参院選で応援演説する松井代表(24日、京都府京田辺市・JR松井山手駅前)

参院選で応援演説する松井代表(24日、京都府京田辺市・JR松井山手駅前)

 日本維新の会の松井一郎代表は24日、参院選(7月10日投開票)公示後初めて京都府内に入り、京田辺市内で演説に臨んだ。維新が掲げる「身を切る改革」をアピールし、「改革には自信がある。全国に広げていくために力を結集してほしい」と力を込めた。

 同市のJR松井山手駅前で京都選挙区(改選数2)の新人候補と並んだ松井代表は、岸田政権や自民党の支持率が安定している現状に「ゆるみ、たるみ、おごりがある。皆さんと同じ目線で税金の使い方を決めているのか」と指摘。

 「自民党をぴりっとさせるわれわれに(議席を)与えてもらえれば、国においても税金の使い方を見直させる。大阪でやっている改革を永田町、霞が関から全国に広げる」と訴えた。

 

 

 

 
第一声を上げる日本維新の会・松井一郎代表=大阪市中央区で2022年6月22日、北村隆夫撮影

 維新の会が国政に挑戦して10年になる。この間衆院の選挙を4回、参院も4度目だ。8回の選挙をやった、僕は橋下(徹)さんが代表の時は幹事長、そのあとはずっと代表で戦ってきた。永田町・霞ケ関の人はいつまでたっても世間ばなれしていて、一般の人と感覚がまったくちがう。そのエリアのことしか見えないんでしょうね。一般の国民、住民との感覚がずれている。

原発再稼働

 昨日も記者クラブの党首討論に出ていたが岸田(文雄)首相は、夏の電力たりないから、ポイントで節電お願いするとのことです。ポイントで節電も全面否定ではないが、夏暑いのにポイント還元あるからといってクーラー止めてやれますかね。熱中症になる。そしてテレビある部屋で家族みんなそろってテレビ見てくれと。おじいちゃん、お父さん、お子さん、みんな見る番組、違うじゃない。供給をしっかりやっていかなければならない。

 特に大阪は中小企業の町だし、物作りの町。工場をやっている人が節電できるかね。商品を作れなくなる。工場が動かなくなる。昨年から原油が上がっていて、ロシアのウクライナの侵攻でさらに上昇した。地震で火力が動かないので、電力が逼迫(ひっぱく)することはわかっていた。

 だから通常国会の冒頭から、安全な原発動かそうよと提案したが、のれんに腕押し。結局夏に間にあわないから節電。結局財源はみなさんの税金。足りなかったら赤字国債。

 岸田首相、自民は決断と実行だが、それならわかっていた話なので、原発くらいもっと早く決断と実行をすれば夏、電気料金が上がることも押さえられた。工場の人が供給不足に悩むことがなかった。我々の力が足りなかったからできなかった。もう少し力を与えてください。立憲はいまだに再稼働反対と言っている。目の前の現実に向き合ってみなさんの生活をまもることが政治家だ。

大阪での実績

 11年、大阪で府庁、市役所の運営をしてきた。大阪の政治は目的が一つ。昨日より今日、今日より明日、少しでも住みやすい町を作ること。一挙にいかなかったが、11年行政運営やってきて少しずつ住みやすい町になってきた。

 関西で住みたい町のナンバー1は大阪市天王寺区です。今までそういうことがなかった。すこしずつ前進して住みやすい町をつくってきた。こういう結果を作っていくのが政治家の役割じゃないですか。もうひとつ国会の人たち霞ケ関、永田町の住人と一番ちがうのはわれわれ地方自治体の運営。われわれは赤字国債みとめられない。財政運営は厳しく、と言われている。

 国は赤字国債なんぼでも発行したらいいから、改革よりも、選挙の前に赤字国債をキャッシュ(現金)に変えて、ばらまいてポイントかせぎをする。ポイントを付与される、キャッシュをみなさんに給付されるのはありがたいこと。その時は喜ぶでしょうけど、いつかは赤字国債は償還をしなければならない。いますぐに赤字国債で日本が沈没することはないが、いつどこでかは誰にもわからない。いつかは子供なのか孫なのかその先なのか、いつかあるとわかっているから少しでも次の世代の負担を軽減するために行財政改革をやるのは当然のことなのに、手をつけることはない。

 大阪は厳しい状況だったから、みなさんが一番ご存じで借金は積み上がるけれども住民サービスは低い、給食すらない、クーラーもない。借金しながら無駄なことにカネが使われている。

 市民が大阪市役所を取り囲んで、大阪市役所は大阪からでていけと言われたこともあった。それが今は借金ありません。借金せずに予算組めるようになったのが今年4月です。長期のシュミレーションでは、あと5年すれば(地方交付税)不交付団体が視野に入ってきている。この10年は内向きにお金使わないで、そこはメタボな役所を筋肉質な役所にしている、浮いた経費を住民サービスに使う。<iframe id="google_ads_iframe_/41213723/PC/premier/politics/banner1_0" tabindex="0" title="3rd party ad content" role="region" src="https://7aeee5d6c75a035e990a8c3c69daf8ac.safeframe.googlesyndication.com/safeframe/1-0-38/html/container.html" name="" width="1" height="1" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" sandbox="allow-forms allow-popups allow-popups-to-escape-sandbox allow-same-origin allow-scripts allow-top-navigation-by-user-activation" data-is-safeframe="true" aria-label="Advertisement" data-google-container-id="1" data-load-complete="true"></iframe>

身を切る改革・文通費

 役所を動かす政治家が身を切る改革。たいしたことない。あまりにも民間と比べて優遇、厚遇されている。僕は4割カットで1500万円。1500万円いただいていたら、ステーキも肉2、3枚たべたら胸焼け。十分やれるのに、全国の政治家は昭和の時代に決められた身分保障でぬくもっている。

 メスを入れると役所は変わる。身を切る改革なんてたいしたことない。3割カットしたくらいで痩せたとか一切ない。ほとんどが民間の平均所得が30年成長していないなかで、政治家が優遇、厚遇されているのにメスを入れる。全国でやりましょうよと言っても、響かない。

 何度も言うが国会議員の経費の問題。昨日の党首討論で首相に言った。自民党がやるといえばすぐできる。昨年衆院選がおわって大問題。1年生議員、初登庁したら机に100万円おいてある。いきなり置いてたら怪しいカネと思う。

 それが国会では普通に、初当選したら机に置かれている。聞くと議会事務局が国会議員の権利だから好きに使って、どうぞ懐に入れてと。

 これは経費。経費は領収書あって初めて経費、余ったら返す、これが経費。民間で働く人が経費を使うのは稟議(りんぎ)書をまず書いて、了解をとってから経費を伴う会議にいける。

 領収をもって精算するのが経費、余ったら返す。当たり前のこと。地方議員はみんなそのルールだ。でも国会議員は100万円もらいっぱなし。我が党はインターネットで何に使ったかチェックしてもらうために全部公開している。たまに私物じゃないのとおかしい使い方をチェックされる。チェックできるから経費かどうか、納税者が理解する。やっているのは維新だけ。だから昨日の党首討論でいっても岸田首相はうやむやと、全会派が一致しないとと言う。でも自民党圧倒的議席もっているから自民党やろうといえばすっとできるのに経費の問題すらまったく棚上げです。

 それから経費の話は今回の党首討論でも一つも話題になりません。どこの局もわれわれに質問をふってくるが、みなさん何で聞かないのと聞いてください。税金の使い方きめるのが政治家、お小遣いのようになっているのは1丁目1番地の大問題だと思うが、まったく話題にならない。

 あれだけ衆議院の時に問題になった経費の話、税金の経費の話が一切、どこの局も聞いてこない。だから僕は自分で言いましたけど、どこの政党もこのことに関して発言する政党ありません。自民はもちろんうにゃうにゃと言いましたし、立憲、共産、公明もみんなしらんぷり。みなさんこういうこと、永田町出身の勢力の人は自分たちの身分は横に置いて、国民にいろんな形で負担をお願いする。これでは納税者としてたまったもんじゃない。

野党第1党・防衛

 維新の会を野党1党にしてもらいたい。参議院でちょっと増やしてもらって野党1党になると国会運営の協議の場に出て自民党に圧力をかけられます。

 自民党は当面政権をもつ、自民党をぴりっとさせないと結局永田町の論理、いつまでも国民に借金の負担が増えながら経済成長しないから給料が上がらない。どこかの時点で大転換が必要だと思っている。

 子供や孫、仕事をしている若い人が真面目に働けば給料が上がっていく日本をつくる。これからも日本は平和で安全で他国に侵略されない積極的防衛力をもって、安心して住む日本を作るスタートだ。(大阪市、要旨)