! 削れ!」
 という印象操作に引っかかるに決まっています。
 

 皆様、是非とも「公共事業予算繰り越しの真実」について理解し、拡散してください。いつも通りといえば、そうなのですが、上記1や2って、よくよく考えてみると「当たり前の話」でしょ?
 

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