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【新番組】「安藤裕と三橋貴明の日本経済論 第一話」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.5

    

 

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就職氷河期世代の救済は「公務員増強」以外にない! [三橋TV第393回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/ezUZkyRRkcc

政府の借金は外国に対する借金が残らない限り、政府と民間の間の貸借関係にすぎず、国民全体の福祉とは関係がないのである。」

 ↑これ、誰の発言だと思います? 「貸借関係」という用語からして、わたくしっぽいですが、実は元・内閣官房参与にして、イェール大学名誉教授の浜田宏一教授です。

聖帝・仁徳天皇の逸話に学ぶ「コロナ救済の最優先事項」 貧しい民を見て為政者は何を想うか
◆国民を救わない財政均衡の罪
 コロナで苦しむ家計を助けるために、あるいは国民に十分なインフラを享受させるために、大幅な財政出動が要請されるとき、財源となる税収が不足し政府は破産するという意見が必ず出てくる。つまり「政府は財政均衡を保つべきだ」というのが常識と考えられている。
 しかし、経済学でいわばダークホースの学説、MMT(現代貨幣理論:Modern Money Theory)によると、政府赤字が出ても、政府は紙幣を発行すればいいので、通貨発行国は破産することはない。政府が貨幣を発行しすぎるとインフレーション(以下、インフレ)が起こって国民を困らせることはある。インフレが起きないならば、財政赤字は国民の福祉を助けるというのである。(後略)』

 浜田教授は、本寄稿で「財政赤字は悪」について「歴史的な誤解」であると解説しています。
 そりゃそうです。少なくとも日本にとっては、財政赤字=その年の政府の貨幣発行額に過ぎません。


 また、浜田教授は、中世欧州のシニョール(領主)を例にとり、
「権力は通貨を発行できる」
 という、例の「王様の金貨」に近いレトリックを使っています


 浜田教授が書いている通り、「権力」は金・銀といった貴金属の量とは無関係に、貨幣を発行し、支出できます。


 実際には、貴金属の含有率を引き下げた改鋳が行われたわけですが、論理的には「瓦礫」に領主が数字を書き、発行者を明記しても同じです。


 シニョールたちは通貨を発行し、支出することで、領民の「資産」を増やすことになります。資産の反対側には、必ず誰かの負債がなければなりません。
 

 金銀の含有率がいくらであろうとも、あるいは瓦礫の貨幣であろうとも、貨幣に書かれた「数字」が、発行者であるシニョールの「負債」になります。バランスシートを作成すると、貸方に書き込まれるのです。シニョールの貨幣鋳造による支払いは、フローでいえば、まさに「財政赤字」になります。


 もっとも、シニョールが発行した貨幣について、
「おら、借用証書を持ってきたぞ! 金返せ!」
 などとやる領民はいません。そもそも、領民は自分たちが使っている貨幣が「領主のバランスシートの貸方に負債計上されている」などということは知らないでしょうし、興味もないでしょう。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

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 もちろん、
『(浜田教授の寄稿から引用)通貨改鋳がいつも悪いわけではなく、時には適度の景気刺激になって民間が潤うこともあった。もちろん、当然増発によって通貨の供給が行きすぎると、インフレになることもあった。』
 は、事実です。


 そして、今の日本はデフレーション。


 政府が国債という貨幣を発行し、総需要の不足を埋める。それ以前に、国民がコロナ禍で苦しんでいる以上、政府の国債発行は「道義的に正しい」のです。


 それこそ、浜田教授じゃないですが、仁徳天皇の民の竈のエピソードを思い出せよ、自民党の緊縮派議員連中よ!
 

 それにしても、昔から「変節」「転向」が多かった浜田教授ですが、なぜここまでMMTを肯定することになったのでしょうか。


 恐らく、アメリカの経済学会の「転換」が始まっているのではないかと推測します。


 そう考えると、伊藤元重「氏」が、いきなり財政拡大への転換を主張し始めた理由も、納得いくわけです。


 今が、チャンスです。


 MMTにより「正しい貨幣観」を身に着け、その上で「正しい政策」を政府に要求しましょう。
あの、元・内閣官房参与の浜田宏一教授ですら、MMTが正しい。財政赤字が悪というのは歴史的誤解であると主張していますよ」
 と、権威プロパガンダを展開するのです。

 

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