代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

日本の没落に歯止めをかけるのに最も必要なものとは?(後編)〜

2020年09月07日 | 歴史
 じゅんちゃんさんが運営する哲学入門チャンネルにゲスト出演させていただいたインタビューの後編です。
 前半は、

*明治維新によって長州・薩摩が政権を取ったことにより、むしろ日本の近代化や重工業化は遅れたこと

*江戸時代の大奥という女性権力機構が老中の人事を操って、松平忠固のような穏健で合理主義的な人物を老中にし、攘夷派の台頭を抑えていたこと

 などを話し、最後の方では

*日本会議史観の根本的な誤謬はどこにあるのか

*新自由主義の弊害を乗り越えるための社会的共通資本の考え方

 の話などもさせていただました。

日本の没落に歯止めをかけるのに最も必要なものとは?〜関良基先生インタビュー(後編)〜

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2 コメント

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対談お疲れ様でした (大久保隼人)
2020-09-09 21:51:51
少し事情があって遅くなってしまいましたが、後半も視聴させていただきました。

個人的には、「名誉男性」という言葉はあまり好きではないのですが(男女平等というよりも女尊男卑を目指しているとしか思えない、すぐ「去勢しろ!」などと叫ぶ、それこそ斉昭のように過激な人々がよく使っている言葉なので)、議員も閣僚も、女性の比率を増やしていかなくてはならないということや、清和会や日本会議系の女性議員は男性の価値観に迎合しているだけで、彼らの抑止力として役に立ってはいない、ということに関してはまったく同意です。
そういった女性議員たちの国粋主義的、排外的、好戦的な発言を見ていると、頭が痛くなってきます。
稲田朋美氏のような年配の議員はまだしも、橋本琴絵氏のような若い方まで過激な国粋主義に走っているのは非常に恐ろしく思います。

「社会的共通資本」のお話に関しても、ちょうど「資本主義にも社会主義にも限界がある」と、漠然と感じていたところだったので、ためになりました。
私は毛沢東やスターリンを知ったばかりの十代の頃、社会主義を激しく憎んだものですが、現在は社会主義にも良い部分はあるし、資本主義も多くの欠陥を抱えていると考えています。
儒教に関しても、当初はあまり良いイメージを抱いてはいなかったのですが、佐久間象山や雲井龍雄などの例を知り、考えが変わりました。

やはり、ジェンダーにせよ経済にせよそれ以外のことにせよ、特定のイデオロギーに凝り固まるのは避け、様々な思想や宗教の良い部分だけを抽出し、活用していきたいところです。
大久保隼人さま (関)
2020-09-11 11:01:37
 的確なコメントありがとうございました。

>稲田朋美氏のような年配の議員はまだしも、橋本琴絵氏のような若い方まで過激な国粋主義

 イデオロギーの恐ろしさですね。かつての自民党は、共産党のイデオロギッシュなところを批判し、保守としての寛容さを訴えていたものですが、いまや共産党よりもイデオロギッシュではないかと思えます。

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