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記者団の取材に応じ、陳謝する日本維新の会代表の松井一郎大阪市長=16日午後、大阪市役所

松井氏は、他党でも同様に不祥事はあると釈明しつつ「面接でその人の心の奥底まで見透かすこと、これは僕の力不足と言われればそうかもしれない」とも述べた。

維新の不祥事を巡っては、次期衆院選愛知5区の公認候補だった田中孝博被告が愛知県知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で起訴された他、維新副代表だった今井豊元大阪府議が週刊誌で違法な献金を受け取っていたと報じられ、8月に辞職した。

 

 

維新議員の不祥事、続いていませんか? 松井代表「厳しく処分している」


10/16(土) 8:30配信 神戸新聞NEXT

 【質問】日本維新の会は、本拠地・大阪に次ぐ「第2の牙城」として、兵庫県でも党勢拡大を図ろうとしています。一方で、所属議員が除名処分となるような不祥事が報じられることが相次いだ印象があります。党として防ぐことはできないのですか。

【写真】「鬼滅」デザイン酷似ポスターで処分 維新の市議


 維新は19日公示の衆院選で、県内全12のうち9選挙区に公認候補者を擁立する予定で、前回(4選挙区)を大きく上回りそうです。7月の知事選で、推薦を出した斎藤元彦氏が当選したこともあり、兵庫で党勢拡大を狙う姿勢を鮮明に打ち出しています。

 一方でこの間、所属議員らの不祥事も続きました。

 7月には、地域政党・大阪維新の会が公認した大阪府池田市の前市長が、市役所への私物のサウナ持ち込み問題やパワハラ騒動を踏まえて辞任。8月には、当時党副代表だった元大阪府議が、違法献金を受け取っていたとして辞任。除名処分となりました。

 兵庫県内でも2月、元明石市議が維新の看板施策である「身を切る改革」の一環で議員報酬の2割を寄付したと報告しながら、実際はしていなかったなどとして除名処分を受けました。

 これまで、国政、地方選挙ともに、全ての党公認候補の選定に関わってきたという松井一郎代表は、9月の記者会見で「(相次ぐ不祥事で)期待を裏切った人たちが出たことは、全て僕の責任。不祥事には厳しく処分している」と説明しました。

 一方で「維新だけではなく、政治の世界には世の中の常識に合わない人がたくさんいる。ふさわしくないと見えた時点で処分するのが現実的だ」と松井代表。衆院選に向け、「政党は人の集まりで、100パーセントではない。約束を守りながらやっているメンバーもいる」と強調しました。(衆院選取材班・石沢菜々子)

 衆院が解散され、事実上の選挙戦がスタートしました。「スクープラボ 衆院選」は、記者が身近に聞いた国会、国政、選挙にまつわる疑問の声や、読者から寄せられた質問を基に取材しています。

 

 

自民議席減・与党過半数の公算 立憲上積み視野 毎日新聞序盤調査

国会議事堂=東京都千代田区で、本社ヘリから佐々木順一撮影

 毎日新聞は19、20両日、第49回衆院選(定数465=小選挙区289、比例代表176)が31日に投開票されるのを前に、特別世論調査を実施し、取材を加味して序盤情勢を探った。

維新3倍増の勢い 共産堅調

 自民党は公示前勢力(276議席)から減らす可能性が高いが、公明党と合わせれば過半数(233議席)を維持する見通しだ。63選挙区で接戦となっており、立憲民主党は接戦区の状況が好転すれば、大きく議席を積み増す可能性がある。

 調査では小選挙区で3割が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性がある。

 自民党は青森、山形、群馬、富山、福井、滋賀、島根、鳥取、山口、高知の各県で、すべての小選挙区で優位に戦いを進めている。だが、大阪や新潟などで苦戦しており、小選挙区の合計で前回2017年の218議席を確保するのは厳しい状況だ。比例代表も前回66議席から減らす可能性が高い。

 連立政権を組む公明党も、候補者を擁立した9選挙区のうち6選挙区は優勢だが、2選挙区が接戦となっている。比例と合わせ、公示前勢力の29議席に届くかは微妙だ。自公両党は定数の過半数を確保しそうだが、国会の常任委員会の委員長ポストを独占したうえで過半数を握る「絶対安定多数」(261議席)に届くかは見通せない。これを割り込めば、12年の第2次安倍政権の発足以降、自公政権では初めてとなる。

 立憲は公示前勢力(110議席)の上積みを視野に入れる。共産党や国民民主党、れいわ新選組、社民党と調整を進め、213選挙区で候補者を一本化した効果だ。ただ、菅直人元首相や海江田万里元経済産業相らベテラン勢は支持を固めきれていない。強い支持基盤を誇る北海道や東海地方にも接戦区がちらばり、情勢は予断を許さない。

 共産党は、比例が堅調だ。沖縄の1選挙区で優位に戦いを進め、全体で公示前勢力の12議席を上回りそうだ。国民民主党は伸び悩んでおり、議席は公示前の8議席前後にとどまる可能性が高い。れいわ、社民両党は、いずれも公示前と同じ1議席獲得のめどは立っている。

 「第三極」を狙う日本維新の会は大きく支持を伸ばしている。小選挙区は、地盤の大阪で優位に戦いを進める。大阪以外の小選挙区では苦戦しているが、比例代表で議席を増やしそうだ。全体で、公示前の11議席から3倍増となる30議席台に乗る勢いだ。

 17、14、12年と自民党が大勝した過去3回の衆院選と比べ、今回は接戦区が多いため、自民党などの推定当選者の数に幅が生じている。【小山由宇】

 

比例は自民堅調、立民伸び悩み・維新は関西以外で議席も…読売衆院選序盤情勢

 
 読売新聞社が行った衆院選の序盤情勢調査では、小選挙区選で厳しい戦いとなっている自民党が、比例選(定数176)では堅調に議席を確保する見通しで、自民、公明両党で比例定数の過半数を上回る勢いだ。比例選では立憲民主党は伸び悩み、日本維新の会が関西圏以外でも躍進する公算が大きい。

 岸田首相は20日、公示2日目で地元の広島に入り、「重要なのは首相になって何をするかだ。これから私自身、問われるという思いを強く持って、この選挙に臨んでいかなければならない」と聴衆に訴えかけた。

 首相や安倍晋三・元首相の地元を抱える比例中国ブロックでは、2012年衆院選から3回連続で獲得している5議席の確保は確実な情勢になり、6議席目も視野に入る。東海ブロックでも、05年衆院選の過去最多に並ぶ9議席に届く勢いだ。

 菅前内閣の下では、自民候補が敗れた参院の補欠選挙や再選挙、地方選で、自民支持層が離れたと指摘された。今回の調査では、全11ブロックで自民支持層の8割以上から支持を集め、14年、17年衆院選を上回る70議席台に乗る可能性がある。選挙区選では立民や共産などが候補者を一本化した選挙区で自民が苦戦しているのとは対照的だ。

 公明も前回選の21議席を上回る勢いで、14年の26議席を狙う展開になりそうだ。

 一方、野党側は、立民が40議席以上の獲得が見込まれるが、「限定的な閣外協力」で合意した共産党が都市部を中心に伸長しており、「政権批判票」の一部が奪われた可能性がある。

 維新は、前回17年衆院選で得た8議席を倍増させる勢いだ。選挙区選では拠点の大阪以外では苦戦しているが、比例選では地盤とする近畿ブロック以外でも東京、南関東両ブロックで複数の議席獲得が視野に入る。

 選挙区選には前回選を大きく上回る94人を擁立し、全員が比例選に重複立候補する。「無党派層の受け皿を目指し、比例票を掘り起こす」(党関係者)のが狙いで、東日本でも奏功しているようだ。