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「自民党の消滅(前半)」三橋貴明 AJER2020.6.30

    

令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。
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【一般参加可能な講演会のお知らせ】
三橋経済塾 第九期 第七回講義 令和2年7月18日(土) 那覇市 TKPネストホテル那覇センター

※三密を回避するため、広めの会場で人数を絞った開催となります。お申込はお早めに。

 

財政破綻するとどうなるの? 財務省さん、教えてあげるね[三橋TV256回]
 
 人類は歴史的に政策を巡り「二派」に分かれて政争を繰り広げてきました。右翼、左翼の対立ではありません。
「国家の重要性を否定し、政府の機能をひたすら小さくすることを求めるグローバリズム」
 と、
「国家の重要性を肯定し、国民の経世済民実現のために政府を機能させようとするナショナリズム」
 の二派になります。
 

 小学館「日本をダメにした財務省と経団連の欺瞞」は、両派の戦いの物語でもあります。本書では、前者のグローバリズムを「Ⅱ派」、後者のナショナリズムを「Ⅰ派」と呼び、比較することで「現実」を浮き彫りにしました。
 
【グローバリズム(Ⅱ派)とナショナリズム(Ⅰ派) 考え方の違い】
 
 
 ちなみに、両派の争いについて「小さな政府 対 大きな政府」と表現する人がいますが、間違いです。正しくは「小さな政府 対 機能的な政府」になります。

 ナショナリズムに基づき、国民が豊かに、安全に暮らせることを目指す「経世済民」の勢力は、政府の大小にはこだわりません。必要があれば、政府の機能を拡大し、必要があれば小さくすればいいと考えます。財政についても、機能的財政論。
 
 対するグローバリズムは、「常に」政府の機能を小さくすることを求めます。具体的な政策は、政府の支出削減や増税により財政均衡を目指す「緊縮財政」、公共サービスの民営化や安全保障関連業の参入障壁を撤廃する「規制緩和」、そして国境を引き下げ、規制緩和を外資にも開放する「自由貿易」の三つ。緊縮財政、規制緩和、自由貿易の三つは、必ず同時に進められるため、わたくしはグローバリズムのトリニティ(三位一体)と呼んでいます。
 
 財政については、もちろん「常に財政均衡主義」。

 さて、自由貿易、あるいは規制緩和までは分かるとして、なぜ「トリニティ」に緊縮財政が入っているのか。もちろん、「小さな政府化」という意味では同じというのに加えて、
「緊縮財政で財政を悪化させなければ、規制緩和や自由貿易が困難」
 という現実があるのです。

 例えば、地方自治体の財政が潤沢で、水道サービスを「高品質・安価」に維持できると、「水道民営化」といった規制緩和は通りません。
「なぜ、そんなことするの? あっ! お前のカネ儲けのためだろ!」
 という話になってしまうため、あくまで緊縮財政で地方財政を悪化させ、
「このままでは地方自治体は水道を維持できない。老朽化した水道管の交換もできない。民間資金の導入が必要だ
 というレトリックに持ち込む必要があるのです。

 もちろん、水道が民営化されたところで、料金は下がらず(逆に上がり)、品質は下がり、老朽化した水道管は放置されるんですけどね。それどころか、へき地には水道サービスが提供されなくなり、
「そんなところに住んでいる方が悪いんだ。あんたん家に水道を提供したところで、赤字が膨らむばかりなんだよ」
 という話になり、水道サービスが「利益製造機」に代わります。
 
 元々、それが目的なんです。当たり前でしょ。

 猛烈に儲かる、公共サービス、公共インフラの「叩き売り」にしても、そもそも財政に問題がなければ、
「え? 何で、そんな話になるの?」
 と、誰もが疑問を持つことになります。とはいえ、緊縮財政で財政が悪化していると、
「もはや地方財政はもたない! 公共サービス、公共インフラを民間に売却する必要がある」
 という、カネ儲けのレトリックが説得力を帯びるのです。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
評論家・中野剛志世先生の「通貨論争史 イギリス編」がご視聴頂けます。

 

『竹中平蔵@HeizoTakenaka
 都知事選が終盤を迎えているが、重要政策が議論されていない。東京都の巨額の資産を市場で売却することだ。イギリスでは、サッチャーによって国有企業が資産市場に売りに出された。結果的にそれが、資産市場を活性化させ、シティが世界一の金融センターになった。東京都には、売れる資産が山ほどある。』
 
 もはや、清々しいほどに「邪(よこしま)」な意図をあからさまにした、パソナ会長竹中平蔵。
 「売れる資産」って、誰が買うの?
 どうせあんたか、お仲間でしょ。そりゃあ、ワクワクしますよね。

 ここまでレントシーカーぶりというか、政商ぶりというか、売却奴(命名:ある美人シンガーさん)ぶりを発揮する竹中平蔵が、政府の諮問会議の「民間議員と称する民間人」を幾つも兼任している

 これで、日本の政策がおかしくならなければ、そちらの方が不思議ですよ。
 というわけで、何とかしましょう。
 
 とりあえず、竹中平蔵が主導した「グローバリズムのトリニティ」の日本における歴史、現実を知って下さい。その上で、今、日本で何が行われているのか。小さな政府化、国家の店じまい、「公の叩き売り」をやりたい放題やられているという事実を国民が共有し、政治に声を上げるのです。

 そのために必要な知見を身に着けて頂くべく、わたくしは「日本をダメにした財務省と経団連の欺瞞」を書き上げたのです。
 

「竹中方式の公の叩き売りを許すな!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

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