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「もはや洒落にならない日本の食料危機」(前半)三橋貴明 AJER2022.11.8
   

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日本の予算を圧迫する債務償還費 60年償還ルールを撤廃せよ![三橋TV第624回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/PVu4PyO5AY0

 

 

 はい! というわけで、毎度おなじみの「国の借金」でございます。


 国債発行残高が993.8兆円。そこに「政府短期証券」なども含めると、国民一人あたり1002万円の借金になる(計算になる)そうです。
 

 いや、めでたいな。政府が国民経済に供給した貨幣(主に銀行預金)の履歴が、一人当たり1千万円を超えたわけです、はい。

国債残高1000兆円迫る GDP比で右肩上がり続く、成長伴わぬ財政支出拡大
 財務省は10日、普通国債の発行残高が9月末に過去最大の993兆7965億円になったと発表した。6月末から9兆4612億円増え1000兆円が目前に迫る。普通国債は公共事業の財源となる建設国債や赤字国債、借換債などがある。金利が上がれば利払い費が急増する懸念がある。経済成長を伴わない財政支出の拡大で、国内総生産(GDP)に対する政府債務の比率は右肩上がりが続く。
 普通国債に加え、貸し付けの回収金で返済する財投債や借入金、政府短期証券なども合計したいわゆる「国の借金」は1251兆3796億円となった。10月1日時点の総務省の人口推計(1億2483万人、概算値)で単純計算すると、国民1人当たり約1002万円の借金になる。(後略)』

 凄いなあ、と、思ったのは、「国の借金」にいつの間にか政府短期証券が入っていることです。政府短期証券が増えるのもダメなんだ。となると、政府は予算執行ができなくなるね。


 中央政府は、税金を徴収する「前」に、国債や政府短期証券で日銀当座預金を調達し、国民経済に対して支出をします。

 後で、徴収した税金を国債(等)と相殺して消してしまうわけです。
 

 未だに、「税は財源だ」と主張する人は、
「政府は金貨や銀貨との貨幣を「集めなければ」支出できない」
 と理解しているわけで、頭の中が中世欧州ですな。人類は、1694年のイングランド銀行誕生以降、政府と中央銀行間の債券(債権、ではない)のやり取りで貨幣を支出する仕組みを手に入れたのですが・・・。


 しかも、現在の日本は、国債の半分を日本銀行が保有している。日銀保有の国債など、未来永劫、借り換えです(民間金融機関保有分も借り換えですが)。日本を含め、世界の全ての国がそうしている。だからこそ、日本以外の国には国債の償還ルールが無いのです。
 

 ちなみに、勘違いしている人が多いので繰り返しますが、国債とは「国家債務」の略ではありません。「国庫債券」の略です。
 

 現金紙幣は、日本銀行券。日本銀行券にせよ、国庫債券にせよ、「貨幣」であることに何の変わりもありません。
 

 

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「いや、現金紙幣には金利が付かないが、国債には利払いが必要じゃないか!」
 と、仰る方は、銀行預金が貨幣ではないと主張しているのも同然です。銀行預金、昔は「銀行券」だったわけですが、金利が(今は微々たるものですが)つくでしょ?


 最近、面白いと思ったのは、
「税金は財源だ!」
「国債は税金で返さなければならない!」
 上記レトリックを、財政破綻論の緊縮財政派、つまりは同一人物が使っていることです。上下が矛盾しているの気が付きません?


 税金は、財源だ。なるほど。財源とは、文字通り「財政支出の源」という意味なのでしょう。
 つまりは、財政支出をするためには、税金を徴収し、そこから支出しなければならない、と。


 国債は税金で返す、と。国債とは、何のために発行するの? もちろん、財政支出のためです。
 あれ、あれ?
 

 少なくとも「国債は税金で返さなければならない!」と主張している人は、「税は財源ではない」ことを認めてしまっていることになりますよ。
 

 理由は、国債発行により「徴税なし」で財政支出がされてしまっているためです。
 

 まあ、財政破綻論者、緊縮主義者の頭の悪さは今さらですが、上記財政破綻プロパガンダによって、日本国が亡ぼされようとしている。
 

 もういい加減にしようよ! 財政破綻論者たちには過ちを認めろとは言わないから、せめて黙れよ。

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