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「財政破綻論の断末魔」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.9
    

 

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刮目せよ! 立憲民主党の次の代表が「誰なのか?」が歴史を変える! [三橋TV第467回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/XtxCWEh0Usw

 矢野論文以降、日経新聞は狂ったように政府の財政政策を批判し続けています。

30兆円超、みえぬ政策目的 寄せ集めの経済対策 効果薄い給付金、繰り返す
 30兆円超を見込む巨額の経済対策は、政策目的にちぐはぐさが目立つ内容になる公算が大きい。対策の柱となるのが与党が合意した18歳以下への10万円相当の給付だ。子育て世帯への多額の給付がどうして「賢い支出」といえるのか、納得感のある説明はない。国際的にみて低い賃金上昇率を持続的に引き上げる打開策も見えない。政府・与党には政策の効果を検証する真摯な姿勢が求められる。(後略)』

 とりあえず、政府の失政により疫病パンデミックを食い止められず、所得が減少、消滅した国民への「手当」に、政策目的も何もあったものではありません。
 というか、政策目的は「国民の救済」であり、それが何か問題なのでしょうか。
 

 しかも、日経が猛批判する財政出動にしても、規模が小さすぎる上に、国民を分断しまくる棄民政策になっているわけです。


 緊縮財政、財政均衡主義の「呪縛」に囚われている限り、政策は平時には自己責任論。非常時には国民選別論にならざるを得ない
 

 岸田内閣が国民を「救う国民」と「救わない国民」に選別する形のコロナ対策を打ち出すのは、緊縮の呪縛から逃れていない以上、当然なのです。


 ところで、岸田総理は矢野康治事務次官に相当に影響を受けています(あるいは「話を聞かされている」)が、最近、識者たちの財政破綻論批判が「財務省の問題」に基づき語られ始めたのは、これは前進だと思います。


 何の話かと言えば、まずはオリックスの宮内義彦氏。

「白髪になったオオカミ少年」経済政策の大胆な修正を 経営者ブログ 宮内義彦オリックスシニア・チェアマン
(前略)財務省や官庁エコノミストは長年にわたり財政健全化を主張し、政府の借金が増えれば国債価格が急落して財政が破綻し、日本経済が大混乱するとの見方を示しています。
 しかし20年余りこうしたことが起きる兆候は全くなく、国債の信用力は維持されています。しかもどのようなメカニズムでこうなるのか、しっかり説明された記憶もありません。イソップ物語の「オオカミ少年」のように、「今に国債価格が暴落するぞ」と脅し続け、もう何十年もたってしまいました。そんな「少年」ももはや白髪です。(後略)』

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 さらに、藤原正彦氏。

新自由主義から転換…ケンカ腰でやれ 藤原正彦
(前略)お金の要ることばかりだから財務省が反発するだろう。我が国の借金残高は千二百兆円、対GDP比で二六〇%とギリシアより悪く世界ワーストと喧伝し、財政破綻を言い続け、緊縮財政を主導してきたからだ。しかし二十年ほど前、国債残高の大きさから日本の格付けが下げられた時、「先進国が自国通貨建て国債で破綻することはない」と財務省自身が正しく反論している。通貨発行権があるから、政府の子会社ともいえる日銀がお札さえ刷れば国債利払いも償還もすんでしまう。絶対に破綻しないのである。借金がふくらめば破綻する企業や家庭とは全く違うのだ。(後略)』

 宮内氏も、藤原氏も、
「財務省が嘘を言っていた」
 ことを断言しているわけです。(あるいは、少なくとも「間違っていた」ことを)


 そういえば、西田昌司参議院議員が矢野次官の寄稿について「選挙妨害」と、断言し、「自民党」としての検証を提言しています。検証委員会(仮)の委員長は、西田さんが務めるようです。

【「矢野次官、さすがに選挙妨害だ!維新の行う改革がなぜ成功しないのか」西田昌司の政策議論「西田ビジョン」【週刊西田】】

【矢野発言は維新躍進の一因だ!!党としての検証を高市政調会長に提言!【西田昌司ビデオレター令和3年11月10日】】

 矢野論文以降、「財務の問題」が一気にクローズアップされた印象があります。国民の困窮は続くでしょうが、それでも「財務省主権国家」からの脱却に、わずかにでも進んでいると前向きに捉えたいと考えるのですが、いかがでしょうか。
 

「財務省主権国家から脱却しよう」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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