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「国民負担率の引き下げを求めよう(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.16

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「俳優 伊原剛志様」が加わって下さいました。

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

4月29日 仙台 「4月29日 講演会 新型コロナで疲弊した地方経済をいかに救うか?―今こそ日本の中小企業を救え!」

http://mtdata.jp/data_74.html#0429

 

パンデミック・自然災害・戦争で国民が死んでも「財政規律」を守れ!?[三橋TV第369回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/7o31n2l3EpU
 

 参院本会議で、令和三年度の一般会計予算が成立しました。

『過去最大、21年度予算が成立 106兆円、9年連続更新
 2021年度予算は26日午後の参院本会議で、賛成多数により可決、成立した。一般会計総額は106兆6097億円と9年連続で過去最大。20年度当初予算に比べて3.8%増え、3年連続で100兆円の大台を超えた。高齢化に伴い、社会保障費も35兆8421億円と過去最大を更新。防衛費も5兆3422億円に膨らんだ。新型コロナウイルス対策は予備費として5兆円を計上した。(後略)』

 過去最大。9年連続更新。
 と、見出しにありますが、実は来年度予算は実質的には「緊縮」になっています。何しろ、令和二年度にはなかった「新型コロナウイルス 感染症対策予備費 5兆円」が計上されているのです。


 コロナ予備費を除くと、令和二年度は102.7兆円。令和三年度は101.6兆円となり、およそ1兆円の減額です。


 令和二年度は三度の補正予算により、政府の歳出が175.7兆円に達しました。つまりは、令和三年に補正予算を組まなかった場合、およそ70兆円もの歳出減ということになってしまいます。
 

 日本のGDPが二桁マイナス成長に突っ込むことは確実です。
「そんな・・・、補正予算組まないとか、さすがに・・・」
 などと思ってはなりません。


 令和二年度のPB赤字拡大を受け、財務省は猛烈に「引き締め」に走っています。

『国の借金1000兆円超え 長期債務残高コロナで膨張、将来世代につけ回し
 国債や借入金といった将来税収で返済しなければならない国の借金「長期債務残高」が、3月末に1千兆円の大台を超える見通しとなった。新型コロナウイルス対策の巨額支出を賄うため新規国債を大量に発行したことも加わり、債務残高はここ10年で約1・5倍に急増した。単純計算で国民1人当たり約800万円となり、つけは将来世代に回ることになる。(後略)』

 ちなみに、一般政府(中央政府+地方自治体)の長期債務残高は、とっくに1千兆円を超えています。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

現在、【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史〜日米修好通商条約の締結時点では「関税自主権」はあった!?の一部をYoutubeで公開中!

https://youtu.be/TcPKV90XccM

 

【日本政府の長期債務残高とインフレ率・長期金利】


http://mtdata.jp/data_73.html#saimu

 一般政府の長期債務残高は、1970年と比較し、155倍以上に膨らんでいます。
 で、何か、問題?


 国債は将来、税収で返済しなければならない? 全然、返していないんですが。
 で、何か、問題?
 

 ツケが将来世代に回るって、我々は先人の「借金というツケ」を払っているの?


 例えば、1970年代、80年代の国債増加のツケが、将来世代である我々に回ってきているの? 回ってきているというならば、具体的に、どのように?
 

 実際には、我々は過去の愚かな経済政策のツケを払わされています。
 

 政府の国債発行(=貨幣発行)が不十分で、十分な財政拡大ができず、デフレが継続し、国民が貧困化し、インフラが劣化し、安全保障が弱体化するという形で。


 少なくとも、今の日本では緊縮財政こそが、将来世代にツケを残すことになるのです。何しろ、ボロボロに劣化した共同体(日本国)を将来世代に残す羽目になるのです。


 というわけで、今後も「国の借金は将来世代へのツケの先送り」論が飛び交うことになりますが、いちいち「事実」をもって、否定していかなければなりません。
 

 変動為替相場制の独自通貨国にとって、国債発行は「政府の貨幣発行」に過ぎません。中央政府の長期債務残高は、過去の貨幣発行の記録です。
 

 財政破綻論を駆逐しない限り、我々は確実に将来盛大に「崩壊した国家を残す」形でツケを回すことになります。

 

「財政破綻論という将来世代へのツケを残すな!」に、ご賛同下さる方は、

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