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「構造改革路線を改革せよ」(前半)三橋貴明 AJER2020.9.7
    

 

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成長を知らない子供たちへ また「キラキラした日本」に戻せるよ [三橋TV第441回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/DkGImeLrzo0
 

「インフレ目標2%達成まで、PB黒字化目標を凍結する」
 と、堂々と主張する高市早苗・前総務相が自民党総裁選挙に出馬表明してくれたおかげで、財政に関する議論が活発化しそうです(財務省は「議論」すら避けたかったのでしょうけれども)。


 個人的には、今後、岸田文雄・前政調会長が「どこまで」踏み込んでくれるのか、注目しています。


 前にも書きましたが、
「所得倍増(実質GDP2倍)を達成するまで、PB目標凍結」
 ではいかがでしょうか。上記を主張してくれるならば、「財政健全化の旗を降ろす気はないが」とか何とか、お題目を唱えられても構いません。
 

 さて、麻生太郎財務大臣が、相変わらず、PBに固執する姿勢を見せ、ネット上では猛批判されています。

麻生財務相、高市氏のPB凍結に否定的 「実験場にするつもりない」
 麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。同日午前の閣議後会見で語った。(後略)』

 ロイターの見出しはややミスリードで、麻生財相は高市・前総務相の主張に対してではなく、一般論としてPB黒字化目標が「国際社会の信任」とやらを維持するために必要と寝言を宣ってるのです。


 え? PB黒字化目標などという狂った財政目標を掲げているのは、世界中で日本だけなのですが。ということは、日本以外の国は全て「国際社会の信任」が失われてしまっているんだ・・・・。
 

 寝言は、寝て言え。以外の感想が出てこない。
 

 さらに、麻生財相は、
「放漫財政をやっても大丈夫と、日本のマーケットを実験場にするつもりはない」
 と、相変わらずのストローマンプロパガンダを展開。彼の頭の中で、放漫財政の定義がどうなっているのか知りませんが、高市前・総務相は「インフレ目標2%達成まで」と条件を付けています。

 というか、インフレ率2%という目標は、政府と日銀の合意事項なんだが・・・。


 それ以前の話として、麻生太郎を始め、日本の緊縮派の政治家たちは、
「デフレの国で緊縮財政を続けると、どうなるか」
 という実験を長々と繰り返してくれました。


 国民が貧困化し、結婚が減り、少子化が進み、さらには社会にルサンチマンが膨れ上がり、社会が分断されていき、もはや共同体の維持すら困難になりつつある。世界に水を開けられ、このままでは将来的に中国の属国(もしくは米中の属国)間違いなし。


 という、実験結果がすでに出ているにも関わらず、未だに緊縮に固執する。恐るべき連中です。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

※要望多数につき、評論家・中野剛志先生 【通貨論争史:イギリス編】【通貨論争史:日本編】が再掲となりました。

 

 ところで、高市・前総務相ですが、橋下徹氏から麻生発言を指摘され、答えています。

高市早苗氏、生放送で基礎的財政収支巡り橋下徹氏から「麻生さんとも戦う?」と問われ即答
(前略)コメンテーターで元大阪府知事の橋下徹氏は、麻生太郎財務相が高市氏が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張したことに「放漫財政ををやっても大丈夫と、日本のマーケットを実験場にするつもりはない」などと否定的な見解を示したことから「プライマリーバランスについては、麻生大臣が反対だっていう声があがっているので、麻生さんとも戦っていただけるとのことですか?」と問われた。
 これに高市氏は「財務当局があんだけプライマリーバランスにこだわったおかげで、安倍内閣の時、機動的な財政出動が中途半端に終わりました。やっぱり強い経済を作っておかないと全世代が安心できるような社会保障なんてできませんし、雇用の場も創出できないし、最終的に税収増にも結びつかないと思います」と述べた。』

 ちょっと面白いと思ったのは、麻生太郎にしても、
「国の借金で破綻するから、PB目標維持が必要だ」
 とは主張していないという点です。何しろ、財務省様が仰る通り、
「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。」
 のでございます。


 となると、「国際社会の信任」といった抽象表現で逃げるしかないわけです。


 高市・前総務相には、「国際社会の信任が~」といったレトリックには、是非とも、
「PB目標があるのは日本だけだが、日本以外の国は全て国際社会の信任が失墜しているのか?」
 と、切り返して欲しい。


 さらには、財政関連の議論の際には、毎回、
「日本は、自国通貨建て国債を発行できる(デフォルトの心配がない)幸せな国」
 を、繰り返して欲しい。


 結局のところ、多くの国民に「日本は財政破綻しない」とい事実が共有されない限り、我々は「財務省主権国家」から脱することはできないのです。

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