三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
チャンネルAJER

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
 
三橋TV第194回【安倍政権の最大の特徴は「平気で嘘をつく」こと】
 
三橋経済塾第九期第二回(会場:京都、ゲスト講師:藤井聡先生)の回のお申込み受付を開始いたしました。
【令和2年2月15日(土) 三橋経済塾第九期 第2回講義】
https://ws.formzu.net/fgen/S16674399/
非塾生の方もお申込み可能となっております。
 
 いわゆる言論活動を始めるようになり、衝撃的だったのは、誰もが平気で嘘をつくことです。無論、政治家、官僚、学者、ジャーナリスト、評論家など、メディアに登場する人もそうなのですが、一般人にもそういう人が少なくない。

 一体、これはどういう世界なのだ、と思ったのですが、要するに「手段と目的の乖離」なのでしょう。 
 
 例えば、
「Aという目標を達成するために、Bをする」
 と考えていたとして、実はBでは実現できないことが分かった。となると、手段を変えればいいのですが、そのタイミングで「Bをすること」に目的が変化してしまい、
「Bをすることは正しい。なぜならば~」
 と、ひたすら歪んでいく。嘘に嘘を生み重ねていくことになる。

 例えば、
「日本をよくするため、安倍総理を支持する」
 で、実際に総理は「日本を悪くする」ための政策ばかりを猛烈な勢いで推進したのを見て、
「いやいや、実は安倍総理にはこういう深謀遠慮があって、実はあの政策も・・・・」
 と、懸命に「あら探し的な政策の正当化」を始め、「嘘」をつくことになる。結果、それまで本人が言っていた政策と不整合が生じてしまいますが、それは「新たな嘘」で誤魔かす。

 この段階に入ると、もはや「嘘」をやめることができなくなり、嘘を嘘だと指摘する人を攻撃し始める。罵詈雑言、誹謗中傷、(言論的)藁人形を作って攻撃、人格攻撃、レッテル貼りなどなど。

 わたくしは過去十二年間、様々な経験をして参りましたので、慣れっこですが、普通の人は「嘘だらけの世界」を知ると、昔のわたくしのように衝撃を受けるでしょう。

 言論、政治分野が厄介なのは、「嘘を言い続けても、後に責任を取らされることはない」という点です。というか、責任を取らされるのであれば、これだけ嘘が蔓延することもないわけです。
 
 わたくしたちが日常生活や仕事において「嘘」を言わないのは、何らかの形で責任を取らされるためです。「嘘」により顧客の信頼を失い、仕事がなくなれば、食えなくなる。日本人の倫理やら国民性やら以前に、「所得」の問題は重いのです(そういう社会を日本人が構成しているという話ではありますが)。

 それに対し、政治や「経済評論」の分野では、消費税議論を見ていれば分かると思いますが、嘘つきだらけ。しかも、誰一人、「嘘」の責任を問われない。まさに「耳が汚れる」と表現したくなるほど、腐った世界です。

 ちなみに、わたくしは過去の言論活動において「嘘」をついたことは一度もありません(間違えたことは、そりゃ、ありますが)。理由は、単に「データ」を恣意的な余計な小細工せずに、普通に見て解説してきたからです。

 2月17日のGDP発表を前に、政府が見たくないであろう数字が次々に出て参りました。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道(前編)」が視聴可能となりました。

 

家計調査 消費支出が増税後3か月連続で減少
 去年12月に家庭が消費に使ったお金は、前の年の同じ月を4.8%下回り、去年10月の消費税率引き上げ以降3か月連続で減少しました。増税前の駆け込み需要の反動に加え、暖冬で冬物衣料などへの支出が減ったためです。
 総務省が発表した家計調査によりますと、去年12月に1人暮らしを除く世帯が消費に使った金額は1世帯当たり32万1380円でした。
 物価の変動による影響を除いた実質で前の年の同じ月を4.8%下回り、去年10月に消費税率が引き上げられて以降3か月連続の減少となりました。
 また、12月のマイナスの幅は、前回6年前に消費税率が引き上げられてから3か月目よりも大きくなっています。(後略)』
 
 実質消費が昨年10月以降、三か月連続で減少になったことを受け、西村経済再生担当大臣のコメント。
暖冬で、コートやエアコン、ストーブなどの消費が非常に低くなっている。また、交際費などの支出が大きく落ちていて、前の年の12月と比べて土日祝日の休みが2日少なかったことが背景にあると考えられる」

 総務省の官僚のコメント。
「マイナス幅が大きくなったのは、諸雑費など毎月の振れ幅が大きい品目が影響していて、消費の持ち直しの動きは続いているとみている
 
 安倍政権の最大の特徴は、政治家や官僚が「平気で嘘をつく」ことである。
 
【日本の実質消費(二人以上の世帯)の推移】
 
 対前年比%なので、何となく横ばいに見えますが、指数でみると14年4月に一気に落ちて、その後は横ばい。19年10月に階段をさらに下ったイメージになります。つまりは、
L
 L
↑こんな感じのL字型。

 この状況で、
「消費の持ち直しの動きは続いているとみている」
 と言える。あるいは、
「暖冬のせい」
 と、相変わらず天気のせいにする。
 
 政治家や官僚たちも、もはや嘘をついている自覚もないのかも知れません。この状況こそが、危ない

 困ったことに、国内のマスコミというか、マスコミに登場して偉そうなことを言っていた連中は、政治家や官僚の嘘の片棒担いできた共犯者たちです。つまりは「事実を直視する」ことは、自分が嘘つきであることを見据えることになるのです。
 
 結果、マスコミで正しい情報が流れ、嘘が修正されることもない。

 というわけで、我が国は今後、ひたすら経済が落ち込み、国民が貧困化していく中、
「台風のせい」
「暖冬のせい」
「新型コロナウイルスのせい」
 と、全ての責任を「他所」に押し付け、政策転換(緊縮財政の転換)はせずに、ひたすら日本は衰退していくでしょう。

 衰退を食い止めたいならば、まずは嘘をついている政治家に「嘘をつくな!」と叫び、彼らに嘘の責任をとらせなければなりません
 結局、嘘がまかり通る現在の政治は、「政治家が一切の責任を取らなくても許される」ことを意味しているのです。
 
「嘘が蔓延する政治からの脱却を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。