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「ガソリン税の「トリガー条項」の凍結を解除せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2020.12.7
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https://youtu.be/cQQItaYPq98
辛坊治郎。こいつは、一体、何を言っているのだろうか。本当にわからない。
というか、よくもまあ、ここまで平気で「嘘」を主張できるものだ。変な意味で、感心してしまう。
『「“消費税還元だ”と言って、全国民に毎年10万円をバラ撒け」「MMT理論、やれるならやってみろ」辛坊治郎氏
(前略) 「俺の意見は極端で、全国民に対して毎年10万バラ撒けと。名目は“消費税還元だ”と言えと。そうすれば、例えば3人家族の世帯が年収330万円だった場合、全額を消費に回せば消費税は30万円になるが、全員に10万円ずつ配っていれば、その世帯は消費税0%になる。もちろん高額所得の人ほど10%に近づくわけだけど、消費税には逆進性があるとか、貧乏な人でも高所得者でも同じ税率だから不公平だという批判は間違っていると思う」と持論を展開した辛坊氏。
さらに「“日本はいくら国債を発行しても大丈夫だ。どんどん国債を発行してお金を作ってバラ撒くよ”と言っている政治家は恥知らず以外の何物でもないと思うし、すごく腹が立つ。国民が使う金は、ちゃんと税金として国民から取り立てればいいじゃないかと。国債だといったって、借金には間違いないわけで、将来、国民が何らかの形で返さないといけないものだ。“政府のバランスシート上、国債は負債になるけれど、日銀のバランスシート上は資産になるから、政府と日銀が一体だと考えれば資産と負債でバランスする。だからゼロになる”みたいな議論もあるんだけど、完全なまやかしだ。
今やっているのは、政府がお札を刷るのにかなり近いことで、これは財政法5条で禁止されていることだ。どうしてもやりたいというなら、“ちゃんと財政法を改正するので、やらせてください。責任は我々政治家が取ります”と言えばいい。政府紙幣発行と同じような、脱法行為に近いことでやり続けて、それを恥じない政治家は許しがたい」と語気を強めた。(後略)』
まずは、国民一人当たり10万円を給付することと、消費税の逆進性の有無は何の関係もありません。
というか、落ち着いて考えてみなよ、辛坊治郎。
A家:年収330万円 消費性向100% 支払い消費税33万円 消費税対年収比率 10%
B家:年収1億円 消費性向10% 支払い消費税100万円 消費税対年収比率 1%
年収が上がり、消費性向が下がると、消費税対年収比率が低下するから「逆進性」が高いと言っているわけです。小学生でも理解できるでしょ。
税金の逆進性とは、「所得が大きいほど、税率が下がる」状況を意味するのであって、言葉の定義からお勉強し直した方が良いのでは?
累進課税って、分かる? 累進課税は、所得が大きいほど、税率が上がるわけで、格差縮小に貢献する。消費税は、逆。
分からない?
【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】
現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
「国債だといったって、借金には間違いないわけで、将来、国民が何らかの形で返さないといけないものだ」
と、主張するならば、↓この事実をどう思う。
【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】
http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu
日本政府の債務残高(2015年時点)は名目の金額で1872年の3740万倍、実質でも1885年の546倍になっている。
これ、単なる事実。
【日本政府(中央政府・地方自治体)の長期債務残高(左軸、兆円)、インフレ率・長期金利(右軸、%)】
http://mtdata.jp/data_74.html#choki
2020年度の政府の長期債務残高は、1970年度の166倍になっている。
これ、単なる事実。
どうせ、辛坊治郎のことだから、政府の債務は貨幣であり、「借金」ではないことをデータで示されても、ヒステリックにわめきたてるだけなんだろうけど。
「将来、国民が何らかの形で返さないといけない」
ならば、なぜ明治以降の債務が、その後、全く「返済」されずに増え続けているのか、説明してくれ。
ちなみに、理由は簡単。政府の長期債務と記録されているデータは、単なる「政府の貨幣発行の記録」に過ぎないためだよ。
「今やっているのは、政府がお札を刷るのにかなり近いことで、これは財政法5条で禁止されていることだ。」
って、あの~、財政法五条、読んだことある?
『第五条 すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。』
どこに、
「日本銀行は金融市場から国債を買いとってはならない」
と、書かれているの?
というか、日銀は国債を買い取らないことには、貨幣(日銀当座預金)を発行できないのだが。
そんなに日銀の国債買取に不満があるならば、現金紙幣を使うのをやめたら? 現金紙幣は、日銀が「国債を買いとる」ことで発行した日銀当座預金が、紙の形をとったものに過ぎないんだよ。
などなど、上記は本ブログ読者にとっては「常識」だと思いますが、まだまだ貨幣、財政について正しい知識がなく、辛坊のようなヒステリックな財政破綻論者に騙される人は多いでしょう。
その種の人たちに本エントリーを紹介して頂き、
「辛坊治郎が言っていることが、どれほど出鱈目なのか」
について説明する際の事例、エビデンスにして下さい。
改めて、辛坊治郎、よくもまあ、ここまで「嘘」を平気で主張できるものだ。本当に同じ人間なのか、率直に言って疑問に感じる。
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