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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

下村博文文科大臣が統一教会の名称変更を認める前後に安倍首相と8回も相談。違法で恣意的な運用をしていたのは統一教会の名称変更を許した安倍首相と下村文科相で、拒絶してきた前川氏ら文部省ではない。

2022年08月08日 | #安倍晋三が諸悪の根源
とにかくろくなことをしてこなかった二人。
 
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 第二次安倍政権下の2015年。

 霊感商法や合同結婚式などで悪名が鳴り響いていた統一教会の名称変更を、文部省の外局である文化庁がせっかく18年も拒否してきていたのに、安倍派の重鎮で統一教会との関係も深い下村博文氏が、統一教会の名称変更をする規則変更申請を受理して認証してしまいました。

安倍派の幹部で総裁候補の下村博文元文部科学大臣が、文科省が19年間却下してきた旧統一教会の名称変更を認め、霊感商法と高額寄付で信者を破産させる反社会的団体を延命させた。

 

 

 

 これに対して、元文科相事務次官の前川喜平氏が、自分がたまたま文化庁宗務課長だった1997年に統一教会から名称変更の打診があったが拒絶したことを野党の合同ヒアリングなどで説明。

 2015年の名称変更では文化庁から事前報告があったことを認めている下村大臣が統一教会の名称変更を命じたことに間違いないと証言しました。

 慌てた橋下氏ら元アベトモコメンテーターや評論家たちが、形式が整った申請があればそれを受理することが行政手続法や宗教法人法に規定されているのだから、名称変更を許した下村氏の行為こそが適法で、前川氏ら拒否していた文化庁の方が違法なのだと、ビックリ仰天するような逆張り論法を強弁し出しました。

 

 

 しかし、彼らの主張はまず第一に、それらの法律の条文を切り貼りして、そもそも誤った解釈をしています。

 また何より、2015年の統一教会の名称変更をする規則変更申請の時には、統一教会は新規則全文を添付し忘れるという基本的な手続きミスをしているので、申請を受理してもらうに必要な形式的要件さえ具備していません。

 ですから、これを受理して規則変更させた下村文科大臣の下の文化庁の運用が恣意的なのは明らかです。

旧統一協会が2015年に提出した規則変更申請書。一番下にある「新規則の全文」が未提出だったのに、そのまま受理した文化庁。

下村博文元文科相が旧統一教会の名称変更疑惑に「文化庁や今の文科大臣がもっと丁寧に説明すべきだ」(呆)。恥知らずの下村氏はまさに安倍晋三氏の後継にふさわしい。

 

 

 そして、橋下氏らが根本的に間違っているのは、法律には解釈の余地があり、行政には運用する際の裁量権があり、しかも法律やそれに基づく行政は市民の権利をより保障するためにあるのであるから、市民の自由や権利を守るために柔軟な解釈や運用をすることは許されるし、むしろ望ましいという事です。

 例えば、「北九州方式」と言われる厚労省の悪しき運用がありまして、生活保護の受給申請を受理せず、門前払いするというやり方が北九州から全国に広がって今に至っています。

 これなどは、行政手続法の恣意的な運用の典型例で、憲法上保障されている市民の生存権を真正面から侵害する行政行為ですから絶対に許されません。

第二次安倍政権下の2018年の数字。

捕捉率とは、生活保護基準を下回る経済状況にある世帯が、実際に生活保護を受給している割合

生活保護申請者に「体売れ」 窓口で断られ凍死、餓死、自殺 不正受給は0・4% これが生活保護の実態だ

生活保護一部改正案と生活困窮者自立支援法の問題点 水際作戦拡大で餓死者・自殺者続出

 

 

 しかし、霊感商法や莫大な寄付で人々を不幸のどん底に落とし続けている統一教会の名称変更は、これを認めた方が市民に甚大な被害を与えることになるのは火を見るより明らかです。

 だとすれば、1997年の前川氏以来、文化庁が統一教会の名称変更申請をさせもしなかった運用こそが、市民の人権と生活を守るやり方なのであって、行政手続法などの法の趣旨に合致するのであり、正しいのです。

旧統一教会が下村文科大臣時代に“名称変更”「大臣の指示あったとしか考えられない」前川元文科次官が証言 下村氏は関与否定 (2022年7月23日) -  エキサイトニュース(3/4)

 

 

 さて、安倍派の重鎮である下村博文氏が第二次安倍政権下で、18年も文科省・文化庁が拒絶してきた統一教会の名称変更申請を受理して、許可してしまった問題。

 当時の首相動静によると、下村大臣は統一教会の言いなりになって統一教会の規則変更を認めた2015年8月26日時期の前後に8回も安倍首相と面談していたことを、日刊ゲンダイがすっぱ抜いています。

 6月12日 閣議後、山谷えり子国家公安委員長とともに安倍首相と会談。

 6月22日 午後6時47分から7時3分まで安倍首相とサシで会談。

 6月30日 午後2時26分から3時5分まで当時の山中伸一文科事務次官とともに安倍首相と会談。

 7月7日 午後6時22分から安倍首相や菅官房長官、佐藤国対委員長らと都内のホテルで懇談。

 7月17日 午後2時30分から森元首相、菅官房長官、遠藤五輪相とともに安倍首相と面会。

 8月7日 午後2時10分から官邸で安倍首相とサシ会談。

 認証決定前日の8月25日は午後7時7分から、安倍首相と山谷えり子氏、JR東海名誉会長の故・葛西敬之氏らと会食していた。

 認証直後の8月28日にも閣議後に安倍首相と話し込んでいた。

 

 安倍晋三首相も下村博文文科相も、共に統一教会の雑誌の表紙を何度も飾っている間柄。

 6月22日の安倍・下村密談で統一教会からの名称変更申請について下村氏が安倍氏に報告し、名称変更の許可前日の8月25日に最終報告をした、と見るのが自然です。

 一方当事者の安倍氏が亡くなってしまっている以上、下村氏を国会に証人喚問し、統一教会の名称変更の経緯について議会が問いただし、統一教会という稀代の反社会集団と政治がきっぱりと手を切る機会にすることこそが、岸田政権に求められたせめてものけじめと言えるでしょう。

HOM55 on Twitter:

二人で悪いことばっかりしてきました(笑)

 

 

橋下弁護士とは比べるもおこがましい、統一教会問題の専門家である紀藤先生はこうおっしゃってます。

「文化庁がずさんなことをやっているってのははっきりしている。文科省の下にある所管省庁、宗務課が宗教法人行政をやっている。通常2カ月で精査するものでない。申請する前から、前段階から相談を受けて、事前相談というプロセスがある。事前相談に3年ぐらいかかるんですよ。3年ぐらいかかるプロセスをほとんど省いているのが実感」

「3年前というと、2012年の年末に(文科大臣が)下村大臣になっている。安倍政権ができた年なんです。政権ができたところから事前相談に行ってたんじゃないかと。一般の宗務行政を知っている立場から見ると、そう見えるので、2015年を輪切りにするのでなく、2012年から手続きを見ていく必要があるというのが私の考えです」

紀藤弁護士と橋下弁護士、どちらの言を信用すべきかは明らかでしょう。

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認証前後に8回面会(C)日刊ゲンダイ
認証前後に8回面会(C)日刊ゲンダイ
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 岸田首相が来週10日に内閣改造と自民党役員人事を行うという。9月上旬の予定だったのに、突然の前倒しだ。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員との“癒着”が明らかになり、内閣支持率が急落。現職閣僚も関係を持っていたことが露呈する中、人事刷新で局面打開をはかる狙いとみられる。

 現職閣僚では、萩生田経産相、末松文科相、二之湯国家公安委員長、岸防衛相が、教団や関連団体と接点があることが明らかになっている。5日は、新たに山口環境相が関連イベントに祝電を送っていたことをニヤニヤ笑いながら明らかにし、小林経済安保担当相はイベントで挨拶したと説明した。 

 “癒着”は底なしの様相で、内閣改造で旧統一教会と関係の深い議員を一掃したところで国民の不信は到底、解消されそうにない。

 いま問題になっている旧統一教会からの名称変更について、5日野党の合同ヒアリングに出席した元文科次官の前川喜平氏は、旧統一教会の名称変更が承認された2015年当時、説明に来た文化庁宗務課長に対し「認証すべきではないと述べました」と言い、「(当時の事務方ナンバー2だった)私のノーを上回るイエスという判断ができる人は誰かというと、私の上には事務次官と大臣しかいない」と説明。当時の下村文科相の「意思が働いていたことは間違いない」と断言した。
 
 「文科相よりさらに上、官邸の意思が働いていた可能性もあります。安倍元総理が凶弾に倒れてから、旧統一教会との蜜月ぶりが次々と明らかになり、安倍氏本人が教団票を割り振っていたという証言も出てきた。政権に返り咲いた12年の総裁選で旧統一教会の幹部が安倍氏を支援したと明言しているし、恩義を感じた安倍氏が教団の悲願だった名称変更を下村氏に指示していても不思議はない。少なくとも、当時の役所の空気としては、大臣よりも官邸の意向を気にしていました」(文科省関係者)


 名称変更の申請は2015年6月で、文化庁は同年7月に受理、同年8月26日に認証した。

 当時の首相動静を確認すると、下村氏の名前は8回登場する。


 6月12日 閣議後、山谷えり子国家公安委員長とともに安倍首相と会談。

 6月22日 午後6時47分から7時3分まで安倍首相とサシで会談。

 6月30日 午後2時26分から3時5分まで当時の山中伸一文科事務次官とともに安倍首相と会談。

 7月7日 午後6時22分から安倍首相や菅官房長官、佐藤国対委員長らと都内のホテルで懇談。

 7月17日 午後2時30分から森元首相、菅官房長官、遠藤五輪相とともに安倍首相と面会。

 8月7日 午後2時10分から官邸で安倍首相とサシ会談。

 認証決定前日の8月25日は午後7時7分から、安倍首相と山谷えり子氏、JR東海名誉会長の故・葛西敬之氏らと会食していた。

 認証直後の8月28日にも閣議後に安倍首相と話し込んでいた。

 末松文科相は5日の閣議後会見で、旧統一教会

 

 

紀藤正樹弁護士 旧統一教会の名称変更めぐり「結論ありきだったんだろうな」文化庁、政府への不信感を語る

[ 2022年8月2日 16:22 ] スポニチ


 全国霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤正樹弁護士が2日、TBS系の情報番組「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後3・55)にリモート出演。閣僚を含む自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係が取り沙汰されている中、2015年に旧統一教会が世界平和統一家庭連合に名称を変えた件に言及した。
 旧統一教会は97年から名称変更を求めていたが、文化庁が認めていなかった。ところが、2015年に文化庁が申請を受理し、名称変更を認証。当時の文科大臣である下村博文氏は「まったく関わっていない」とコメントしている。

 この名称変更をめぐり、紀藤弁護士は書類に不備があったことを指摘。「公益法人の事件とか宗教法人の事件をやるんですけども、行政は申請書類を細かくチェックする。文言の一言一句まで。週末に書類をゆっくり見ていたら申請書類自体が間違っていたんですね。添付書類が間違ってるし、正誤表自体も間違っている。そのまま鵜呑みにして決裁書類に内容が添付されている。添付された書類が統一教会の間違った書類を前提に決済されている」とした。

 そして「申請段階から決済の段階までなんらチェックなく、文言チェックも内容チェックもなく申請書類は10ページぐらいなんですけど、たった10ページの書類をきちっと精査していないこと自体、私は正直言ってずさんな内容とか、結論ありきだったんだろうな」と文化庁が名称変更を認証する前提だったからこそ、書類もきちんとチェックしていなかったのではと述べた。

 その上で旧統一教会の名称変更に関して「文化庁がずさんなことをやっているってのははっきりしている。文科省の下にある所管省庁、宗務課が宗教法人行政をやっている。通常2カ月で精査するものでない。申請する前から、前段階から相談を受けて、事前相談というプロセスがある。事前相談に3年ぐらいかかるんですよ。3年ぐらいかかるプロセスをほとんど省いているのが実感」とし「3年前というと、2012年の年末に(文科大臣が)下村大臣になっている。安倍政権ができた年なんです。政権ができたところから事前相談に行ってたんじゃないかと。一般の宗務行政を知っている立場から見ると、そう見えるので、2015年を輪切りにするのでなく、2012年から手続きを見ていく必要があるというのが私の考えです」と安倍政権になって以降の手続きについて精査していくべきではと語った。

 

 

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1 コメント

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Unknown (まさか、と思った人)
2022-08-08 13:24:52
少し前、電車内での喫煙を咎められたバカ野郎が、咎めた高校生を公衆の面前でボコボコにした挙げ句、とっ捕まった事件があったことを思い出しました。

散々、信者を騙して金を巻き上げ続けたが、それができなくなったので、名前を変えて、同じ騙しを続けようと画策した連中が、取り込んだ政治家を使って、悪さを続けるための真意を見抜き、それに抗い、咎めた官僚を影でボコボコにして、ついに、名称変更を奪い取った。


してはならないことをした連中の悪あがきというか、考えること、やることは、とても良く似ているなあ、と思うんですね。

悪どさにハンパね~止まり木だったのが、日本津々浦々、皆に知れ渡ってしまい、

♪ あなたが止まってくれるの待つわ 昔の名前で出ていますぅ~

が通じなくなったから、芸じゃなくて芸名を変えて巻き上げを続けようが魂胆だったのは誰の目にも明らかなのにねえ。

いや~、アベガーたちの呪詛発言にもぶっ飛んだけど、マエカワガーたちの無節操無分別ぶりにも、なんだかな~です。

それにしても、かの亡霊は当分、誰彼に取り憑き、日本を徘徊しそうで嫌な感じです。

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