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小学校の同窓会は今年の年末年始は無理だねとＬＩＮＥグループで語り合っていたら、あの頃の親友がぼそっと
「みんな大変なんやな。
俺はコロナは茶番と思ってるよ。
もちろんノーマスク」
と言い出して一堂あ然。
みんなが口々に家族のことを考えろと言ったのですが、もう彼は無言です。
ＳＮＳで尊敬していたある経営者が私に
「トランプの大逆転があります！」
と、メッセージを送ってきたのが去年の晩秋のこと。
私のことをある自衛隊後援会会長と間違って送ってきたんだそうです(笑)。
それ以来、中国に抵抗する唯一の勇者というトランプ信仰がいかに間違っているか、口を酸っぱくしてデータやニュースを送っても、聞く耳を持とうとしません。
「分断して統治せよ」
ローマ帝国はゲルマン・ユダヤなど各民族を分断して対立させ、１０００年帝国を樹立して統治した。
大英帝国はインド国内の多数の民族を分断・対立させ、宗教対立も利用して、数百年にわたって長く植民地支配を成功させた。
江戸時代の徳川幕府は士農工商の下に被差別を作って見せて、下には下がいると支配を何百年も続けた。
今は、中国が日米欧州を裏で操っているだとか、アメリカの支配層が陰謀を巡らせていてトランプはそれに反抗するヒーローだとか、コロナはただの風邪だの５Ｇの電磁波による障害だの、ワクチンは人類を滅ぼすユダヤとビル・ゲイツの策略だのと言って、市民が分断されている。
２１世紀にもなって、現代に生きる市民なのに、古代・中世のローマ帝国や大英帝国や徳川幕府がさんざんやってきた支配の仕組みにまんまと乗ってしまっているのに、恥じるところがない。
がんで入院・手術しているときに娘の勧めで見だした「進撃の巨人」。
いま、毎週月曜日にＮＨＫでファイナルシーズンをやっているのですが、見ていない人が想像しているのとは全く違っていて、これは日本のアニメ史上空前の反戦ドラマです。
これと比べれば、同じく入院していた時に何度も号泣した「鬼滅の刃」も底が浅いといわれてしまうかもしれないというほどの傑作。
人々がいかに分断され、権力者の嘘によって対立させられ、血を流させられ、統治されているかが、社会の構造から余すところなく描かれています。
うちの娘はもう辛すぎて、原作の漫画もアニメも見るのをやめたそうです。
そして、ヴィンランドサガは、憲法９条を持つ日本だからこそ生まれた傑作。
途中で主人公が奴隷として延々と働く巻が続いたりして、人気投票で下になるとすぐ連載打ち切りが決まる週刊少年ジャンプでは、とてもじゃないけれども連載し続けることができないような内容です。
話が脱線しますが、だいぶ前にジャンプで人気のあった「テニスの王子様」という漫画で、主人公が負けるシーンが数コマで終わったのにはあ然としました。
敗北もまた人生。どん底から這いあがるのが真のヒーローじゃないですか。
半世紀前に週刊マガジンで連載されていた「あしたのジョー」で、矢吹丈が宿敵力石徹を死なせてしまってから相手のテンプル（こめかみ）を打てなくなり、どんだけ負け続けたか。
あれをずっと読み続け、アニメも見続けた昔の読者・視聴者は偉かったですよね。
とにかく、バイキングの活劇を紡いでいたはずのヴィンランドサガの作者が、本当に描きたかったのは、最初から、
「お前はこれで誰を殺すつもりなんだ」
「お前の敵は誰なんだ」
「敵はいない。お前に敵などいないんだ。誰にも敵などいない」
「傷つけていいものなどどこにもいないんだ」
ってことなんです。
この１０年間、安倍政権と維新、そして今、菅政権をこのブログが批判し続けているのは、人々を守るため。
批判は分断を呼ぶものではなくて、連帯と友愛を築くための、むしろ愛ゆえの行為なのだと信じて、しかし迷いながら、今年も記事を書き続けたいと思います。
うちのコメント欄にも、安倍さんは中国に果敢に挑む勇者だとか、トランプさんは同じくヒーローだとかいう、年取った妄執のネトウヨさんが来られているじゃないですか。
知り合いの経営者もいまだに、トランプ信者が議会突入してもなお、あれは民主党の陰謀かもしれないっていっているんですよ。。。。
アメリカ議会への暴徒進撃以降、本当にこの妄想力のパワーが恐ろしくなっています。
いまこそ、私たちが本当に理性をもってしっかりしないと、戦争さえ起こってしまう。
「進撃の巨人」はそれを警告していると思いますね。
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「自分の命を守りつつ相手の生命も奪わない」「しかも勝つ！！」
うっひゃあ… 朝から震えましたわ。こりゃあ熱い。
「プラネテス」は正直あまり響かなかったのだけども、幸村誠氏侮りがたし。「ヴィンランド・サガ」読まねばです。管理人様ご紹介いただきありがとうございます。
（「進撃」は近々完結とのことなのでそれ以降に読むつもり