三橋経済塾第九期の入塾申し込み受付中!

株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、林千勝先生(近現代史研究家)が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

【一般参加可能な講演会のお知らせ】

令和2年11月12日(木)「今こそ奮起の時!豊かになるために一人ひとりがやるべきこと」(※オンライン講演会)

令和2年11月21日(土)三橋経済塾 第九回第十一回講義(会場 福岡) 一般参加可能です

 

日本のマスコミでは決して語られないアメリカ大統領選挙の真相 [三橋TV第306回] 三橋貴明・林千勝・高家望愛

https://youtu.be/6RyLewgvvU8

 

 大阪維新の会が推進する「大阪市廃止・特別区設置の住民投票」の欺瞞、嘘、詐欺の実態が次々に暴かれていっています。


 大阪市の財政局が、特別区設置により「行政コストが増える」という試算を公表しました。
 行政コストは増えるものの、別に税収や地方交付税が増えるわけではないため、必然、特別区(旧・大阪市)の行政サービスは、
「あれが削られ」
「これが無くなり」
 と、削減されていくことになります。

『大阪都構想コスト218億円増 維新「財政成り立つ」 自民「なぜ数字出さなかった」
 大阪市を分割した四つの自治体の行政コスト「基準財政需要額」について、現状と分割後を比較した市財政局の試算は、都構想の実現で誕生する4特別区の財政運営に懸念を生じさせる結果となった。新たに表面化した218億円の行政コストを各政党はどう受け止めたのか。
 都構想の制度案を議論する計37回の法定協議会で、自民は独自試算として毎年の行政コストが約200億円増えると指摘し、府市の副首都推進局に資料の作成を求めてきた。しかし、法定協で多数派を占める大阪維新の会などはこれに応じず、実現しなかった。財政局が試算した行政コストは、自民が指摘した数字に近い数字となった。(後略)』

 現在の大阪は政令指定都市であり、市政は全て「市」の管轄下にあります。
 というわけで、例えば特定地域に「○○が足りない」「○○の人員が不足だ」といった事態が生じた際には、別の地域からリソースを賄うことが可能です。政令指定都市としての規模が大きいため、全体の行政サービスの需要を見ながら、リソースの調整が可能なのが、現在の大阪市です。


 それが、大阪市が解体され、四つの特別区に分割されると、不可能になる。その上、これまでは「市政全体を見て調整する」役割を担っていた大阪市役所が消滅する。


 特別区は「大阪府」の下につけられることになりますが、大阪府庁の仕事は「大阪府全体を見る」ことであって、大阪市に専念することはできません。となると、当然ながら、リソースや財源の不足により旧・大阪市地域の行政サービスは減らされていく。
 

 これはもう「必然」であり、どうにもならない構造的な欠陥です。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 例えば、企業で考えれば分かります。


 トラックとドライバーを多く抱えた運送業者は、ドライバーの病欠やトラックの故障を、
「手が空いているドライバーを回す」
「別のトラックを使う」
 といった形でカバーすることができます。


 それに対し、ドライバーやトラックの数が少ない運送業者は、何か一つ、トラブルがあっただけで、対応が全く不可能になってしまいます。何しろ、リソースの余裕がないわけです。


 大阪市民に対し、自ら分割され、弱体化し、行政サービスの質と量を劣化させようと呼びかけているのが、11月1日の大阪市を廃止し、特別区を設置する是非を問う住民投票なのです。


 アホですか。


 無論、「事実を知らず」に賛成票を投じた大阪市民を責めるのは酷です。何しろ、その方々は維新の詐欺に「騙された」被害者なのです。


 それに対し、大阪市廃止・特別区設置の構造的な問題を理解していながら、賛成票を投じる人は、さすがに「何、考えているんだ・・・」と、頭を抱えざるを得ません。


 皆様、決戦の11月1日まであと四日。ご自身で、できることをやって下さい。


 大阪市を潰すことは、日本国を潰すことなのです。
 

「大阪市を守れ! 日本国を守れ!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。

◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。

㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。