日本国民を追い詰めるＰＢ黒字化目標

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令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様（私立Z学園高等学校 １年４組　１６歳）が加わって下さいました。

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三橋TV第210回【トイレットペーパー買いだめ騒動から見える日本の希望】
 
　ＩＯＣが本日、臨時理事会を開催します。そろそろ「決定」の時期が近付いているのでしょうか。
　昨日のＧ７では、
「成長を回復させ、世界的な貿易、投資を支えるため各国が全力をつくすこと」
　と、十分な経済財政政策を実施することが声明に盛り込まれましたが、我が国は何しろプライマリーバランスの（基礎的財政収支、以下、ＰＢ）黒字化目標を掲げたままの緊縮帝国。
　十分な経済対策など、打ちようがありません。

　東京の街を歩いていると、人気のなさに愕然とします。平日であっても、元々、人通りが無くなる土日「よりも少ない」という感じです。
　飲食店やタクシーは、売上が八割減が当たり前という異様な状況のようです。絶対に持たないですね、これは。
 
　自民党有志議員、国民民主党（の玉木代表）などが主張している、。
●　消費税ゼロ
●　休業補償、粗利補償
　最低の最低でも、上記が絶対に必要です。

　消費税をゼロにすると、所得が低く、消費性向が高い方には、「一か月分の可処分所得」が増えたのと同じ効果があります。
　しかも、所得税減税（これもやってもいいけど）とは異なり、所得がない年金受給者にも可処分所得の増加をもたらすのです。
 
　もっとも、消費税ゼロにせよ大規模損失補償にせよ、財源は「国債発行」になります。つまりは、ＰＢ黒字化目標の破棄が必須です。。
　ＰＢ黒字化目標がある限り、財源は「予備費」、対策も「貸付」とならざるを得ないため、↓こうなります。
 
　安倍晋三首相は16日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、追加経済対策を迅速に打ち出す考えを強調した。しかし、大規模イベントなどの自粛要請は終了の見通しが立たず、経済対策も具体的な内容にはほとんど踏み込めなかった。森雅子法相の失言でも野党の追及が続き、首相は防戦を余儀なくされた。
　「今（新型コロナウイルス感染症で）受けているインパクトに見合う十分な対応をとっていく。V字回復していけるもの、今までの発想にとらわれない対策をとる」。首相は16日の参院予算委で、追加経済対策への意欲を繰り返し語った。 （後略）』
 
　勇ましいレトリックをちりばめ、具体策は何も話さない。いや、話せない。
　ちなみに、総理が具体策に踏み込んだのは、「低所得者の資金繰り対策として公共料金の支払期限延長」のみでございます。まあ、支払い期限延長したところで、政府の支出が増えるわけじゃないもんね。

　とにもかくにも、ＰＢ黒字化目標がある限り、どうにもならない。いよいよ、追い詰められつつあります。総理ではなく、我々、日本国民が。日本の企業が。
 
【歴史音声コンテンツ　経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※「歴史に魅せられて、ｍｙと辿る邪馬台国への道（前編）」が視聴可能となりました。

 

　ついでに、日本銀行も追い詰められつつあります。

　吃驚するでしょうが、日本銀行は１９年６月をピークに、ＭＢを減らしています。何と、２０年２月も対前月比で減っています。新型コロナウイルス感染症がアウトブレイクとなり、消費が急減した２月にＭＢ減少。
 
【日本のマネタリーベース平均残高の推移（億円）】
 
　理由は簡単で、買える国債がないのです。もはや、日本銀行に「大々的な金融政策」は不可能です。

　精々がＥＴＦやJ―REITの買上を増やすだけ。そんなことは金融市場に見透かされているため、ＥＴＦの買い入れ目標「当面12兆円」への拡大を発表してすら、日経平均は下がったのです。
 
　つまりは、日本銀行を助けるためにも、政府の国債発行が断固必要なのです。

　ＰＢ黒字化目標は、日本国民を、日本の企業を、日本銀行まで追い詰めつつある。これが、現実なのです。ＰＢ黒字化目標は即座に破棄しなければなりません。

 

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