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「安倍政権のレガシー(後編):前半)」三橋貴明 AJER2020.9.14

    

 

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十月解散と大阪市解体構想 政治の腐敗とは政治家が嘘をつくことではなくて・・・ [三橋TV第290回]

https://youtu.be/azkD7M3k4cE

 

9割の大阪市民が騙されている?TVが絶対に報じない大阪都構想の闇 (三橋貴明×藤井聡)
https://youtu.be/oedrFrdfGIs

【討論】菅政権誕生と日本の行方 / 社会主義の可能性はあるか?[桜R2/9/19]
https://youtu.be/H44bvJPxIiY

 昨日は三橋経済塾第九期第九回講義開催日でした。
 今回から、テストとしてライブ配信を実施しましたが、残念ながら、トラブルなく配信できてしまいました。今のうちに、トラブルの芽を潰しておきたかったのですが。
 ゲスト講師は河添恵子先生でした。川添先生、懇親会(とその後)までお付き合いいただきありがとうございました。
 次回は、大阪。東京ではないため、一般の方も参加可能です。


 ご入塾は、以下から。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

 さて、空気との戦い。
 これは、中二病的な話ではなく、「言論の空気」との戦いを意味しています。


 桜の討論番組で、川口マーン恵美先生が、ドイツの「言論の空気」のお話をされていますが、正しいこと、あるいは正しいと思ったことすら、「空気」により口にできない。普通に全体主義への道ですが、もちろん他人事ではありません


 昨日の経済塾では、河添先生が、
「コロナには感染しなくても、恐怖には感染する」
 と、仰っていましたが、大学に入学したばかりの娘が、一度も大学に通えていない現状を想うと、恐怖あるいは「空気」のパワーを切実に感じます。

コロナ感染より「隔離・制裁」を怖がる人が多い 日本に蔓延する「奇妙な恐怖心」のほうが心配
https://toyokeizai.net/articles/-/375545

 まあ、わたくしは感染症の専門家ではないため、
「そんなこと言っても、コロナで死ぬ人もいるじゃないか!」
 と、言われれば、「はあ」としか答えようがないです。とはいえ、年齢や疾患の有無で致死率が大きく異なる感染症について、一律に「恐怖を煽る」のはどうかと思いますし、
「人の死」
 という、逆らいにくい「ツール」を用いて「議論」を封じる「空気」は、さらに問題だと思うのです。


 未知の感染症である以上、人類にいかなる影響を及ぼすのか、誰にも分かりません。無論、コロナを怖がって、自粛を強化することを望む人もいるでしょうし、自粛の緩和を主張するのでも構いません。
 

 どうせ正解は現時点では分からないのですが、少なくとも「恐怖」により「議論」が封じられるのは、これは絶対的に間違っていると思う。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

※特別コンテンツ、近現代史研究家・林千勝先生【大東亜戦争の真実~奪われた勝利への道~】が視聴可能となりました。

 

 藤井聡先生が「公共事業が日本を救う」を上梓されたのは、2010年。民主党政権の「コンクリートから人へ」花盛りの時代でした。

 当時は、官界、政界、学界に、「公共事業を推進するなどとんでもない」とう空気が蔓延し、今、読み返すと当時の藤井先生が「言葉に物凄く気を使っている」ことが分かるそうです(本人談)。


 同じころ、全く空気を読まない(というか、読めない)わたくしは、自民党の参院選挙の全国比例で出馬し、
「公共投資拡大」
 を叫んでいたわけですが、当時、藤井先生の仰る「空気」があることは、全く意識しませんでした。もっとも、現実には八ッ場ダムと川辺川ダムは建設中止になるし、「コンクリートから人へ」ですし、事業仕分けがテレビのショーになってるし、緊縮の空気は今よりも凄まじかったのでしょう(その後、政権交代し、より緊縮が進むとは思ってもいませんでしたが)。

『川辺川ダム必要論、急拡大 自民「当然」野党は警戒 熊本県議会
https://news.yahoo.co.jp/articles/96cc53334bd5f5a24ea853ff453a305d6cb44722
 「川辺川ダムが一つの有力候補として再び浮上してきたのは至極当然だ」-。18日の9月熊本県議会代表質問。自民党県連幹事長の松田三郎氏(球磨郡区)は7月豪雨の甚大な被害を引き合いにダム建設の必要性を強くにじませた。
 2008年9月の蒲島郁夫知事による白紙撤回表明を受け、民主党政権が09年に中止を宣言した川辺川ダム計画。国土交通省は特定多目的ダム法に基づく廃止手続きは取らず、計画は連綿と生き続けた。そして今回、球磨川流域で60人が犠牲となった被害を機に、支流川辺川の「ダムの是非」が県政最大の課題として再燃した。
 県議会最大会派の自民党内には、「必要論」が急速に広がる。「ダム以外に現実的な治水対策はない」と複数の県議。自民は08年以降、4度の知事選で一貫して蒲島氏を全面支援してきた。ただ、着々と蜜月関係を築く中で、川辺川ダム問題は喉元に刺さった“とげ”だった。(後略)』

 それこそ、「人の死」をツールに使うわけではないですが、「川辺川ダムの建設を中止した」ことは、明らかに間違いでした。何度も繰り返していますが、蒲島知事はダム建設を中止したことではなく、
「ダム建設を中止したにも関わらず、適切な対策を取らず、県民を殺した」
 ことについては、政治責任を取るべきです。


 蒲島知事は、
「あらゆる選択肢を排除せずに検討する」
「将来にわたって球磨川流域の安全安心を確保することが、天命だと覚悟を持って取り組む」
 と、最近流行りなのか、大仰な「格好いいレトリック」で防災について語っていますが、球磨川問題は、すでに何十年もの専門家たちの検討を経て、「川辺川ダムしかない」という結論が出ているのです。


 科学的、技術的に正しいことが、「脱ダム」といった空気により否定され、日本国民を殺した。


「豪雨災害で国民が死ぬのを批判し、コロナで死ぬのは受け入れるのか!」
 と、言われそうですが、話はオールオアナッシングではないからさ。
 

 「人の死」をツールに遣い、コロナに対する自粛緩和論を押しつぶすのも、ダム建設に反対することを封じ込めるのも、それは間違っているんじゃないの、両方とも。もちろん、かつての脱ダム論も同じです。


 我々は、知らず知らず「空気」に影響されてしまい、自粛ならぬ「萎縮」をしてしまいます。
 

 そして、我々の萎縮こそが「空気」の濃度を濃くするのです。
 

 というわけで、空気を壊すためには、「声」が必要です。公共事業完全否定、コンクリートから人へといった「空気」は、現在はさすがに払拭されています。少なくとも、公共事業否定の「空気」払拭には、我々はなにがしかの貢献ができたと思いますよ。


 あらゆる全体主義を拒否するわたくしとしては、あらゆる「議論を封じる空気」を拒否します。そして、空気を壊すために、これからも空気を全く読まずに「データ」「事実」に基づく言論を続けていくつもりなのでございますよ。
 どうせ、読めないしね。

 

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