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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

産経新聞が黒川元東京高検検事長と賭博をした記者二人をやっと処分したが、それがただの出勤停止4週間という反省のなさ。しかも、本人たちに黒川検事長賭けマージャン問題の記事まで延々と書かせていた(笑)。

2020年06月17日 | 社会とマスコミ
必ずさせなきゃいけない安倍内閣総辞職のその日には、書くことが無くなった産経新聞も廃刊したらいいのに(笑)。
 
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 緊急事態宣言下の2020年5月。

 黒川弘務前東京高検検事長と産経新聞記者2人、朝日新聞記者1人が賭けマージャンを何度もしていた問題で、産経新聞社は2020年6月16日、社内規定に違反したなどとして、東京本社社会部次長と記者を出勤停止4週間の懲戒処分としました。

 また、監督責任を問い、井口文彦編集局長ら3人も減給処分になり、飯塚浩彦社長は処分はなくて報酬の一部を自主返上するんだそうです。

 遅いわ!

 黒川検事長が辞表を提出したのが5月21日。

 朝日新聞社が社として謝罪したうえで、この賭けマージャンに参加していた経営企画室に勤務の管理職の社員は即座に人事部付きにして記事を書かせず、5月29日には改めて停職1カ月とする処分を決めたの比べて遅すぎます。

 もちろん、名前は似ているけれども、産経の出勤停止は朝日の停職よりはるかに軽いんですよ。

なんで文春ばかりなんだ。新聞記者は猛省しろ。

 

 

 だって、産経新聞自身の調査でも3年間もの間、月2~3回もこの一人の産経新聞記者の自宅に何年も集まって賭博をしていたんですよ。

 彼らは全員常習賭博の上に、この自宅で賭博を開いていた記者は賭博図利開帳罪と言うさらに重い罪に当たります。

 単純賭博罪は罰金五十万円の刑ですけれども、常習賭博罪は三年以下の懲役で、賭博図利開帳罪は三月以上五年以下の懲役で、比較にならないほど違法性が高く罪が重いんです。

 しかも、黒川元検事長は、産経新聞社がお金を出してハイヤーで送り迎えされているんですよ。

 この産経新聞記者だけではなく、産経新聞全体の罪じゃないですか。

賭け麻雀で黒川検事長辞職!こんな人間を特別に必要とした安倍内閣は総辞職せよ!

 

 

 これに対して、ネトウヨ・ネオリベサイトのアゴラや改憲論者の八木秀次氏などはなぜか朝日新聞だけが黒川氏と賭け麻雀をしていたみたいに批判して、しかも、あのレートなら違法じゃないみたいな記事を書き飛ばしていて、徹底的に産経と安倍政権をかばっていますが、そりゃ無理ですよwww

よくネトウヨってこういう不公平な追及ができるよねww

 

 

 しかも、産経新聞は黒川氏の賭けマージャンが発覚した直後から、この問題の記事を賭け麻雀をやっていた二人に書かせているんです(呆れ)。

 そして、産経は処分が出た昨日まで記者として出勤させて記事を書かせていたんですから、その反省のなさには言語道断にもほどがあります。

 産経新聞は今回の処分について

「取材が目的だったとはいえ」

と言い訳していて、緊急事態宣言下だったのが不適切だとしか言っていません。

 そこじゃない!

 検察とマスコミが3年間も月2~3回も違法な賭け麻雀を記者の家で隠れてやっていて、しかもハイヤーで送り迎えさせている、その癒着が異様で問題なんです!

この記事を賭けマージャンしてた本人自身に書かせる産経の感覚が信じがたい。

黒川検事長の賭けマージャン事件の第一報を産経新聞で記事を書いたのが、なんと自宅で賭博開帳したその産経新聞記者だった!!

 

 

 検察上層部には、読売と結びついている人、NHKと結びついている人というのがいて、黒川氏は産経と朝日と言う左右のマスコミを抑えていた。

 それぞれが都合よく情報をリークして、検察に具合のいい記事を書かせているわけです。

 そういう、ジャーナリズムの風上にも風下にも置けないようなことをしているのが根本的に間違っているのです。

 今回の産経新聞の

「外出自粛を呼びかけていた新聞社の記者の行動として極めて不適切でした。信頼を裏切る行為で、深くおわびします」

と、3週間前の朝日新聞の

「信頼を損ねたことを重く受け止め、改めて深くおわびする。

 社員は黒川氏とは社会部の司法担当記者時代に取材先として知り合い、(賭けマージャンは)記者活動の延長線上に起きた。報道倫理が問われる重い問題であり、取材先との距離の取り方などについて整理し改めて報告する」

という社としてのコメントの違いに、産経新聞の業の深さと思慮の浅さを感じずにはいられません。

 

 

マスコミ批判が好きな方が行き過ぎで、記者たちの実名が報道されないのはおかしいという人がいますが、さすがにマスコミも犯罪報道で実名を報道するのは逮捕されてからなので、それは言い過ぎです。

そもそも、起訴されて裁判になってもまだ推定無罪の原則があるのに、逮捕だけで捜査機関の見込みをうのみにして、実名報道して先に社会的制裁を加えることがいいこととは思いません。

もちろん、政治家や黒川氏のような高級官僚は別ですよ。これは民主主義の観点から報道しないといけません。

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 産経新聞社は16日、黒川弘務・前東京高検検事長が新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中に賭けマージャンをしていた問題で、東京本社の社会部次長と記者(現在はいずれも編集局付)を出勤停止4週間の懲戒処分にした。

 同日の賞罰委員会などで決定した。監督責任を問い、鳥居洋介取締役(編集担当)を減俸処分、井口文彦編集局長と中村将(かつし)社会部長を減給処分とした。飯塚浩彦社長は報酬の一部を自主返上する。

 社内調査によると、社会部次長と記者は緊急事態宣言中、東京都内の記者宅で朝日新聞社員も含む計4人で7回集まり、少なくとも4回、賭けマージャンをした。賭け金は1000点を100円に換算する「点ピン」で、勝った人が得た金額は多くても1日2万円程度だった。帰宅時は次長が社の手配したハイヤーで送り、車内で取材していた。

 菅野光章取締役(コンプライアンス担当)は「外出自粛を呼びかけていた新聞社の記者の行動として極めて不適切でした。信頼を裏切る行為で、深くおわびします」とコメントした。

 朝日新聞社も社員を停職1カ月の懲戒処分にしている。【竹内麻子】

 

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中に新聞記者らと賭けマージャンをした黒川弘務・前東京高検検事長(63)が辞職した問題で、朝日新聞社は29日、経営企画室に勤務していた男性社員(50)を停職1カ月の懲戒処分にした。また、管理責任を問い、同社執行役員の福島繁・経営企画室長をけん責とした。

 同社広報部によると、男性社員は緊急事態宣言中に計4回、黒川氏と産経新聞の記者2人と賭けマージャンをした。この3年間に4人で月2、3回程度マージャンをし、1回の勝ち負けは1人数千円から2万円くらいだったとしている。社員は「極めて不適切な行為で深く反省している」と話しているという。

 同社の中村史郎ゼネラルマネジャーは「信頼を損ねたことを重く受け止め、改めて深くおわびする。社員は黒川氏とは社会部の司法担当記者時代に取材先として知り合い、(賭けマージャンは)記者活動の延長線上に起きた。報道倫理が問われる重い問題であり、取材先との距離の取り方などについて整理し改めて報告する」とコメントした。【斎川瞳】

 

 

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