Everyone says I love you !

弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【相手は自公政権である】山本太郎れいわ新選組代表が出馬撤回。東京8区の有権者や吉田はるみさんとその支持者に謝罪して立候補を辞退したのは立派。政権交代のために、枝野氏も謝罪してノーサイドにすべきだ。

2021年10月12日 | 日本の政治

よろしければ上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

 

社会・経済ニュースランキング

 

 

 2021年10月8日に山本代表が19日公示の衆院総選挙で、東京8区から出馬すると表明。

 私は

れいわ新選組山本太郎氏の東京8区への出馬宣言事件。立憲吉田はるみさんの6年間の努力を横取りするのはやはり許されない。枝野代表は毅然として現場を守れ。山本氏は神奈川13区、甘利明幹事長に挑戦を!

として、この立候補をやめるべきだと書きました。

 

 山本太郎氏は11日に出馬表明を謝罪して撤回。

「思った以上に混乱が大きくなってしまった。東京8区ですでに活動し、支援してきた人の声を受け止めることを決めた」

「迷惑をかけた立憲民主党の予定候補者と支援者に心からお詫び申し上げる」

「野党共闘をつぶしたいわけじゃない」

と述べました。

 予想より早くて、しかもちゃんと現場に謝罪。これは素直に、太郎ちゃんらしくて立派と褒めたいと思います。

9分23秒から、出馬撤回について。

 

 

 ただ、山本氏はこういうことも言っています。

・2019年11月29日に立民側から「山本さん、東京8区でどうでしょう」と打診があった

・れいわ側は消費税5%への減税を共通の旗印とすることを条件にし、2021年6月15日、枝野氏が「時限的な消費税減税を目指す」と表明したことで話し合いが進んだ

・9月30日には、山本氏が東京8区からの出馬を表明した際に「(枝野氏が話す内容は)山本氏の出馬について直接やりとりはしていない。やりとりがなされているのは知っている」との発言にとどめることを「約束」した

・ところが、枝野氏は山本氏の出馬に関して10月8日に「互角の戦いができると思っているところを避けていただければ」、9日に「率直に言って困惑している」「吉田さんに国会で仕事をさせたいと強く感じている」と言った

 そこで、山本氏はこうした一連の枝野氏の発言について、

「約束と乖離しすぎている」

と批判しました。

 

 山本氏自身が

「水面下のやりとりを表に出すのは永田町ではルール違反ですが」

と断った上でこのやり取りを明かしたのですが、今後の野党共闘のためには、これは言うべきではなかったと思います。

 しかし、山本氏も小さいとはいえ公党の代表であり、たくさんの支持者もいます。

 自分だけが「悪者」になって終わるわけにはいかなかった事情も理解はできるのです。

 

 以上のような裏交渉、特に

「(枝野氏が話す内容は)山本氏の出馬について直接やりとりはしていない。やりとりがなされているのは知っている」との発言にとどめることを「約束」

したという事実があったのであれば、枝野幸男立憲民主党代表は山本氏とれいわだけではなく、十分な説明を受けていなかった東京8区の有権者や吉田はるみ候補、そして立憲支持者を裏切っていたことになります。

 私なら、以上のような交渉があったかなかったかは明らかにしないものの、山本氏とれいわと東京8区の方々に深くお詫びしたうえで、野党共闘再構築の努力をします。

 

 とにかく、山本氏も野党共闘を大事にすると言っています。

 それならば今回の東京8区からの出馬表明は、日本共産党に連絡していなかったことも含めて、東京8区の有権者や立憲支持者を軽視していますし、共闘を破壊しかねない行為だったと思います。

 しかし、太郎ちゃんはそこは丁寧に謝罪しました。

 

 ピンチはチャンス。

 久しぶりに山本太郎とれいわは久しぶりに全マスコミの注目を浴びました。それは現在はいい意味ではないかもしれません。

 しかし、山本氏が次にどこから出馬するかは多くの人が注視していて、大きく報道されるでしょう。

 他方、地道な活動で石原伸晃氏に肉薄していたとはいえ、まだ広く名が知られていたとは言えない吉田はるみ氏もこれで大きく注目されています。

 たとえば、山本氏と吉田氏(と枝野氏)が街頭演説を共同でやってそこで和解を演出。お互いの選挙運動を応援しあったら、これは二人の当選のためだけではなく、市民の福利のための政権交代にとって大きなエポックメーキング的な出来事になるでしょう。

 この出来事をチャンスに変える。そのためのボールは今や立憲と枝野代表の手にあると言えるでしょう。

 

 

前回の記事を立憲とれいわと中立のFacebookグループに投稿したら、まあ、全部で1000を超えるコメントが来たんですよ(笑)

れいわと立憲支持者でなじりあう場面も多かったのですが(-_-;)、れいわと太郎ちゃん支持者の中でも今回の出馬表明はこれはよくないといさめる冷静な声も多かったのは救いでした。

それにしても、野党支持者は政権批判を続けてきただけに、「味方」「身内」に対しても攻撃力が強いもの。

しかし、本来の目的は全市民の福利、そのための倒すべき真の相手は自公政権だという原点と基本を忘れないでほしいです。

よろしければ上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

 
社会・経済ニュースランキング

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

 

神奈川県・日吉駅前での山本太郎氏の演説をライブ配信したYouTube「れいわ新選組公式チャンネル」より

神奈川県・日吉駅前での山本太郎氏の演説をライブ配信したYouTube「れいわ新選組公式チャンネル」より

 れいわ新選組の山本太郎代表が11日、次期衆院選の東京8区からの出馬を取りやめると発表した。同日夜、横浜市内の街頭演説で明らかにした。
 演説の中で山本氏は「思った以上に混乱が大きくなってしまった。東京8区ですでに活動し、支援してきた人の声を受け止めることを決めた」と出馬取りやめの理由を語った。「迷惑をかけた立憲民主党の予定候補者と支援者に心からお詫び申し上げる」と謝罪したうえで、「野党共闘をつぶしたわけじゃない」と語った。
 「水面下のやり取りを表に出すのは永田町ではルール違反ですが」と前置きした上で、2019年11月に「東京8区でどうでしょう」と「立憲民主党から」出馬を打診されたことを明らかにした。
 8日に山本代表の出馬表明後、立憲民主の枝野幸男代表が「困惑している」など否定的な反応を示したことについては、「(枝野氏は)批判されたくないんです。でも代表が腹をくくらなあかんとこよ」と語り、「結果、混乱しか生み出さなかった。じゃあどうすればいい。私が降りればいい。本当にお騒がせしました」と頭を下げた。
 同区をめぐっては、山本代表が8日、出馬を表明した直後、同区からの立候補を予定している立憲民主党の吉田晴美氏の支持者らが「やり方があまりに乱暴」など困惑と不満を表していた。
 
 
 

れいわ・山本太郎代表 衆院東京8区での出馬撤回 枝野代表には不快感「約束と乖離しすぎ」

10/12(火) 5:30配信 スポニチアネックス


れいわ新選組の山本太郎代表

 れいわ新選組の山本太郎代表は11日、横浜市内で街頭演説し、次期衆院選で東京8区からの出馬を撤回すると表明した。既に出馬を予定していた立憲民主党の新人・吉田晴美氏や支援者への配慮を理由に挙げ「私が降りて混乱を収束させ、野党共闘していきたい」と強調した。

【写真】山本太郎氏の出馬に講義する人々

 「水面下のやりとりを表に出すのは永田町ではルール違反ですが」とした上で、19年11月29日に立民側から「山本さん、東京8区でどうでしょう」と打診があったと説明した。

 その後の経緯についても語り、れいわ側は消費税5%への減税を共通の旗印とすることを条件にし、今年6月15日、枝野氏が「時限的な消費税減税を目指す」と表明したことで話し合いが進んだとした。9月30日には、山本氏が東京8区からの出馬を表明した際に「(枝野氏が話す内容は)山本氏の出馬について直接やりとりはしていない。やりとりがなされているのは知っている」との発言にとどめることを「約束」したという。

 ところが、枝野氏は山本氏の出馬に関して8日に「互角の戦いができると思っているところを避けていただければ」、9日に「率直に言って困惑している」「吉田さんに国会で仕事をさせたいと強く感じている」などと反応。こうした一連の枝野氏の発言について、山本氏は「約束と乖離(かいり)しすぎている」と不快感をあらわにした。

 東京8区では自民党の石原伸晃元幹事長が8期連続当選。山本氏はこれまで「(立民との)調整はできている」として“打倒石原”に意欲を見せていた。出馬を表明した上、わだかまりも隠さなかったにもかかわらず、撤回に至った理由については「双方で合意していたが、(立民側の)支持者に説明されていなかった」と釈明。「約束とは違うが、降りることで混乱のけじめを取る」とも語った。

 小選挙区から出馬するかは明言しなかった。関係者によると山本氏は東京8区のほか東京24区や大阪1区からの立候補を検討していた。特に東京24区は安倍晋三元首相の側近である萩生田光一経済産業相の地盤で、立民の候補は現時点で不在。この日も含めた一連の発言でしこりも残りそうな気配。山本氏がどこから出馬するかも含め、今後の言動に注目が集まりそうだ。

 

 

よろしければ上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村

 
社会・経済ニュースランキング

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 立憲民主党の辻元清美副代表... | トップ | 日本共産党の選挙公約は、羊... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
結論はないですが。 (茶碗)
2021-10-12 14:37:12
例によって京都立民は共産との協力拒絶なんですね。
大阪3区では、府市首長選挙や「都構想」反対で反イシンの先頭に立ってくれた自民党・柳本さんが、売[大阪市]奴、公明サトウシゲキを倒すため無所属で立候補しようとしたが、公明のナツオにがんつけられて撤回したことが話題になってます。大阪3区はもともと共産の渡部ゆいさんが過去何回も大物巨悪公明候補相手に善戦していました。さきの参院選だったか衆院選だったか、その渡部さんの応援に岸の里くんだりまで、宣伝カーに乘ってウグイス坊やを務めた山本太郎さん、前の参院選での辰巳さんへの応援演説もすごかった。共闘協力となると全身全霊応援を惜しまない姿は立派だと思いました。今回、謝罪もきちっとされたんですね。
共闘といっても、実際にうごく人たちにとっては、ずっと一緒に頑張ってきた候補者を下ろされるのはさぞつらいことだろうと思います。が、前回衆院選のとき自分の知る共産後援会の人は、わしら社会がよくなるためにやってんねからと言って立民の選挙区候補者のために一生懸命にされていました。ところが立民の運動員は宣伝のとき、宣伝カーでも、「比例は共産党」のきょの字も発さなかった模様。地区によっては協力的な立民もあるようですが。実は自分も実際に見て驚いたんですが、その選挙区候補者のポスターの顔の真ん中のところにシールのようなものが貼ってあって、酷いイタズラだなと思ってそばに寄ってよく見ると、そのシールに、「私の顔より立民の名前を覚えてください」と書いてあったのでびっくらしました。当時枝野さんが急遽党を立ち上げたばかりだったからでしょうか。それにしても選挙区も比例も立民ってことかいなと、呆れてしまった覚えがあります。ほどなくそのポスターは差し替えられたようですが。共闘といっても、なかなか一筋縄ではいかないんでしょうか。とにかく政権がかわれば、今話題のDappiの黒幕も解明されるかもしれなくて面白そうなのに。
喜んだのは誰 (ゴメンテイター)
2021-10-13 12:09:56
一本化がやっとできたようですね。
これで石原伸晃さんも一安心でしょう。

ところで、野党統一の予定候補となった吉田はるみさん、消費税についてはどうされるんでしょう。
消費税増税こそ正しい税制と思っておられたようですが。
で、ホームページを見ると「2年間だけ5%」だそうです。その後はどうするんでしょうかね。消費税の逆進性を見ないで、「個人消費を喚起し」と言われてもねぇ。その後は国が当面目指している15%なんでしょうか。

野党の大事な政策の中で「安保法制=戦争法 の廃止」があります。吉田はるみさんのホームページの「理念・政策」には出てきません。概念として「平和を」と書いてあるだけです。(「平和を」なんて、岸田さんでも言いますよ。)

この「理念・政策」の教育の分野では具体策がたっぷりなんですが、他では掲げた「ゴール」に到達するための具体策が示されていないモノが散見されます。(「散見」だなんて、なんと控えめな表現。)
おいしい話がいっぱいだけど、ハナシだけで終わりそうな、そんな気がしてきました。

例えば「原発ゼロ」。私もそう望みますが、原発立地の地元の経済政策を示さなければいけません。大きな壁は、まさに「原発rich」なんですね。原発で潤っている地元から原発をなくす。そのためには、原発に代わる産業を作らなければいけないんです。この点、脱原発派はさぼっていると思います。「危険だ」「電力は足りている」だけでは済まないんですね。原発がある地域では、原発がすべてになってしまっている場合が多いですから。

と、まあ、何せ6年間の努力ですから、小渕優子さんが初当選されたときの「これから勉強します。」と比べれば、はるかに素晴らしいですよね。
ともあれ、勝っていただかなくてはいけません。
吉田はるみさんの支持者の皆さん、アドバイスもしっかりしてあげてくださいね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本の政治」カテゴリの最新記事