6日にBSフジ「LIVEプライムニュース」に出演し、水を向けられた安倍氏は「実際、プーチン大統領と27回会って交渉をしてきた。だから私が行って暴挙をやめろと言って止まるんであれば、ただちに行って止めたいと思う。しかし、プーチンもただ説得されて全軍を引き返すということは100%ない」との見解を示した。

 また「プーチンは理想、理念を追い求めるタイプではなく、非常に現実主義。ロシアにとって利益がどうかで判断する。理想を語っても動かない」とプーチン大統領の性格を分析。そのうえで特使の条件として「NATOやNATOの重要な国である米国から権限が与えられれば可能性はあると思う」とも述べた。

 首相時代はプーチン大統領と27度も会談し「ウラジミール」「シンゾー」と呼び合うなど蜜月をアピールしてきた。国会内でも安倍氏を特使として派遣する声も挙がるが、慎重な姿勢を崩すことはなかった。