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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

検察庁法改正案に賛成する維新の吉村大阪府知事(弁護士)とホリエモン(元受刑者)に、わかりやすく間違いを教えて差し上げる。

2020年05月14日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新
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   空前のツイッターデモを産んだ検察庁法改正案問題。
  
   今大人気の吉村大阪府知事は、10年来の国家公務員の定年延長問題にけりをつけようとしているだけで、検察官だけ延長しなかったら定年難民がうまれるとかなんとか、一見まともそうな大嘘で説明しています。

   また、国民が民主的統制ができる内閣に検察庁の人事権が集められるのはいいこと、と、かつて刑務所に入って煮え湯を飲んだホリエモンと同じことを言ってます。



   


  しかし、この問題は、2020年1月に、現検事総長が予定通り7月に勇退すれば、「安倍政権の守護神」と言われる黒川検事長が検事総長になれるように、8月まで彼の定年を延長から始まっていることは明らかです。

   それが、森雅子法相のトンデモ答弁が続いたこともあって、強行突破しにくくなると持ち出されたのが、今回の検察庁法改正案。

   なぜ、それがわかるかというと

1 黒川検事長問題が起こる以前に、2020年10月に確定していた検察庁法改正案と中身が変わった

2 安倍政権お得意の文書隠蔽が炸裂していて、この変更については一切文書決済がされておらず、口頭で意思決定が行われたという、あからさまな辻褄合わせの工作が発覚している

ことから、そういえます。









   そして、なぜ、みんな(アベ信者を除く)に不正な意図がわかりやすかったかというと、検察庁法改正案に、国家公務員に合わせて定年を延長するだけでなく、内閣が必要と認めれば、三年間の定年延長をしたりしなかったり内閣の思いのまま、という火事場泥棒条項が入っていたからです。

   どう言いつくろおうが、このことで

1 現検事総長が勇退せずに対抗しても、黒川検事長を再度の定年延長しなくても検事総長に無理やりにでも出来るような中身になった

2 しかも、これから政権が自己に都合のいい第2第3の黒川氏を生み出せるように、他の国家公務員とは別立てで、検事だけ定年を延長したりしなかったり、内閣への異例の人事権が与えられている

からでした。







   吉村さんや堀江さんは、内閣に人事権があるのは当然、だとか、検察庁の絶大な権限抑止こそが問題、と言いますが、

1 検察官はホリエモンさんが懸念している通り、起訴権を独占する絶大な権限を有しており、時の政権を起訴することもできる唯一の存在です。
 
   だから、彼らの権限行使が適正である手立ては検察審査会などが用意されています。

   内閣による検事の定年延長一本釣りを認めるような制度は、検察庁の権限を歪める可能性はあっても、適正化には何ら効果がないことは明らかです。

2  議院内閣制においては、内閣は国民から間接的な民主的コントロールを受ける存在ですが、内閣が暴走することがあるのは、この七年間、私たちみんなが目の当たりにしてきたことです。





見かけちがうけど、中身おんなじ。三人とも🤣




   吉村さんが民主主義を本当に大事にしたいなら、まず、内閣に対する民意の反映こそが喫緊の課題であることを認めるべきですが、彼も維新もあれだけ口の悪い橋下徹氏も安倍首相の批判だけはしたことがありません。

   これだけで、吉村氏の言っていることがためにするポジショントークなのは明らかですが、内閣が全面的に人事権を持っていない役職は検察官だけではありません。

   よく目立つのはNHKの会長などの人事ですが、国会の承認が必要ですよね?

   これは放送の公共性に鑑みた措置。

   さらに、国家公務員の人事を司る人事院は、人事官三人で構成されますが、もちろん内閣のもとの行政機関ではあるけれども、その政治的な公平性・中立性の大事さに鑑みて、人事官の指名・任命には両議院の
承認と天皇の認証が必要になっています。

  つまり、大きな捜査権限を担う検察官はやはり政治的に独立・中立・公平であることが大事であり、そのような場合には、内閣が一手に人事権を握らないように、全体の法秩序が定められているということなのです。




やっとこういうユーチューバーも出てきた。



  このように、吉村氏がさわやか風に反論しても、ホリエモンさんが意地悪げに批判しても🤣、内閣が検事の定年延長を自由自在に決められる今度の検察庁法改正案に、全く合理性がないことは、民主主義の観点からも、政治の公正性担保の観点からも明白です。

   そうするとですね。

   検察庁法に野党で唯一協力している維新の副代表である吉村氏の本質が見えてきませんか?

   一方で、ツイッターデモは日本の民主主義の夜明けを予感させますが、また、吉村氏や小池氏など歯切れはいいけど言ってることは無内容、みたいな第2第3の進次郎現象が起きていることは笑笑、日本の夜明けはまだまだかなってことなんです。



吉村氏を少しでも批判したのが文春とアノ田中康夫氏だけとはね。

 

本当に信頼できる保守政治家は大平さんとか、宮澤さんとか、福田康夫さんとかね。

大阪の自民党でも鼻摘まみものだった人で作った維新と、そこに武富士の顧問から政界入りした吉村弁護士とか、ただの「輩」であって、そんなの保守でもなんでもないんですよ。

河井克行氏逮捕へ向けての記事の前段階が長くなったので独立解説記事にしました!

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吉村知事、検察庁法改正案に「声を上げていくべき」




2020年05月11日15時08分日刊スポーツ

大阪府の吉村洋文知事(44)が11日、内閣が検察幹部の役職定年を延長できるようにする検察庁法改正案に対し、俳優ら各界著名人がSNSのツイッター上で抗議のツイートが相次いでいることに「著名人の方が抗議の声を上げるのはどうなのかという意見があるが、僕はどんどん、声を上げていくべきだと思う」と主張した。

著名人の政治的発言について、疑問を投げかける声もあるが「それはまったく違う。権力サイドに対して批判や意見を発信していくのは、民主国家としてあるべき姿だと思う」と語った。

検察庁法改正案の実質的な審議は、8日に衆議院内閣委員会で与党が強行する形で始まった。衆院内閣委には、多くの野党議員が欠席する中、自民、公明、日本維新の会の議員のみが出席した。

同法案について、吉村氏は「僕は公務員の定年延長には反対ではない。そこは日本維新の会がつめていくと思う。(日本維新の)国会議員の判断に任せる」とした。

安倍内閣は1月末に政権に近いとされる黒川氏の定年延長を閣議決定。検察トップの検事総長に黒川氏を就けるためではとの批判もある。

弁護士出身の吉村氏は「政権に対する捜査などを緩めてしまうのではないか、介入じゃないかという意見もあるが、これは突き詰めて考えなければいけない。検察トップの人事権はだれにあるのか」と議論の前提条件を投げかけた。

「検察庁法で人事権は内閣にあると決められている。なぜか? 検察組織は強大な国家権力を持っている。強大な国家権力を持つ人事権をだれが持つべきなのかを本質的に考えなければいけない。僕は選挙で選ばれた代表である国会議員で構成される政府が最終的な人事権を持つのが、むしろ健全だと思う。もし検察組織が独善になったとき、だれがそれを抑えるのか。だれも抑えられない。最終的には人事権を持っている人でないと抑えられない」

ネットで沸き起こる議論の本質として「反対する人は検察トップの人事権はどこがいいのかという問いに答えなければいけないと思う」と指摘した。

「検察官の捜査権限は政府だけではなく、国民にも向けられる。内閣が人事権を持っている以上、黒川さんがどういう方かは存じませんが、その方が適任だと考えたら、その人を検事総長にさせるのは筋ではないかと思う」

法律のスペシャリストとして論点を整理した上で「法改正に反対する人が『黒川さんではおかしい』『やり方がおかしい』と思うなら、法案というよりも、いまの政府を打倒する。いまの政府のやり方がおかしい、信用できないというのであれば、いまの政府を倒そうという運動をするべきだと思う」と話した。

ただし「内閣打倒運動」には「説明責任がいる」と話した。





堀江貴文氏 検察庁法改正巡り連続ツイート「検察官が正義の味方と信用してしまってる奴らは」

 実業家の堀江貴文氏(47)が12日、自身のツイッターを更新。SNS上で広がっている、検察官の定年を延長する検察庁法改正に抗議意思を示す活動について持論を投稿した。

 堀江氏は10日に「#検察庁法改正案に抗議しますとか言ってる奴ら、むしろ問題なのは検察官起訴独占主義と独自捜査権限と人質司法のコンボなのであって、そこが三権分立を脅かしてること知ってるんかいな」と反応し、「定年延長なんぞ些末な事項にすぎぬ。そんなクソどうでもいいことに馬鹿は気付かずほくそ笑むのは検察ばかりなり」と投稿。続けて「検察特捜部が独自のシナリオに基づく捜査をして起訴をする。両方できるから独善的になりがち。人質司法で無理矢理自白調書を作れる。結果世論が議員に立法を促し裁判官が忖度する。つまり行政、立法、司法のオールマイティとなっているのが検察」とツイートし、大きな反響を呼んでいた。

 12日にはこの問題について話す自身のYoutube動画を張り付け、「#検察庁法改正に抗議します とか言ってる奴ら全員見ろ」と訴えた堀江氏。そのうえで「何一つ民主的プロセスを経ないで権力を手にした検察官が正義の味方と信用してしまってる奴らはキムタクのドラマの見過ぎ笑」と指摘した。

 さらに「こういうこと書くと、安倍政権の犬がとかリプしてくる馬鹿いるけど、私は是々非々で判断してる」とも。「例えば緊急事態宣言は愚策であると批判してるぞおれ」と続けた。



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3 コメント

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学級会で決めて (茶碗を洗う人)
2020-05-14 09:27:39
難しい多方面の課題が含まれているのでしょうが、アベ政権の狡くみっともない意図はとてもシンプルで幼稚。
なので、四の五の言わず、アベの処理は小学生に任せたらいいのでは。
続きで、大変すみません。 (茶碗を洗う人)
2020-05-14 11:16:55
先ほど途中でボタンを押してしまってすいません。

小学校の学級会なら「いつもアベばっかり、ズルいやん」とボコボコにされて終わり、ということではないですか。国会って何なんでしょうかと思えて仕方ないのです。

それとこれは松井市長ですが、事前調整もなしで強引にコロナ受け入れ指定病院にされた病院の委託従業者をはじめ医療現場の人たちが、マスクなどの装備を陳情してもなかなか受け入れられず、市役所前で座り込み抗議をしているのはあまり報道されていないようです。囲み会見のときに、その方たちが押し寄せて「雨カッパでは仕事できません」との抗議に松井市長が「何もないよりましです」と答えているインターネットの記事と画像は見ましたが、維新の行状、知らぬは大阪人ばかりなり、なので、外側から維新の記事を書いてくださるのはとてもありがたいことだと思います。
府はしていないようですが府内の会社でもまたクラスター発生を公表しています、皆様、お体お気をつけください。
やってる感だけ (ゴメンテイター)
2020-05-14 13:16:09
この知事さん、感染患者を受け入れた医療機関の医療従事者に10万円~20万円を渡すと言い出しました。ただし、何故かクオカードで。そのほうが早いから、ということらしいのですが併せて、府の職員の事務を増やさないためとも言っています。
一見、素晴らしいことのようですが、一人一人に送るために、データを医療機関から出させているわけですから、無駄ですね。人数だけ報告してもらい、医療機関にまとめて送金すればいいじゃないですか。医療機関は給料と併せて振り込めばいい。さっさとやっていれば、今月の給料日に間に合いましたね。

クオカードの手数料、郵送の手間、配達員の苦労はすっかり忘れています。それと、個人情報の漏洩のリスクも。

ところで、今、役所の窓口は大変です。そう、マイナンバーカードの手続きで。今から申請しても、カードが届くのは一か月以上先ですから、10万円の給付には郵送での申請がいいでしょう。郵便配達員の皆さんにご苦労をおかけしてしまいますが、役所の窓口で「密」になるよりはいいと思います。
TVに出まくっている知事さん、そこのところ、伝えてほしいですね。そして各自治体に、マイナンバーカードの業務を中止するように指導したらどうですか。「不要不急の外出は控えて」という広報との矛盾に早く気付いてほしいなー。

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