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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

河野太郎氏が総理大臣では絶対ダメな理由。「菅・二階の傀儡」「小さな政府論の新自由主義者」「脱原発も簡単に手放す日和見主義」「独裁者気質でリーダーの器じゃない」でいいところなし!

2021年09月15日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

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 自民党総裁選について、小泉進次郎環境大臣と石破茂元地方創生大臣が河野太郎行政改革担当大臣を推すということで、野党支持者でさえ河野氏に期待する向きがありますが、全然話になりませんよ。

 特に河野氏が石破氏に支援要請したということで、安倍・麻生氏らと決別だと喜ぶ人もいますが、河野氏は彼らと決定的に対立しないように、森友事件は解決済みで再調査しないと明言しているじゃないですか。

 以前は脱原発を唱えていたのに原発再稼働も容認すると明言しましたし、実行力が売り物と言いますが単なる日和見主義者なんです。

 安倍前首相に内閣に入れてもらうときに、脱原発のことをよく書いていた自分のブログを閉鎖したくらいの人ですから、信念、があったのだとしても、そんなもの地位のためなら簡単に捨てられる人です。

 

 だいたい、小泉氏は菅総理が総裁選出馬断念するときに連日相談に乗っていた秘蔵っ子。

 石破氏の後ろ盾は二階幹事長。

 小泉氏と石破氏が河野氏に乗るというのは、つまりは高市氏・岸田氏を担ぐ安倍・麻生氏と対抗して、菅氏と二階氏がキングメーカーになろうとしているだけのことです。

 そりゃ、安倍・麻生コンビもひどいですが、菅・二階ペアも同じくらい腐っているでしょう?

 豚のうんこと牛のうんこ、どっちを選びますかと言われているようなもので、どちらも食えたもんじゃありません(-_-;)

 

 だいたい、安倍総理や菅総理が河野氏を規制改革担当大臣に選んでいるように、河野氏は菅総理に勝るとも劣らない新自由主義経済の信奉者。小泉・竹中路線まっしぐらのひとです。

 2010年に出版した『私が自民党を立て直す』(洋泉社新書)という本ではっきりこう述べています。

「日本経済の中の非効率的な規制やルール、慣習を撤廃し、税制を改め、我が国の市場を世界で最も効率的で公平なものに作りかえることによって世界中からヒト、カネ、モノ、情報を日本に集める政策を実行しなければならない。

 それによって雇用を生み出し、国民所得を高め、世界で最高レベルの生活水準を保証することができる。」

 彼の脱原発も元々の発想が、原発は立地確保にも建設後の維持にも莫大な国費がかかるので、なくすべきだというだけのことなんです。

私が自民党を立て直す - 新書マップ

 

 彼の新自由主義路線をもう少し具体的に言うと、道州制によって地方の行政組織をスリム化し、地方公務員も減らす、結果的に公務員の総数を減らし、コンパクトな行政を実現するといいます。

 そして、国家が民間の活動に極力介入しないという信念から、

「文部科学省はいらない」「義務教育に関する権限と財源を自治体に移譲」

するとさえ主張しています。

 また、「財政の小さい」「税収の小さい」政府といっているのは、河村名古屋市長の「減税日本」とうり二つです。

 河野氏の政治信条では、政府は税金が安い代わりに、「過度な」行政サービスは行わない。

 つまり彼は教育・福祉は切り捨てで、マーケットの自立性を尊重する、つまり規制緩和一直線で弱肉強食の世界を目指しているのです。

政策面でもまさに菅後継。

 

 

 新型コロナがまん延して、日本の医療縮小路線が間違っていたことがはっきりした今となると、いかにも古臭いのが河野氏のような新自由主義の考え方です。

 そんなことを小泉政権以来20年以上もやってきて、日本経済は成長しないわ、格差は拡大するわ、コロナには対応できないわ、さんざんな結果になっているではないですか。

 そして、ワクチン担当大臣として様々な混乱を招いたことからもはっきりしているように、河野氏は独裁者気質で自分でなんでもやろうとする人で、人を使うのはからっきし下手です。

 まさにリーダー失格ですから、内閣総理大臣なんかにしてしまったら、それでなくても非常時の日本がますます大変なことになるのは明らかです。

 良心的な市民はこんな人物に騙されて期待したりしないようにしてください。

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モデルナ製ワクチンが予定の4000万回分の4割未満の1370万回分しか6月末までに供給されないと、4月にはわかっていたのに隠し、現場を大混乱に陥れた河野太郎ワクチン担当大臣は即刻罷免すべきだ。

河野太郎防衛相がイージス・アショア配備撤回を自民党に涙の謝罪。とっち向いて仕事してるの?血税を無駄遣いされたのは日本国中の市民なんだよ!そして、脆弱地盤の欠陥品、辺野古新基地も建設を止めてください。

2018年10月30日、韓国徴用工訴訟最高裁判決。河野太郎外相の予想に反して、日本企業は当然負ける。

日韓合意で「慰安婦」を「性奴隷」と呼ばない約束になっていたと嘘をつく河野太郎外務大臣。

 

東京都知事選で、脱原発を実現したいがために小泉純一郎氏が推した細川元首相に走ったり。

安倍一強に苦しむあまり石破氏を野党が担いだらいいと言い出したり。

そうやって右顧左眄するから、結局、保守にやられ続けているのがリベラル左派の一部の人々なんです。

せっかく4年も待った総選挙なんですから、落ち着いてよい選択をしてください。

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自民党総裁選立候補を正式表明する河野行革相=10日、東京・永田町で

自民党総裁選立候補を正式表明する河野行革相=10日、東京・永田町で

 森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざん問題について、河野太郎行政改革担当相(58)は10日に開いた自民党総裁選への出馬表明会見で「既に検察その他いろいろ動いているわけですから、必要ないと思います」と再調査しない考えを明言した。
 会見では、この答えについてTBS番組「報道特集」の金平茂紀キャスターが再質問した。「冒頭で情報を皆さん国民と共有して乗り越えていきたいと高らかに宣言されて、清新な印象を受けたが、振り返ると安倍、菅政権で国民が最も政治に対する絶望感を抱いたことの1つは、都合の悪いことは、なかったことにする。具体的には公文書の破棄、改ざんということを目の当たりにし、国民の間に非常に絶望感が広がっている」と指摘。
 その上で「先ほどの質問で森友問題に関する財務省の報告について再調査は必要ないと断言されたが、こういう答えで国民は納得するとお考えか」とただした。
 これに対し、河野氏は「この問題については既に検察、司法まで動いている」と強調。安倍晋三前首相や菅義偉首相には直接言及はせず「私がやってきた、たとえばワクチンについてはあらゆるデータを都道府県市区町村に開示をしてお互いの開示をして、お互いの意思疎通を図ってやってきた。そういう数字についても逐一、記者会見でも報告しながらやってきた。ですから私の政権では情報は常に国民の皆様に開示をし、それに基づいていろいろと議論をし、多くの皆さんに納得していただいて政策を実行して参りたい」と語った。
 森友問題については、自民党総裁選への立候補を表明している岸田文雄前政調会長も再調査しない考えを表明。高市早苗氏は出馬表明会見で「裁判中の案件については、お答えは差し控えさせていただくが、ただ、再発防止にはしっかりと取り組んでいく」などと述べている。
 
 
 
 
記者会見で自民党総裁選への立候補を正式表明する河野行革相=東京・永田町の衆院第1議員会館

記者会見で自民党総裁選への立候補を正式表明する河野行革相=東京・永田町の衆院第1議員会館

 河野太郎行政改革担当相(58)は10日、国会内で記者会見し、自民党総裁選への立候補を正式表明した。「平等な機会が提供され、努力した者、汗をかいた人が報われる。そして誰ひとり取り残さない。みんなをしっかりと支えていく。そういう国家を作っていきたい」と国家像を示した。

◆「産業界も安心できるエネルギー政策」

 河野氏は、2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故後、超党派で「原発ゼロの会」を設立。それ以前からも、放射性廃棄物の問題を指摘し、脱原発を唱えてきた。8日に「安全が確認された原発を再稼働していくのはある程度必要だ」との発言をしたことから、記者から「これまでの考えを変えたのか」と問われた。
 河野氏は「いずれ原子力はゼロになるんだろうと思う」とした上で、「2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)を実現するには石炭、石油から止めていかないといけない。きちんと省エネをする。再生可能エネルギーを最大限、最優先で導入していく。それでも足らないところは、安全が確認されてた原発を当面は再稼働していく。それが現実的なんだろうと思っています」と述べた。
 総裁選に向け、河野氏が発表した「5つの主張と政策」では脱原発には言及せず「産業界も安心できる現実的なエネルギー政策をすすめます」と掲げた。原発の新増設については「現時点で現実的ではない」とした。

◆自民党を変えるとは?

 河野氏は会見場で配布した政策パンフレットに「自民党を変え、政治を変える」と記した。記者から「自民党の何が問題でどう変えたいのか」と問われると「自民党はいろんなことを活発に議論をし、まとまる時はしっかりまとまる。そういう自民党に支えてもらいたい」と語った。
 政策には「立党の精神に立ち、新しい時代にふさわしい憲法改正を進める」と明記。具体的な内容や改憲議論の進め方については「憲法改正は非常に大きな問題。どのタイミングでというのはさまざまな政治日程、その時の重要課題というのを考え合わせながらやっていかねばならない。自民党、国会の中の議論を見極め、重要課題と合わせて対応したい」と述べた。
 また河野氏は「保守主義とは度量の広い、中庸なあたたかいものだと思っている。この日本の一番の礎になっているのは、長い伝統と歴史と文化に裏付けられた皇室と日本語」と述べた。

 

 

岸田氏・高市氏・河野氏の経済政策は三者三様…「アベノミクス」温度差

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬表明した岸田文雄・前政調会長、高市早苗・前総務相、河野太郎行政・規制改革相の3氏は、経済政策について三者三様の主張を展開している。安倍前首相が掲げ、菅首相が継承した「アベノミクス」からの距離感や分配の考え方が焦点となる。

 河野氏もアベノミクス路線の修正を図る。10日の出馬記者会見では「企業部門は非常に利益を上げることができたが、賃金まで波及しなかった」と指摘した。「個人を重視する経済を考えていきたい」と述べ、労働分配率を高めた企業への法人税優遇を提唱する。

 菅首相が進めた「デジタル」「脱炭素」を引き続き経済政策の中心に据え、テレワークを容易にする5Gネットワークや、脱炭素社会で必須となる蓄電池、太陽光発電技術などへの投資拡大で経済成長を目指す。

 一方、高市氏は「サナエノミクス」と銘打ち、アベノミクスの継承を訴える。物価上昇率2%を達成するまで、財政再建の指標である基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標を凍結し、大規模な金融緩和と財政出動を実施すると主張。大規模災害に備えた「危機管理投資」と、ロボットや半導体技術などへの「成長投資」で機動的な財政出動を図る。11日の読売テレビの番組では「(思い切った財政出動は)雇用を生み、所得も増え、必ず税収として戻る」と力説した。

 

 

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1 コメント

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浅読コメントです (桃子)
2021-09-15 22:55:32
脱原発を果敢に訴えて登場してきた感のある高野さんですが、大臣になったりしてからトーンダウンして変更路線になってきているのは、う〜む、と思ってきましたが。

前々々フランス大統領のシラクは、就任早々、行ったのが南太平洋のフランス領ポリネシアの環礁での核実験でした。核実験はしないと明言していたにもかかわらずです。当時は非難轟々でした。
しかし、2期の大統領を務め終え、2年ほど前亡くなりましたが、最もフランスの大統領らしかったと多くの国民に愛された方でした。
“成ったもん勝ち”、というのもあるのではと思います。必ずしも有言実行を貫く人が信じられるのかと言ったら……そうでもないと、シラク大統領を想いながら、少しそんなことを思いました。

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