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「構造改革路線を改革せよ」(前半)三橋貴明 AJER2020.9.7
    

 

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成長を知らない子供たちへ また「キラキラした日本」に戻せるよ [三橋TV第441回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/DkGImeLrzo0

 以前も書きましたが、我々は「政策」ではなく、「政治家」に投票します。
 

 政策は、言葉の定義が明確であれば、一つの共通認識たりえますが、政治家という人間は違います。
 

 政治家が語る言葉は、受け手によって認識が異なります。しかも、政治家は嘘をつき、裏切る。


 また、政治家は後で「嘘つき」「裏切者!」と攻撃されるのが嫌なので(厳密には、嘘つき、裏切者として落選させられるのが嫌)、政策について「抽象用語」を多用する。
 

 典型が、アベノミクス三本の矢の三つ目「成長戦略」です。
 

 成長戦略とは、何なのか? 総選挙前、安倍総裁(当時)はスパコンやiPS細胞等の「イノベーション(これも抽象用語だけど)」に対する投資、と、説明していました。当時、まだまだナイーブだったわたくしは、
「あ、成長戦略とか言ってるけど、政府投資(財政支出)の拡大か」
 と、理解したわけですが(何しろ、本人がそう説明していた)、現実には「構造改革」でした。
 

「私にとって、成長戦略とは構造改革のことだ」
 という話だったんですね。
 

 今回の自民党総裁選挙の候補者の公約を見ると、まさに「圧倒的」に具体的なのが、高市早苗・前総務相した。


 それに対し、岸田文雄・前政調会長は、「新自由主義の転換」については拍手喝采したいところですが、高市・前総務相と比較すると、やや具体性に欠ける(ふわっとしている)。
 

 これはなぜなのかなあ?と、考えてみたのですが、もしかしたら「貨幣観」の問題なのかもしれない。


「自国通貨建て国債を発行している日本は財政破綻しない」
 を理解している高市・前総務相には、「財政が~」という束縛がない。元々が政策オタクみたいな方ですから、やりたい政策について「財政的制約」無しで全て主張することができる。


 対する岸田・前政調会長は、どうしても、
「これは絶対にやるべきだが、財政が~」
 になっているのかも知れません。ま、これは推測ですが。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

※要望多数につき、評論家・中野剛志先生 【通貨論争史:イギリス編】【通貨論争史:日本編】が再掲となりました。

 

河野氏の総裁選公約判明 「現実的なエネルギー政策を」10日午後に出馬を正式表明
 河野太郎規制改革相が自民党総裁選で示す公約の概要が10日分かった。エネルギー政策について「産業界も安心できる現実的なエネルギー政策を進める」と明記した。河野氏は10日午後に記者会見し、出馬を正式表明する。
 安全性を確認した原子力発電所をある程度、再稼働させることなどが念頭にあるとみられる。
 河野氏は「脱原発」を持論としてきた。産業界で慎重論が根強く、総裁選で争点になるのを避ける狙いがある。現実路線を訴えて党内での支持拡大につなげる。(後略)』

 河野太郎が出馬表明しました。
 公約は、
①命と暮らしを守る政治
②変化の時代の成長戦略
③新しい時代のセーフティーネット
④国を守り、世界をリードする外交・安全保障
⑤新しい時代の国のかたち


 は? 
 何、これ? 

 

 「命と暮らし」「時代の変化」「新しい時代」「世界をリード」抽象表現のオンパレード! これは酷い。というか、これはキャッチコピーであって、政策ではない。


 ところで、皇統について女系(厳密には非・男系)論者である河野太郎は、
男系で続いてきているというのが、日本の天皇のひとつのあり方なんだと思う
 と、意見を変えたようです。さすがに、「自民党員」の票を争う総裁選挙で、女系論者では勝てないと考えたようですね。


 いずれにせよ、政治家は裏切ります。
 我々は政治家の裏切りに怒り、批判、攻撃します。それでも、政治家は裏切るでしょう。


 理由は、政治家も人間であり、さらには政治とは「政治パワーの綱引き」であるためです。政治家は究極的には「落選しない」ことが目的であり(情けない話ですが、これ現実)、そのためには「誰につく」「誰を支持する」が重要になり、有権者への誠意と天秤をかけることになります。
 

 結果、頻繁に有権者を裏切る。
 

 ならば、我々はどうしたらいいのでしょうか?
 結局のところ、「政治家は裏切る」という前提で、「裏切りの害が少ない者」に投票するしかないのでしょう。
 自民党員の皆さんは、是非とも今回の総裁選挙で「裏切りの害が少ない総裁候補」を見極め、一票を投じて下さいませ。

 

 何としても、総選挙において与野党の「財政出動への競争」を実現するのです。
 

「財政出動への競争を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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