株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
チャンネルAJER更新しました。
「自己責任論と国民選別論」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.2
令和の政策ピボット呼びかけ人に「株式会社マネネCEO・経済アナリスト 森永康平様」が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
お笑い財政破綻論者の皆さんと、国民選別論 [三橋TV第466回]三橋貴明・高家望愛
「小泉内閣以降の新自由主義の改革を!」
と叫び、小泉内閣以降の新自由主義の中心人物を起用する。まさに、狂気の日本を象徴するような人事でございますな。
『増田寛也氏ら14人起用発表 政府のデジタル田園都市会議
政府は9日、デジタル技術を活用した地方活性化を議論する「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーとして、増田寛也・東大大学院客員教授や全国知事会長の平井伸治・鳥取県知事ら計14人を民間や自治体から起用すると発表した。11日に初会合を開き、来春までに結論を出す見通し。
メンバーはほかに、冨田哲郎・JR東日本会長や石山志保・福井県大野市長、竹中平蔵・慶応大名誉教授、80代でスマートフォンアプリを開発した若宮正子氏ら。』
【デジタル田園都市国家構想実現会議 名】
しかも、竹中平蔵のみならず、ヴェオリア・ジャパン株式会社代表取締役会長の野田由美子も入っている・・・。
「田園都市構想」とやらに、外国資本の「水道民営化」というレントシーキングをメインビジネスにする会社の社長を入れる。
頭がおかしい、としか表現のしようがありません。これほど笑えないブラックジョークは初めてだ。
結局のところ、岸田内閣もまた、従来型の「新自由主義内閣」と化そうとしています。
竹中平蔵に代表されるレントシーカーが政権内部に入り込み、トップ(日本の場合は首相)に影響を与え、トップダウン方式で「特定の誰かの利益」のための政策を推進する。まさに、発展途上国型政治ですわ。
いわゆる先進国は、名誉革命のイギリス以降、この手の「特定の誰かのための政治」を「議会」が妨害することで発展しました。
議会は、別に「国民のための政治」を求めたわけではありません。「自分を支持する勢力」のための政治を求めたたけです。ただし、彼らの権力は均衡していた。
すると、議会における利害関係が複雑になり、
「決められない政治」
となります。
それで、良かったのです。決められない政治とは、「特定の誰かの利益のみを拡大する政治」も決められないという話なのですから。
【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】
現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
日本は1990年代後半の「政治改革」以降、「決められない政治」に対する批判が強まり、小選挙区制導入、政党助成金制度導入、公務員の人事改革と、様々な改革が進みました。結果、確かに決められる政治になった。
自民党の国会議員は、公認や政党助成金が理由で党中央(総裁)に逆らえない。官僚もまた、内閣人事局設置により、口を封じられる(異様に政治力が高い財務省は除く)。
決められる政治になった結果、首相の周囲を取り囲むレントシーカーが政治的意思決定に多大な影響を与えるようになってしまった。
そもそも、民間人を重要な諮問会議で意思決定に参加させる時点で異常です。理由は、彼らは国会議員ではないためです。民間「議員」なんてものは存在しません。
我々の主権の束を背負っているわけではないレントシーカーたちが、特定の誰かのための政治を進め、日本国民はひたすら貧困化。社会や産業の多様性も、次々に失われていきました。
これが「小泉内閣以降の新自由主義」の政治的な側面なのです(始まったのは、90年代ですが)。
それにも関わらず、岸田総理が竹中平蔵を「問題」の諮問会議のメンバーに入れた。
厳密には第二次岸田内閣は、本日の午後に発足します。情けない話ですが、岸田内閣は発足前に従来型の「新自由主義内閣」に落ちぶれてしまいました。
「竹中平蔵の起用に怒りを禁じえない!」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。