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「財政破綻論の断末魔」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.9
    

 

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遺伝子組み換え・ゲノム編集という脅威から「我々の食」を護るために [三橋TV第471回]鈴木宣弘・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/tW-4y4RiQyw

 



 岸田政権は総額55兆7千億円程度の財政支出となる、「過去最大規模」と称する経済対策を閣議決定しました。


 もっとも、すでにご理解されていると思いますが、最近の日本政府は、
1.貸し付け枠設定などの政策も「経済対策」に含め、小さい蝦の天ぷらの衣を膨らませる
2.「民間が支出すると思うよ」という期待までをも、経済対策の金額に含める
3.国民に支出する場合は、
 3-1.額を可能な限り絞り込む
 3-2.支出される対象を可能な限り絞り込む
 3-3.手続きや条件を複雑怪奇とし、申請を絞り込む

 3-4.「クーポン券」にすることで、実際の予算支出を可能な限り絞り込む

4.「将来的に支出される予定」という予算までをも、現在の経済対策に紛れ込ませ、総額を膨らませる

5.「地方自治体の負担」や財政投融資で総額を膨らませる
 といった手法で、積極財政と称する緊縮財政を推進します。


 挙句の果てに、実際の「国民への支出」が不十分だったために、デフレ脱却や不況脱出が果たせなかったことを受け、
55兆円もカネを使ったにも関わらず、効果はなかった。積極財政はムダだ!


 と、緊縮推進のレトリックを叫びだす。
 

 というわけで、中身についてはじっくりと解説したいと思っています。ポイントは、「いつ、幾ら、国民の所得が増えるのか?」です。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 ところで、自民党の方が実に興味深い状況になっています。


 矢野康治・財務事務次官が「選挙前」に矢野論文を発表し、「財政破綻」を煽った
 総選挙では、「身を切る改革」つまりは緊縮財政を訴えた日本維新の会が躍進した。
 

 つまりは「矢野康治が財政破綻を煽ったせいで、維新が伸び、自民党の議席が減った」というレトリックで、自民党の積極財政派が動き出したのです。


 しかも、幸運なことに、緊縮財政派の伊吹文明元衆院議長が引退し、野田毅元自治相も衆院選で落選するなど、財政再建派の影響力は大幅に低下。
 

 さらには、政調会長が「積極財政派」である高市早苗議員。というわけで、自民党内で積極財政派の政治力が高まっているのです。

歳出拡大へ安倍氏ら動く 首相へ直談判、抑え役は不在 衆院選で勢い、参院選も見据え
 政府が19日に閣議決定した経済対策は財政支出ベースで55.7兆円と過去最大規模になった。自民党は安倍晋三元首相らが来夏の参院選を見据えて積極財政を働きかけた。財政拡大を掲げた衆院選で絶対安定多数を得たのも後押しとなり、政府・与党内に抑え役はいなかった。
 「今すぐ使える真水ベースで30兆円を上回る規模が必要だ」。安倍氏は17日、自らの事務所を訪れた岸田文雄首相に要請した。11日に最大派閥、清和政策研究会(安倍派)の会長に就任した際のあいさつで言及した金額を首相に直接伝えた。(後略)』

 注目の諸悪の根源、自民党政調内の「財政再建推進本部」の運命ですが、
1.政調内では廃止。新たに「財政政策検討本部」を設置し、本部長には西田昌司参議院議員が就任。
2.財政再建推進本部を総裁直轄機関の「財政健全化推進本部」とする(本部長は額賀福志郎・元財務相)
 となりました。


 財政政策検討本部がいかなる活動をしていくのかは、以下を。

 

これは朗報!新設された自民党財政政策検討本部 西田昌司本部長が誕生!【西田昌司ビデオレター令和3年11月19日】
 

 ご本人が「これは朗報!」と言っていますが、確かに朗報です。
 少なくとも、今後、自民党政調内で「積極財政派」が中心になり、財政政策の議論が進みます。結果、首相直轄の財政健全化推進本部と「衝突」することになると思います。


 さらには、「党の政策」を決定する(しかも全会一致が原則の)自民党の政調が、今後は「積極財政」の結論(毎回、議長一任だろうけど)を出すことになる可能性が高い
 

 自民党内の「財政に関する議論」を通じ、
「自国通貨建て国債しか発行していない日本は、財政破綻しない」
 という単純な事実が日本国民に共有されていけば、「令和の政策ピボット」にまた一歩、近づくことになります。


 というわけで、12月1日配信の三橋TVのゲストは、西田昌司・財政政策検討本部長。
 

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