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10月1日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月1日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「誰が見ても“安倍麻生傀儡” 岸田新政権の裏側と今後」

 岸田勝因は「担ぎやすさ」と「消去法」早くも飛び交う短命説

 もう一つの岸田勝因は毒にも薬にもならない「担ぎやすさ」と「消去法」だ。特に石破憎しの安倍と自派閥の世代交代を恐れた麻生は、河野潰しで思惑が一致。他にいないからという消極的な理由で、岸田を推したに過ぎない。

 「岸田氏には、ずっと安倍前首相から『禅譲』をほのめかされていたのに、昨年の総裁選で“あなたじゃ勝てない”とハシゴを外され、菅首相に惨敗した苦い経験がある。そこで彼はもっとスリ寄らなければと思ったのでしょう。総裁選でも安倍氏に森友再調査の否定、9条への自衛隊明記など『安倍改憲4項目』の実現を任期中に目指す、敵基地攻撃能力の保有と3つの誓いを立て、露骨に尻尾を振った。伝統的にリベラルな宏池会の魂を売り渡し、自ら進んで操り人形になったようなものです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 こんな「表紙のすげ替え」で国民は騙されるものか。仮に新政権誕生の「ご祝儀」相場で衆院選をしのいでも、すぐ来年夏には参院選が待っている。それまで政権はもつのか。

 岸田は経済政策の転換を強調しながら、諸悪の根源であるアベノミクスは堅持。陣営にはなぜか、首相秘書官として安倍を支えた最側近の今井尚哉・内閣官房参与も出入りしていた。

 「そもそも岸田氏は『アベノミクスの加速』を掲げた高市陣営と手を握った時点で、格差是正への本気度が疑われます。結局は政策度外視で派閥の論理がまかり通る新政権となりそうです」(五十嵐仁氏=前出)

 唯一期待できそうな経済政策の転換も「口だけ」となりそうだ。


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