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「コストプッシュ型インフレの真実」(前半)三橋貴明 AJER2022.9.27
  

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為替の責任は「財務省」にある 日銀をスケープゴートにするな![三橋TV第604回]三橋貴明・高家望愛

 https://youtu.be/no_9Hg1DWxk

 


 さて、日本銀行が22年9月版の資金循環統計を公表しました。
 というわけで、22年6月末時点の日本国債所有者別内訳をアップデートしました。


 ご存じの通り、6月以降、海外ファンドが「ウィドウメーカー(未亡人製造機)」へのチャレンジをしており、日銀が国債を買いまくっておりました。6月末時点で、日銀の国債所有の割合は50%を超えているのではないかと予想していましたが、実際には49.59%。

【2022年6月末時点 日本国債所有者別内訳】


http://mtdata.jp/data_81.html#syosyuusya

 日本国債に占める日銀の保有の割合は、相当な期間(3年位かな?)48%台をキープしていたのですが、ついに50%目前に迫りました。


 7月以降も、日銀が買いオペを続けていたとなると、9月末時点(12月20日頃公表)で50%を上回っているのではないかと予想します。


 まあ、「で?」という話ではあるのですが。

日銀 黒田総裁 「円買い介入適切」“大規模金融緩和”は継続
 日銀の黒田総裁は26日、大阪で開かれた関西の経済団体の懇談会のあと記者会見し、今月22日に政府・日銀が実施した市場介入について、「適切なものだ」と述べるとともに、急速な円安に歯止めをかけるうえで、一定の効果があったという認識を示しました。(後略)』

 

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 本ブログや三橋TVで解説していますが、「円安」が「問題」だというならば、責任を持つべきは財務省であり、日銀ではありません。
 

 ちなみに、円安自体は日本の輸出産業を有利にします。同時に、輸入物価上昇によるコストプッシュ型インフレで、国民を苦しめます。
 

 問題は「円安」そのものではなく、コストプッシュ型インフレです。
 

 ならば、政府が財政支出や減税で国民の可処分所得を補填すればいい。現在の日本でいえば、消費税廃止(最低でも減税)、ガソリン税廃止、LNG輸入企業への補助金、国民への給付金などになります。


 ところが、財務省(及び与党、特に自民党)は減税、財政支出はやりたくない。


 とはいえ、為替の責任が財務省にあるのは確か。というわけで、財務省が外国為替資金特別会計の外貨準備(ドル。普段は米国債で運用されている)で円を買い戻す介入を(多少)実施したわけです。


 ちなみに、外貨準備で介入したところで、ドル(米国債)で保有されていた資産が、円に両替されるだけなので、いわゆる「財政赤字」にはなりません。資産は(為替変動分を除き)そのままです。


 現在の日銀は、非常に適切な対応をしていますが、財務省は為替の責任を日銀に押し付けたいのでしょう。そうすることで、
「国民の可処分所得を補填するために財政支出、減税」
 という(財務省にとって)最悪の状況を回避することができます


 財務省の「責任逃れ」に加えて、日本国債の下落にベットしている海外ファンドも、日銀の利上げを切望している。


 そして、日銀が「政治的圧力」に負けて(意味不明というか有害な)利上げに動いた場合、我々は金融主権までをも財務省、及び「市場」に奪われた形になってしまう。


 日銀をスケープゴート(生贄の山羊)にすることを、絶対に認めてはならないのです。
 

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