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産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が2021年10月9、10両日に実施した合同世論調査の結果について慌てたようで、見出しも
自民支持率上昇も、比例投票は「自民離れ」の兆候
という記事を書いています。
「次期衆院選の比例投票先に関しては自民支持層の「自民離れ」の兆候も見られ、党関係者は警戒を強めている」
という趣旨なのですが、実際、
「今回の調査で比例投票先を自民と答えたのは39・1%で前回の44・9%から後退。
自民支持層に限ると前回の86・8%から79・2%に減少した。「支持政党はない」とするいわゆる無党派層も前回の15・3%から8・4%へとほぼ半減している」
というのですから、これは自民押しのフジサンケイはびっくりしたのでしょう。
しかも大事なのは
「今回の調査で「与党の議席が増えた方がいい」との回答は22・1%で、「野党の議席が増えた方がいい」の35・9%を下回った。
自民支持層でも「与党の議席が増えた方がいい」としたのは35・0%で、20・0%が「野党の議席が増えた方がいい」と回答。」
という部分。
各政党の支持率では、例えば自民党の支持率は45・3%となり、2位の立憲民主党(6・4%)などに大差をつけているのに、与党と野党とでどちらが勝った方がいいのかという質問だと、野党が圧勝なのです。
与党寄り野党に議席を増やしてほしいという傾向は、実はフジテレビと並んで自民党押しのNHKの世論調査(10月8日~10日実施)でも出ています。
今回の衆議院選挙で、与党と野党の議席がどのようになればよいと思うかという質問に対して、
「与党の議席が増えたほうがよい」が25%、「野党の議席が増えたほうがよい」が28%、「どちらともいえない」が41%だったというのです。
野党各党の政党支持率でがっかりしがちですが、岸田内閣発足直後の世論調査で、今より野党が増えた方がいいという人が多いのは総選挙直前に明るい材料だと思います。
【野党に勝ち目あり!】岸田内閣の発足時支持率があの政権交代を招いた麻生内閣と並んで史上最低(笑)。岸田首相が疑惑の甘利明氏を幹事長にして麻生氏を副総裁にするという、有権者を舐めた真似をするからだ。
産経新聞のこの結果に対する分析は
「自民が選挙で勝ちすぎると緊張感が無くなるので今回は野党に入れよう」と考える回答者が少なからずいるためだ。
というのですが、何か狼狽と必死さが表れている気がしますww
あの長かった自民党総裁選の報道の嵐と、新内閣発足のご祝儀相場が残る中での世論調査でも、野党が増えた方がいいという人が多かったのですから、あと2週間余りでもっと与党を追い詰めることができるでしょう。
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「岸田文雄首相に引っ張られて、少しずつ自民党の支持率も上がってきた」。自民の甘利明幹事長は11日、首相の政治姿勢や人柄などが評価され、支持率が上昇したとの見方を記者団に示した。
岸田内閣と自民の支持率は「ご祝儀相場」の影響もあり、菅義偉(すが・よしひで)内閣の最後となった前回調査(9月18、19両日)に比べて上昇。ただ同時に、迫る衆院選に向けては不安要素も浮き彫りになった。
岸田内閣を「支持する」と回答した人のうち、次期衆院選の比例投票先に自民を選んだのは53・6%。前回調査では菅内閣を「支持する」と回答した人のうち、63・6%が自民に投じると答えており、10・0ポイント減少している。
また、今回の調査で比例投票先を自民と答えたのは39・1%で前回の44・9%から後退。自民支持層に限ると前回の86・8%から79・2%に減少した。「支持政党はない」とするいわゆる無党派層も前回の15・3%から8・4%へとほぼ半減している。「自民が選挙で勝ちすぎると緊張感が無くなるので今回は野党に入れよう」と考える回答者が少なからずいるためだ。
実際、今回の調査で「与党の議席が増えた方がいい」との回答は22・1%で、「野党の議席が増えた方がいい」の35・9%を下回った。自民支持層でも「与党の議席が増えた方がいい」としたのは35・0%で、20・0%が「野党の議席が増えた方がいい」と回答。「今のままがいい」は40・9%だった。
ある現職閣僚は内閣支持率が上がったことを歓迎する一方、「地元を回っていても自民を見る厳しい目に変わりはない。そんなに甘くはない」と警戒感をにじませた。(内藤慎二、田村龍彦)
NHKの世論調査によりますと、先週発足した岸田内閣を「支持する」と答えた人は49%、「支持しない」と答えた人は24%でした。内閣発足時の支持率としては、去年9月の菅内閣の時に比べて10ポイントあまり低くなりました。
NHKは今月8日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
調査の対象となったのは、3328人で、58%にあたる1921人から回答を得ました。
それによりますと、先週発足した岸田内閣を「支持する」と答えた人は49%、「支持しない」と答えた人は24%でした。
内閣の支持率は、菅内閣の最後の調査からは19ポイント上がりました。
内閣発足時としては、去年9月の菅内閣の62%と比べると13ポイント低くなっています。
支持する理由では、「他の内閣より良さそうだから」が38%、「支持する政党の内閣だから」が19%、「人柄が信頼できるから」が17%などとなっています。
一方、支持しない理由では、「政策に期待が持てないから」が32%、「支持する政党の内閣でないから」が18%、「他の内閣の方が良さそうだから」が15%などとなっています。
「経済・財政政策」が最も多く33%でした。次いで、「社会保障制度の見直し」が23%、「新型コロナ対策」が20%、「外交・安全保障」が8%、「環境・エネルギー政策」が6%、「憲法改正」が3%でした。
「与党の議席が増えたほうがよい」が25%、「野党の議席が増えたほうがよい」が28%、「どちらともいえない」が41%でした。
「大いに評価する」が3%、「ある程度評価する」が42%、「あまり評価しない」が36%、「まったく評価しない」が10%でした。
「引き継ぐほうがよい」が8%、「どちらかといえば引き継ぐほうがよい」が26%、「どちらかといえば引き継がないほうがよい」が32%、「引き継がないほうがよい」が25%でした。
「適切なタイミングだ」が48%、「早すぎた」が33%、「遅すぎた」が9%でした。
「大いに感じる」が28%、「ある程度感じる」が52%、「あまり感じない」が13%、「まったく感じない」が2%でした。