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by ruhiginoue

『西遊記』の知名度

 高橋浩佑という人を知っている人は、テレビに出ているから少なくないようだ。ホリプロ所属と自己紹介している。元は朝日新聞で、元朝日の人たちが故意に虚偽を書くことで悪名高い『論座』にも寄稿している。Yahoo!ニュースにも書き、ハフポスト日本版の前編集長、軍事誌『ジェーン』東京特派員、内閣府主催「世界青年の船」ナショナルリーダー、というのだから権勢に媚びて商売している人であり、そういう発言ばかりする。

 それで超タカ派の改憲論者として、アメリカの庇護を受けるのをやめて日本は軍事大国になるべきだ、という趣旨の主張をしている。
 これが非現実的であるというのは常識だが、それより奇妙だったのは、この人、アメリカの軍事的な庇護を「お釈迦様の手のひらの上」と比喩表現していたことだ。

 「お釈迦の手のひらの上」とは、孫悟空が釈迦の前で自分の力を見せつけようと派手に暴れたつもりだったが釈迦の手のひらの上だったという話に基づいて、自分よりはるかに大きい相手に対して粋がり虚勢を張ることの喩えだ。
 そして孫悟空は捕まって閉じ込められ、出してやる代わりに経典を取りに行く僧侶の護衛役をさせられる。このさい頭に「緊箍児(きんこじ)」という輪を嵌められ、指示通りにしないと締め付けられる。

 だから、「お釈迦の手のひらの上」と喩えるなら、日本が無理して軍事力を持ち大国アメリカに戦争を仕掛けて惨敗したことの方だ。
 そして、戦争放棄を憲法で規定し、ただし安保条約によりアメリカに協力をするだけは例外ということになったのだから、このような戦後を喩えるなら「緊箍児」の方だろう。

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 つまり、高橋浩佑という人は『西遊記』を知らなかったのだ。これはたいへん有名な話だったはずだ。手塚治虫によるアニメ映画は良く出来ていたし、虫プロ製テレビの連続版はギャグっぽいが好評だったし、ジェームズ三木の脚本によるテレビドラマは堺正章・西田敏行・岸部シロー・夏目雅子ら出演者たちが役にはまっていて受けていたし、今は亡き志村けん孫悟空・三蔵法師いかりや長介といったドリフターズの人形劇も人気だった。
 これらの他にも色々と映像化している。大人気漫画『ドラゴンボール』の基でもある。

 それなのに、知らない人がいるというのには驚いてしまった。それとも、『西遊記』を知らない人は相当いるのだろうか。



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by ruhiginoue | 2020-05-19 05:03 | 映画