文化遺産国際協力コンソーシアムは8月9日(月・休)に第29回研究会「文化遺産にまつわる情報の保存と継承」を開催します。どなたでもご参加いただけます。奮ってご参加ください。


●名 称:
文化遺産国際協力コンソーシアム第29回研究会「文化遺産にまつわる情報の保存と継承~開かれたデータべースに向けて~」


●趣 旨:
かつては、「文化遺産の保存」と言えば、モノそれ自体を空間的・物理的にどう残すかという意味合いが強かったと思います。しかし、本来文化遺産とは目に見えない多様な情報を内包する存在で、そこに宿る情報こそが遺産の価値の拠り所であるという認識が強まってきています。今日、デジタルアーカイブをはじめとした記録技術の進化によって、文化遺産に付随する膨大かつ多元的な情報をデータべースに記録することが可能になっています。また、例えば音声や動画などを記録することの技術的ハードルも下がってきています。


同時に、収集・蓄積した情報をインターネット上で公開することによって、より多くの人々が情報に接することができ、文化遺産の継承が強化される効果も期待されています。さらには、情報の公開発信と並行して、様々な地で暮らす人々が受け継いできた地域特有の情報をデータベース上で継続的に収集するという双方向的な取り組みも始まっています。このように、文化遺産にまつわる情報をどう残し、誰に伝えるかという点において、より多くの立場の人々が関わるようになるとともに、その方法も多様化してきています。


本研究会では、国内外で有形・無形の文化遺産の保存に向けて多様な情報のデータベースの作成を通じて、有形・無形の文化遺産の保存と活用に取り組む具体的な事例を取り上げ、文化遺産にまつわる情報の保存と継承の望ましいあり方を考えるとともに、この分野での今後の国際協力の可能性についても議論します。


●主 催:文化遺産国際協力コンソーシアム

●日 時:2021年8月9日(月・休)14:00- 16:00 (13:45 接続開始)

●会 場:オンライン(Zoomウェビナー)

●参加費:無料(事前申込制)


●主な内容:
14:00-14:05 開会挨拶・趣旨説明
      /岡田保良(国士舘大学 名誉教授)

14:05-14:25 「フォーラム型情報ミュージアムプロジェクトとアイヌ民族資料の活用」
      /齋藤玲子(国立民族学博物館 人類文明誌研究部 准教授)

14:25-14:45 「無形文化遺産に関わる情報の記録と活用について」
      /久保田裕道(東京文化財研究所 無形文化遺産部 無形民俗文化財研究室長)

14:45-15:05 「アジア近代建築遺産データベースの40年:その展開・変容・課題」
      /林憲吾(東京大学生産技術研究所 准教授)

15:05-15:55 ディスカッション「文化遺産にまつわる情報の記録と国際協力への展望」
      モデレーター:近藤康久(総合地球環境学研究所 准教授)
      パネリスト:齋藤玲子、久保田裕道、林憲吾

15:55-16:00 閉会挨拶
       /友田正彦(文化遺産国際協力コンソーシアム 事務局長)

※講演タイトルは変更の可能性があります。


●申込方法:
下記フォームよりご登録ください。申込締切は2021年8月1日(日)です。
https://forms.gle/kcN2UBpVqKSiWUh79


※ご登録完了後、ご登録されたメールアドレス宛に確認メールが送信されます。その後、8月5日(木)までに、ご登録されたメールアドレス宛にウェビナーのURLが記載されたメールが届きます。

8月5日(木)までにウェビナーのURLが通知されない場合は、お手数ですがコンソーシアム事務局(consortium@tobunken.go.jp )までご連絡ください。


※Zoomへの接続や、機器・ソフトウェアの使用に関するお問い合わせには対応できかねますので、初めてZoomを利用される方は、事前にご自身で接続テストを行っていただくことをお勧めいたします。
(※参考URL:Zoomヘルプセンター|テストミーティングに参加するには
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

※Zoomウェビナーでは、聴衆側のカメラ・マイクはオフに設定されています。


●問い合わせ先:
文化遺産国際協力コンソーシアム事務局
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 所内
Tel:03-3823-4841  Fax: 03-3823-4027
Email: consortium@tobunken.go.jp