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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

オリンピックの聖火の日本到着を最優先して、ヨーロッパからの渡航制限を遅らせ、毒性の高い新型コロナ流入を阻止しなかった安倍政権。

2020年06月26日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

必ず来る安倍内閣総辞職のその日まで、これからもぜひ毎日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!

 

 

 かつて、安倍政権が日本の労働者の賃金のデータを操作して、実質賃金はおろか、GDPの統計までおかしくしてしまったことをスクープした西日本新聞。

 その前は、安保法案審議の時に、公明党が防衛省を通じて落としどころの案をこっそり自民党に渡し、自民党から提案させて、自分たちの手柄にしたこともスクープしています。

厚労省の得意技炸裂!統計の仕方を変更したら、東京の5月8日の時点での死者数が19人から171人に!はあ?!それ、もはや統計じゃない!

安保法案の時も、集団的自衛権行使の「新3要件」を自分が発案したのに、自民党から出させて驚いて見せた公明党(笑)。新型コロナ対策10万円一律給付「提案」も、野党の手柄にさせないための自公の猿芝居。

 

 そんな西日本が今回すっぱ抜いたのは、中国発の新型コロナより毒性の強いヨーロッパのウィルスをなぜ日本が水際で防げなかったのか。

 実は、中国からのウィルスまん延が第一波で、これへの対策が遅れたのは安倍首相が習近平国家元首の国賓待遇での来日をどうしても実現させたかったからでした。

習近平、プーチン、トランプ。

どうしてこんな媚び媚び外交しかできない安倍首相を、ネトウヨアベ信者さんたちは支持できるのか、さっぱりわからない。

 

 

 そして、ヨーロッパからの実質第二波への対処が遅れたのは、ギリシャからの聖火が日本に届くまでは、どうしてもヨーロッパからの渡航制限をしたくなかったからだというのです。

 なんて、人命軽視の残酷な安倍内閣。

 ではお読みください。

 

入国制限が遅れた代償は 五輪開くため聖火到着待ち、ウイルス拡散

西日本新聞 一面 塩入 雄一郎 湯之前 八州

 感染研は国内の陽性患者から検出されたウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析した。分かったことは二つあった。一つは初期のクラスター(感染者集団)は中国・武漢で検出されたウイルスの特徴を備えていたが、このタイプは抑え込みに成功し、ほぼ終息したとみられること。

 もう一つは、3月以降に検出されたウイルスの多くが、欧州を「起源」とする遺伝子の特徴を備えていたことだ。感染研のリポートには「3月中旬までに海外からの帰国者経由で“第2波”の流入を許し、全国各地に伝播(でんぱ)したと推測される」と記されている。

 米国が欧州(英国を除く)からの入国を禁止したのは3月13日。日本も早急に水際対策を講じる必要があったが、政府が欧州などからの入国制限に踏み切ったのはその8日後だった。

 なぜ遅れたのか。この間に何があったのか-。

      ■

 当時の焦点は東京五輪・パラリンピックの行方。大会組織委員会幹部は、国際オリンピック委員会(IOC)が大会中止に傾くことを警戒していた。「IOCメンバーで最も多いのが欧州出身者。無理に日本でやる必要はないという雰囲気が漂い始めていた」

 欧州でくすぶる中止論を封じ、日本開催を「既成事実」とする戦略が練られた。その一つが聖火を確実に日本に到着させること。安倍晋三首相は当時、面会した公明党幹部にこうささやいている。

 「聖火が到着しさえすれば、延期になっても日本開催は揺るがない。日本に聖火が着くことこそが重要なんだ」

 聖火の採火式は12日、ギリシャで行われた。出席した遠藤利明元五輪相は、次々と感染の火の手が上がる欧州の現実を目の当たりにした。現地の聖火リレーは初日こそ行われたが、2日目の13日に中止された。

 「採火式が何日かずれていたら(聖火を日本に移すのは)難しかったかもしれない」。遠藤氏自身、フランスでの視察予定を取りやめ、急きょ帰国した。ぎりぎりのタイミングだった。

      ■

 20日、待望の聖火が日本に到着。翌21日、政府は欧州を含む38カ国からの入国者に自宅待機を要請する措置を始めた。イタリアの感染者は4万7千人に達し、フランスは1万人を超えていた。

 そして24日夜、日本の戦略が成就する。首相はIOCのバッハ会長と電話会談し、東京五輪の1年程度の延期で合意した。「東京オリンピック・パラリンピックの中止はないということを確認した」。首相は記者団にあえて強調した。

 政府が欧州からの入国拒否に踏み切ったのはその3日後だった。既に欧州各国から帰国した旅行者らを通じてウイルスは都市から地方へ拡散、感染経路をたどれない状況が水面下で進行していた。

 欧州を刺激せず、聖火の到着を待ち、五輪の日本開催を守るために、私たちは何を失ったのか。どんな代償を払ったのか。詳しい検証はまだなされていない。 (塩入雄一郎、湯之前八州)

 

 習近平来日にこだわったのも、オリンピック開催に執着したのも、安倍さん自身が自分は期間が長いだけで、なんらレガシー(遺産)を残していないことをはっきり認識しているからです。
 
 外交の安倍とかいうけど、プーチンロシア大統領にはボラれるだけで北方領土問題は1ミリたりとも進まない、北朝鮮から拉致被害者が1人でも帰ってきたわけでもない、トランプ大統領からは要らない兵器を買わされまくり。
 
 してやられ放題です。
 
 アベノミクスと言うけど、データ改ざんしないといけないくらいにGDPは横ばい、実質賃金も横ばい、640兆円も日銀からお金をばらまいたのにデフレも脱却しない。
 
 今後の教科書では、第二次安倍政権の8年間が何も成し遂げなかった無能扱いされるのは必定です。
 
 だからといって、東京オリパラ招致活動の中で、福島原発の放射能汚染水は完全にコントロールしてるからと大法螺吹いちゃって、そのうえ、聖火が日本に渡ったことを既成事実にして日本開催を確実にするために、日本に暮らすすべての人を危険にさらすって、どんな内閣総理大臣なんですか。
 
 そして、2021年の自分の任期までにオリンピックをやりたいからってまだ中止が決められなくて延期しているわけでしょう。
 
 この無能の人の業の深さだけはレジェンドものですよ。
 
 
 
参考記事 尊敬する国境なき通訳団の中嶋さん、抱腹絶倒のブログ「のら猫 寛兵衛」さんから
こういうの、中嶋さん、いつも自分で作ってるのかな(笑)
 
 
 
おおさか維新のカジノや万博と、安倍・小池ご両人のオリンピックって、みんな本当に実績を上げないといけないところで何一つできない無能ぶりを覆い隠すためのイベント政治じゃないですか。
 
昔、残虐非道なローマ皇帝たちが自分たちの悪政を覆い隠すために、コロッセオとでの殺し合いに市民を熱狂させたのと同じです。
 
何千年経っても、こんな一過性のイベントでごまかされていたら本当に恥ずかしいですよ。
 
次のオリンピックはテレビで観ようよ(笑)。
 
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!

 

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1 コメント

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[ネトウヨに届け、この真実!] (バードストライク)
2020-06-27 08:04:20

新型コロナのことを、しつこく
「武漢ウイルス」
と呼んでいるアホのネトウヨに、この記事の内容が届くことを
「祈ります」✝️

(しかも武漢で新型コロナが流行り出す前の 2019年12月には、イタリアの下水サンプルからウイルスが検出されていた、という話もあるので、新型コロナの発祥が中国なのかすら 怪しい)

しかし未だ前川氏に対し、
「出会い喫茶で買春した〜!」
などと虚偽のdisを連呼するネトウヨは、永遠にブラッシュアップできない(しない)でしょう。
しつこくコピペ投稿するしかないか 笑

西日本新聞、東京新聞、沖縄の二紙など、地方紙がなかなか頑張りますね!
かたや、世論を形成する力も意欲も無くした全国紙・・・
安倍政権の支持率が高いのは、自分たちのジャーナリズム力が低下しているからだと恥じ入るのが当然なのに、フツーに世論調査の結果を報じ、解説しているので呆れ返るわ。
(ちな長野・沖縄での安倍政権支持率は2割弱。それでも高すぎる!)


そして「東京オリンピックは中止」だ!
大きなカネが動いて利権を生み、“ パンとサーカスの政治 ” に利用されるだけのオリンピック自体、廃止でも全然困らんぞ。
あるいは開催するなら夏のオリンピックはギリシャに固定し、最少限の種目と費用で行なうとか。
そもそも運動で記録を競うことが無意味だし、スポーツ中継自体が大嫌いだから、中止でもなんら痛痒を感じないですね。悪しからず。

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