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「ガソリン税の「トリガー条項」の凍結を解除せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2020.12.7
    

 

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なぜ総選挙で維新が躍進したのか? 日本の有権者は「はっきりした政策」を支持する! [三橋TV第488回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/571nwt03gjQ

 

 

 2021年も終わろうとしています。


 ここ数年、「貨幣」の真相について皆様に理解して頂くべく努力して参りました。何しろ、財政について正しく知るためには、人々の貨幣観を修正しなければならないのです。


 貨幣とは、モノでも金でも銀でも紙でもありません。
 債務と債権の記録、貸借関係です。本件については、藤井聡先生が、新著、
【超入門MMT (MdN新書) 】
 で解説されていますので、是非、ご一読ください。
 

 昨日の日経新聞の大機小機が「爆笑もの」だったのは、
「誰かの黒字は、誰かの赤字」
「誰かの純資産増加は、誰かの純負債増加」
 という、基本的なことを理解していなかったためです。


『(引用)今後、この資金需給のバランスが持続するかには疑問が残る。』
 って、いや、資金需給のバランスは100%持続します。何しろ、誰かの黒字は、誰かの赤字。


 政府が財政赤字を増やしたら、その分、民間(もしくは海外)の黒字が増えて、100%バランスします。つまりは、日経新聞は、
「リンゴは木から下方向に落ちているが、今後も下方向に落ちるかどうか疑問が残る」
 と、論説しているわけで、頭が悪すぎるとしか表現のしようがありません。
 

 ところで、日本銀行が自らの「貸借関係」として発行する最初の貨幣は、日本銀行券ではありません。日銀当座預金(日銀預け金)です。
 

 日本銀行は、自行に口座を持っている政府、金融機関が保有する日銀当座預金の「数字」を増やすことで、貨幣を発行します。発行された日銀当座預金は、もちろん日銀の負債になります。

【2021年9月末時点 日本銀行のバランスシート(兆円)】


http://mtdata.jp/data_78.html#BOJBS

 量的緩和政策の影響で、日銀当座預金は9月末時点で542兆円と、凄まじい金額に達しています。が、だから何、という話でもないのですが。
 日銀当座預金は、財やサービスも購入できないため、直接的にはインフレ率に対し中立です。


 市中銀行が自らの資産である日銀当座預金を、需要に応じて「引き出す」ことで現金紙幣(日本銀行券)が発行されます。日銀券は、財やサービスの購入が可能です。日銀当座預金は、現金紙幣に形を変えることで、初めてインフレ率に影響を直接的に与えることが可能になります。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

年越しのお札、121兆円 12年連続最高―日銀
 日銀が30日発表した2021年末の銀行券発行残高によると、市中に出回ったまま年を越すお札の残高は121兆9638億円(20年末118兆3282億円)となり、12年連続で過去最高を更新した。すべて1万円にして積み上げると1219キロメートルとなり、富士山(3776メートル)の約322倍に相当する。
 銀行券の発行残高は個人の財布や会社の金庫などにあるお札の総量。低金利のため、銀行などに預け入れない「たんす預金」の増加や、新型コロナウイルス感染症の影響で、外出を控え手元に現金を置く傾向も強まっているとみられる。』

 タンス預金でも何でも構わないのですが、我々が保有する現金紙幣、皆様が愛する日本銀行券は、日銀の負債であり、我々の資産です。神様が与えてくれた財産ではないのです。


 実際、日銀のバランスシートを見ると、現金(現金紙幣)が貸方に計上されているでしょ。
 

 我々が保有する現金紙幣は、
過去に誰かが銀行から借り入れをした結果、創出された銀行預金が紙の形になった
 もしくは、
過去に政府が国債を発行した結果、創出された銀行預金が紙の形になった
 ものなのですよ。


 さて、皆さま。本年もお世話になりました。
 

 日本凋落の主因である緊縮財政を終わらせるため、来年も、引き続き「正しい貨幣観」「正しい国家観」に基づく情報発信を続けて参ります。
 来年もよろしくお願いいたします。

三橋貴明

 

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